朝日新聞出版さんぽ

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朝日新聞出版公式note「さんぽ」へようこそ! 既刊本の連載や新刊試し読み、著者インタビューや対談など、本にまつわるあれこれをゆるくお伝えしていきます。新刊・既刊はこちらで https://publications.asahi.com/

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    「女だけど、女が苦手」と言うカレー沢さんが、持ち前の妄想力を発揮して、《菩薩女》《ウェイ系》など、さまざまな女の生態に迫る、「コミュ力時代」を生き抜くための画期的コラム集!

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記事一覧

『納税、のち、ヘラクレスメス のべつ考える日々』発売!! 巻末収録の品田遊さん×古賀及子さん対談「日記を毎日書くふたり」冒…

●対談 品田遊×古賀及子 日記を毎日書くふたり目的なく日記を毎日投稿しているのって怖いですよね ●古賀及子(以下、古賀) 日記の本を出してから、すっかり日記枠の…

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第4回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)か…

國貞克則氏が提唱する「今こそドラッカーの教えが必要!」の意味――最新刊『成果をあげる経営陣は「ここ」がぶれない』を立ち読…

■はじめに 本書の目的は、変化の時代における「会社役員の役割」を再確認し、経営者としての「考え方の軸」を整理してもらうことです。  企業を取り巻く環境が変化して…

【試し読み】「ヤンキー」から学んだこと/漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<…

▼第2回「職場の人間との付き合い方」はこちら ヤンキー 〈「イオンで満足する力」は強い〉ブラジルぐらい遠いところに いると思ったら、浅草にいた。  この連載をはじ…

「恐るべき子ども」と批判された美空ひばりが“昭和の歌姫”と認められた日

 横浜の杉田劇場で初舞台を踏んだ翌年、昭和21年の暮れ。9歳の美空ひばりは、NHKのど自慢素人音楽会に出場し、「りんごの唄」を歌った。子どもとは思えない、素人の大人以…

第10回林芙美子文学賞佳作受賞・鈴木結生さん受賞第一作「ゲーテはすべてを言った」冒頭特別公開!

「ゲーテはすべてを言った」鈴木結生端書き  先頃、私は義父・博把統一の付き添いで、ドイツ・バイエルン州はオーバーアマガウ村の受難劇を観て来た。統一が長年要職を歴…

第10回林芙美子文学賞大賞、大原鉄平氏の受賞後第一作「八月のセノーテ」が「小説トリッパー」24年秋季号に早くも掲載!冒頭部分…

「八月のセノーテ」 この街は少しずつ沈んでいるらしい。  森本仁寡はその話を同級生のりょうから聞いた。りょうは塾でもトップクラスの成績で、下らない噂話に流される…

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第3回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)か…

3代目パンダ舎「パンダのもり」がひらがなのワケ【上野動物園ののんびりパンダライフ<第2回>】

▼第1回「2代目パンダ舎」はこちら! 飼育員さんのストレスも減った!? 3代目パンダのもり  現在、パンダたちが暮らす「パンダのもり」は3代目パンダ舎として、「都立…

たんぱく質が「眠りの質を高める」!筋肉量を維持するだけじゃない健康効果

■筋肉量を維持してフレイルを予防  たんぱく質を意識してとっていると、筋肉量の低下を防ぐことができる。筋肉量が増えると血行が促進され、冷えや肩凝り、腰痛なども改…

シャンシャンも暮らした2代目パンダ舎【上野動物園ののんびりパンダライフ<第1回>】

 2023年10月に中国・四川省にある中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地でシャンシャンの一般公開が始まりました。シャンシャンが公開されると、現地へ会いに行…

【試し読み】「職場の人間との付き合い方」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<…

▼第1回「学校で友達を作る厄介さ」はこちら 職場の人間との付き合い方 〈「会社」という無差別級のバトルフィールド〉所詮、制限時間(退社時間)までの、 我慢大会会場…

昭和の伝説的女優・原節子の謎めいた軌跡と素顔

 8月15日の敗戦は、さまざまな“変化”を女性たちにもたらした。女優の原節子もその例外ではなかった。  当時、原は25歳。女手で大家族を支えていたため、住まいのあっ…

目をそらすたびに、命が消える/許されない「カワイイ」の裏側ビジネスを暴く

■文庫版まえがき いつの間にこうなったのか。気付けば猫は「買うもの」になりつつある。  動物愛護団体がいま一生懸命に野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を施し、元いた…

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第2回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)か…

秋季号は創作を2本掲載、新連載2本がスタート!〈「小説TRIPPER」2024年秋季号ラインナップ紹介〉

◆創作大原鉄平 「八月のセノーテ」 「この街は少しずつ沈んでいる」──そんな噂が流れる人工島で、タワマンに住む水泳部の仁寡は厳しい父の目を盗み、夜な夜なノートに…

『納税、のち、ヘラクレスメス のべつ考える日々』発売!! 巻末収録の品田遊さん×古賀及子さん対談「日記を毎日書くふたり」冒頭公開

●対談 品田遊×古賀及子 日記を毎日書くふたり目的なく日記を毎日投稿しているのって怖いですよね ●古賀及子(以下、古賀) 日記の本を出してから、すっかり日記枠の人になってしまいました。品田さんは、そもそもどうして日記を書き始めたんですか? ●品田遊(以下、品田) Twitterに140字以内で自分の考えを書くことに自分が慣れ過ぎてしまっているなと思ったんです。拡散に直結しないような場所で、画用紙に描くような散文を好き勝手に書きたくて始めました。最初は不定期で書こうかなと思

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第4回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)から9月30日(月)まで! 『BOOK COMPASS』『BOOK EXPRESS』『bookstudio』『Books Kiosk』など、計21店舗で開催。各店でのお買い上げ数の他、公式X( https://x.com/ekinakashoten)での「いいね」のSNS票で大賞が決定されます。  是非、下記ポ

國貞克則氏が提唱する「今こそドラッカーの教えが必要!」の意味――最新刊『成果をあげる経営陣は「ここ」がぶれない』を立ち読み

■はじめに 本書の目的は、変化の時代における「会社役員の役割」を再確認し、経営者としての「考え方の軸」を整理してもらうことです。  企業を取り巻く環境が変化しています。最近の経営に関するキーワードを挙げれば、コンプライアンス・ガバナンス・サステナビリティ・ESG(※注1)・SDGs(※注2)・長期的企業価値向上といった言葉が並びます。  この背景にあるものの一つは、行き過ぎた株主資本主義や短期利益の追求による弊害が指摘されるようになり、企業経営に求められることが短期的視点か

【試し読み】「ヤンキー」から学んだこと/漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第3回>

▼第2回「職場の人間との付き合い方」はこちら ヤンキー 〈「イオンで満足する力」は強い〉ブラジルぐらい遠いところに いると思ったら、浅草にいた。  この連載をはじめてから、「◯◯女」シリーズとして、「キラキラ系女子」や「ウェイ系女」のような「遠いぜ……」としか思えない女や、六本木ヒルズの屋上で「Tokyoの光……Love」とつぶやいている「逆・鎖国女」など、実在を疑うような、スカイフィッシュ女も多々出てきたが、逆に「スピリチュアル女」のように、対極にいるように見えて、実は

「恐るべき子ども」と批判された美空ひばりが“昭和の歌姫”と認められた日

 横浜の杉田劇場で初舞台を踏んだ翌年、昭和21年の暮れ。9歳の美空ひばりは、NHKのど自慢素人音楽会に出場し、「りんごの唄」を歌った。子どもとは思えない、素人の大人以上の細やかな表現力に、観客は拍手喝采した。ところが、鐘は一つも鳴らなかった。「10歳にもみたない少女が、大人の歌を達者に歌うだけでなく、30女の色気まで持つとは恐るべき不健全」という理由で、落とされたのである。  1年後、児童福祉法が公布されたあたりから、年少者の労働に当局の監視の目が光り、美空ひばりは暗に批判

第10回林芙美子文学賞佳作受賞・鈴木結生さん受賞第一作「ゲーテはすべてを言った」冒頭特別公開!

「ゲーテはすべてを言った」鈴木結生端書き  先頃、私は義父・博把統一の付き添いで、ドイツ・バイエルン州はオーバーアマガウ村の受難劇を観て来た。統一が長年要職を歴任した日本ドイツ文学会から依頼を受けての取材旅行。といっても、間も無く定年を迎えようとする功労者に対し、ささやかな餞別といった意味合いも多分にある仕事で、PR誌「独言」に何頁でもいいから文章を書いて欲しい、との話であった。勿論、統一本人は至って真面目にこの仕事に取り組んでいたが、そうはいってもやはり久々のドイツ。二週

第10回林芙美子文学賞大賞、大原鉄平氏の受賞後第一作「八月のセノーテ」が「小説トリッパー」24年秋季号に早くも掲載!冒頭部分を特別公開

「八月のセノーテ」 この街は少しずつ沈んでいるらしい。  森本仁寡はその話を同級生のりょうから聞いた。りょうは塾でもトップクラスの成績で、下らない噂話に流されるタイプではなかったので、きっとその話は本当だろうと仁寡は思った。この街は少しずつ沈んでいる。 「年に何ミリだか、何センチだか、知んないけどね」  りょうは真新しい赤色の自転車に飛び乗るようにまたがり、ペダルに足をかけ、仁寡を振り返って言った。 「全部沈んじゃったら、あんたはどうする?」  日が傾きつつある放課後、りょう

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第3回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)から9月30日(月)まで! 『BOOK COMPASS』『BOOK EXPRESS』『bookstudio』『Books Kiosk』など、計21店舗で開催。各店でのお買い上げ数の他、公式X( https://x.com/ekinakashoten)での「いいね」のSNS票で大賞が決定されます。  是非、下記ポ

3代目パンダ舎「パンダのもり」がひらがなのワケ【上野動物園ののんびりパンダライフ<第2回>】

▼第1回「2代目パンダ舎」はこちら! 飼育員さんのストレスも減った!? 3代目パンダのもり  現在、パンダたちが暮らす「パンダのもり」は3代目パンダ舎として、「都立動物園マスタープラン」(東京都建設局公園緑地部による都立動物園と水族園が目指す姿と、それを実現するための取り組み)に基づいて整備されました。新しい場所は、園のほぼ中央、東園と西園をつなぐ「いそっぷ橋」のたもとにあたります。  なぜここが選ばれたのかというと、近年の入園者減少に対し、東園と西園の連結部付近に集客

たんぱく質が「眠りの質を高める」!筋肉量を維持するだけじゃない健康効果

■筋肉量を維持してフレイルを予防  たんぱく質を意識してとっていると、筋肉量の低下を防ぐことができる。筋肉量が増えると血行が促進され、冷えや肩凝り、腰痛なども改善されるほか、基礎代謝量も上がるため、ダイエットにも効果的。また、筋肉量を蓄えておくと高齢になったときに筋肉の減少が抑えられ、フレイルやサルコペニアの防止になる。元気で生き生きと過ごせる時間、つまり健康寿命が延びるわけだ。  重要なのが、たんぱく質をとるタイミング。食事と食事の時間があけばあくほど、たんぱく質が足り

シャンシャンも暮らした2代目パンダ舎【上野動物園ののんびりパンダライフ<第1回>】

 2023年10月に中国・四川省にある中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安基地でシャンシャンの一般公開が始まりました。シャンシャンが公開されると、現地へ会いに行くファンが増加するなど、パンダ熱は止むどころかますます高まっています。くわえて中国でも、和花や萌蘭などのスターパンダの登場で、パンダブームが起きています。  ジャイアントパンダ(以下、パンダ)が日本にやってきてから50年以上、パンダの飼育も時代に合わせて変化しいます。今回は、日本で初めてパンダを飼育した恩賜上野

【試し読み】「職場の人間との付き合い方」漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん『女って何だ? コミュ障の私が考えてみた』<第2回>

▼第1回「学校で友達を作る厄介さ」はこちら 職場の人間との付き合い方 〈「会社」という無差別級のバトルフィールド〉所詮、制限時間(退社時間)までの、 我慢大会会場なのである  女というのは、大体が死ぬまで戦う、サイヤ人級の戦闘民族である。  だったらサイヤ人のように、若い期間が長いという、戦闘に特化した体にしてほしかった。だが逆に、老いても平気で戦い続けるという点で言えば、サイヤ人以上の蛮族とも言える。  だが、戦う場所は女によって違う。  鳥山明は、背景を描くのが

昭和の伝説的女優・原節子の謎めいた軌跡と素顔

 8月15日の敗戦は、さまざまな“変化”を女性たちにもたらした。女優の原節子もその例外ではなかった。  当時、原は25歳。女手で大家族を支えていたため、住まいのあった東京・笹塚から京王線に乗り、多摩川あたりまで野菜の買い出しに出かけた。沿線には大映(現・KADOKAWA)の撮影所があり、たまたま同じ電車に乗り合わせた女優たちは泥まみれの野菜を抱えた同僚の姿を見て「気の毒に」と気兼ねしたのだろう。原がいくら話しかけようとしても、女優たちは知らん顔をしていたという。  東京郊

目をそらすたびに、命が消える/許されない「カワイイ」の裏側ビジネスを暴く

■文庫版まえがき いつの間にこうなったのか。気付けば猫は「買うもの」になりつつある。  動物愛護団体がいま一生懸命に野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を施し、元いた場所に戻す「TNR活動」を行っている。外で暮らす猫を徐々にでも減らし、殺処分されてしまう不幸な命が生まれるのを防ぐためだ。  外で暮らす猫をゼロにするのは遠い道のりだ。でも進んでいけば、確実に「殺処分ゼロ」に近づく。地域単位では、屋外で猫を見かけなくなったところも出てきた。  ただ、懸念がある。この活動が成果をあげて

★エキナカ書店大賞参加中★ 群ようこさん『たべる生活』期間限定!一部試し読み公開<第2回>

 電車・列車の移動中に読みたいおススメの1冊を選ぶ「エキナカ書店」に群ようこさんの『たべる生活』(朝日文庫)が参加しています。  対象期間は2024年9月1日(日)から9月30日(月)まで! 『BOOK COMPASS』『BOOK EXPRESS』『bookstudio』『Books Kiosk』など、計21店舗で開催。各店でのお買い上げ数の他、公式X( https://x.com/ekinakashoten)での「いいね」のSNS票で大賞が決定されます。  是非、下記ポ

秋季号は創作を2本掲載、新連載2本がスタート!〈「小説TRIPPER」2024年秋季号ラインナップ紹介〉

◆創作大原鉄平 「八月のセノーテ」 「この街は少しずつ沈んでいる」──そんな噂が流れる人工島で、タワマンに住む水泳部の仁寡は厳しい父の目を盗み、夜な夜なノートに空想の世界を描く。  この世には伝説の島へと続く「セノーテ」と呼ばれる泉があるのだ。ここではない別の世界へ。苦しくも美しい「中学一年生の夏」を切り取った、街に生きる子供たちのビルドゥングス・ロマン。 「森は盗む」で第10回林芙美子文学賞を受賞した新鋭が描く二作目、一挙掲載229枚! 鈴木結生 「ゲーテはすべてを言っ