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いつでもちがう角度から【毎日note】#61
昨日、とある画家の方を知り、心を鷲掴みにされた。
絵の世界のことは本当になあんにも知らないのだけど、いろんなジャンルや技法があるくらいは分かるけれど、その方は「魚譜画家」を名乗っていらっしゃる。私はその方を、グーグル画像検索で見つけた。
最近よく釣り上げるフエダイ系の幼魚。フエダイってことは分かるのだけれど、種類がたくさんいて、また成魚とは姿が異なることも多いので、通勤前に釣った魚が何だったのかネットで調べていたのだ。
そしたら、フエダイ系の幼魚を見分けたかった私にとってリアルでわかりやすいだけでなく、透明感のあるそれは美しい絵で、私の疑問をスパッと解決してくれる、魚譜画家・長嶋祐成さんのウェブページを見つけたのだ。
以下は、フエダイ系の幼魚6種を並べたページ。上の写真と、見比べてみてほしい。
http://uonofu.sblo.jp/article/176729753.html
はい、私の写真の魚がこの中にいないのは分かりましたか?
思い込みの激しい私は左の上から2番目のロクセンフエダイと早とちりしそうになったけど、私の写真は「ニセクロホシフエダイ」。横シマの色が違う。よくロクセンフエダイと間違いそうになることをようやく自覚した。ちなみにこのニセクロホシフエダイは、私の周囲ではよく、ヤマトビーという名で親しまれている。
いやいや、ここではフエダイの違いを講義したいのではなくて汗
この長嶋祐成さんという方、ギャラリーページには【魚と一部の水生生物を専門とする「魚譜画家」です】と書かれていて、画業を本業とされるの機に、石垣島に移住されたそう。沖縄にいる魚の絵が多いなーと思っていたら、同じ沖縄在住ということで嬉しかった。
先に紹介したギャラリーページを読んでもらえると分かるが、魚の豊かな個性や表情がやわらかく描かれたその絵だけではなく、文章が本当にすばらしい。色や形などの魚の容姿だけでなく、海に潜ったり、釣りを通して気が付いた、群れでの泳ぎ方や警戒しているときの態度などから、魚の個性というか性格までも読み取り、そのかわいらしさ、ほほえましさが伝わってくるのだ。
私は今まで、魚の図鑑や、釣りブログ、インスタグラムなどから魚のことを知ることが多かったけど、まさか魚の絵を描く画家の方から、ここまで多角的で豊かな情報を教えて頂けるとは思ってもいなかった。思えば、絵を描く方は、誰よりも深く詳細にその対象を観察しているのだ。目で見える部分だけでなく、さらにその背景にある、対象の生き方までも、深い理解と豊かな想像力で描くのだ。
私は絵が描けないし、画家なんて自分からは遠い存在のように思えていたけれど、こうやって自分の興味のある分野の絵を描かれる方と出会うと、絵を描くということのすばらしさに感動する。それとともに、わずかな嫉妬と自分の甘さを思い知る。私も日々海や魚を観察しているつもりで、全然できていないのだ。しかも私は泳ぐのがまあ苦手で汗
私は釣竿を通していつも魚のことを知るけれど、他にも海に潜って知る方法もあるし、さばいて知る方法もあるし、あるいは家で飼育したり、長嶋さんのように描くことで知る方法もある。
釣りをしていてよく思うのは、釣り人はあまり泳がないし、ダイバーや魚突きの人は釣りをしない。その人にとって一番おもしろい海の世界との接し方がやはりあるのだけれど、たまには違うやり方で近づいてみると、思いもしなかった発見がある。
長嶋さんの絵と文章は、そんな当たり前のことを再認識させてくれた。
うーん。私も潜りたいと思っているのだけれど、足が付かないところに行けないのです。。。泣
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