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人気連載待望の書籍化!『調理科学でもっとおいしく定番料理①』を立ち読み

 毎週金曜日、朝日新聞の生活面で連載されていた「ごはんラボ」の書籍『調理科学でもっとおいしく定番料理①』が好評発売中です。
例えば、牛肉ステーキは、ひとつまみの砂糖で丁度良い焦げ目になり、香りとうま味が増します。また、モヤシを茹でるときは、強火で水から始めると、歯ごたえがしゃきしゃきに。連載時から反響があった43品に加えて、アレンジ料理43品も追加。さらに人気レシピ5選の無料動画付きです。
本書の「はじめに」と「もくじ」にプラスしてレシピも3点特別公開! 立ち読み気分で読んでみてください。

朝日新聞の人気連載「ごはんラボ」待望の書籍化!

調理科学でもっとおいしい定番料理①

ASAHI ORIGINAL
『調理科学でもっとおいしく定番料理①』
ISBN:9784022727381
定価: 980円(本体891円+税)
発売日:2021年10月18日
A4判 96ページ

【ここがすごい!】
・作り方の工程にどんな意味があるのが説明!意味が分かれば、レシピ本で伝わりにくいニュアンスが初心者でもわかる!
・「おいしくなるコツ」を一言で説明
・他の料理でも応用できる「Topic」や「Cooking Science」が散りばめられている!

切り抜きたくなる新聞連載
「ごはんラボ」が本になりました

毎週金曜日の朝刊に連載されている「ごはんラボ」は、2021 年5月に100 回をこえた

 キッチンに立つ理由はそれぞれ、場面もさまざまです。慌ただしく時間と空腹に追い立てられる日もあれば、のんびり材料の買い出しから楽しみたい時だってある。元気か、くたびれているか、天気にもやる気は左右されます。

 ただ状況がどうであれ、自分の作る料理はおいしい、うまく作れたなと思える方がいい。この、いつでも、おいしく、上手に、付け加えるなら合理的に料理をするために役立って裏切らないのが、料理の「科学」でした。

「魚に軽く塩をふる」「野菜をシャキッとゆでる」など、レシピにさらりと書いてあることには、書かれていないけれど、なぜそうするのかの根拠、どうすればそうできるかの方法論があります。それが調理科学。難しく聞こえますが、翻訳すれば「おいしくするコツ」です。

 魚の表面から塩がしみこめば水分と一緒にくさみの成分を外に出せるし、野菜をゆでたら冷まさないと余熱で色や食感が悪くなる。料理の腕や勘が生まれつきある人はいません。理由を知ればモヤモヤはワクワクに。頭と手を使って結果を出すところは、スポーツと似ているかもしれません。初心者とベテランの区別なく、一生楽しめるところも同じです。

 朝日新聞での連載タイトル「ごはんラボ」には、家庭料理のラボラトリー=実験室という意味を込めています。一線で活躍する専門家と、生活報道に携わる記者がチームになり、これからの暮らし方に合うメニュー、再現性の高いレシピ、ビジュアルを生かした伝え方を模索しました。ページを開いて「文字が多い!」と感じても、決してややこしくありません。わかりやすく、正確に表現するには、実はまだ足りないくらいです。

料理の初心者から、ベテランまで
反響があったレシピを選びました

 連載には20 代から90 代まで、幅広い読者の方から反響があり、そのキャッチボールが記事を支えています。ドキドキして送り出した初回の「ゆで卵」(P4)には「本当につるんと殻がむけました」と、その日に読者窓口に電話がありました。「鶏とトマトとキノコのスープ」(P50)は、素材の持つうま味成分の相乗効果を利用して、ぐんとおいしく感じるのですが、「失敗しないので友人にすすめている」「2日目はカレーにアレンジ」と教わって、ラボのメンバーが増えた心強さです。試作は重ねるものの「うまくできない」「これは口に合わない」と時に厳しい指摘もあり、反省しながら、ラボの実験は続けています。

 この本では初心者が試しやすく、ベテランにも発見があったという人気メニューを選んでいます。おいしく作って食べたかったものが、見つかるでしょうか。

(長沢美津子・朝日新聞編集委員)

もくじ

レシピ3点も!


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