想い出の「染み」を置いて。【毎日note】#37
想い出の「シミ」って本当にいやだ。そこらじゅうにはびこって、染みついて、なかなかとれてくれない。
想い出が染みつくのは場所だけじゃない。音楽。服。食事。空模様。車。そしてよくやっていた行動にまで、深く染み込んでしまっている。
このシミってたぶん、どんなに時間をかけても、完全にはとれないんだけど、見るたびに思考が一瞬あっちに飛ぶ、みたいなことが減るのは、やはり時間しかない。
早く、さらっと流せるようになるには、痛みに耐えつついつも通りに過ごした方がいいのか、それとも「シミ」とは、距離を置いた方がいいのかな。
痛みに慣れた方がいいのか、痛みになんて慣れない方がいいのか。
*
今日も蝉がはちきれんばかりにジージー鳴いて、まだ夏まっさかりみたいだ。こんな眩しい晴れの日にも、「シミ」がついている。
こんな晴天の休みの日に、釣りに行かないなんて今まではあり得なかった。
でも私は「シミ」と距離を置くために、いつもと違うことをする。
コーヒーを飲みながら、家の窓から空を見つつ文章を書いて、それからタラコおにぎりを作って、お昼前に出発し少しだけ南下する。恩納村・読谷にあるやちむんとガラスの工房・ギャラリー巡りをするのだ。それに、ルアーを作っている知人に、夜光貝をあげるのだ。
新しい日々を彩ってくれる、すてきな器に出会えるといいな。
ちなみに、シミのついた音楽を聴きたくなくて、最近はこんなプレイリスト聴いてます。Spotifyオリジナルのプレイリストもなかなかいいよ。
*2021/10/15にKindle出版予定です~♪
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