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【エッセイ】呪い

 しばらく前に、あることを決めた。
 順調にいっているときは良い。
 少し滞ってくると、決めごとは誓いになった。誓った覚えはない気がするが、誓っていないかと問われると自信がない。
 誓いが破られそうになると、誓いは呪いに姿をかえた。
 破ったとて、誰にも咎められるすじあいはない。咎めるのは自分だけだ。
 決めたのも呪ったのも自分なら、それを破るのもたぶん自分しかいない。
 わかっているから、今は少しだけ静観を決め込む。
 いったい、自分はどうしたいのだろう。
 呪いが勝つか、呪いを破るのか、その結論はまだ見えない。

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