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伊藤七日|エッセイ
2020年4月29日 17:07
梅雨。月桃。きれいな言葉だなあ。ついたばかりの瑞々しい月桃のつやつやとした蕾。沖縄の春「うりずん」らしい気温にならないまま、沖縄は梅雨を迎えようとしているのか。月桃は梅雨を知らせる花とも言われるそう。気持ちよく晴れた今日もカラッとしていて、梅雨の気配はないけれど、連休はずっと雨予報。今年ばかりは家にいなさいとお天道様が言っているのか。沖縄ではまだまだ冒険したいことがたくさんある。与
2020年4月19日 20:35
沖縄が、そして仕事が多くを占める日常生活が、愛おしいものになるにつれて、私は身軽ではなくなっていく。土地や仕事や人間関係にこだわりを持つほどに、世界をサバイブするいち生物としては弱くなってゆく。とても幸せなことであり、その幸せをかみしめるほどに恐ろしい。まだあともう少し此処に居させてほしいと願いながら、サラッと沖縄を置いて行ける強い自分が必要だと本当はわかっている。PHOTO:海辺
2020年4月19日 09:29
私にとって、沖縄を沖縄たらしめるもの。それは色と匂いだ。当たり障りない答えみたいだけれど、沖縄を知らずに北海道でも同じように考えただろうか。いや、北海道では間違いなく、四季の移り変わるど真ん中に暮らせることだと答えただろう。沖縄では色も匂いもとても濃い。それでいて、どちらもいつも湿り気を帯びて五感を強く揺さぶる。ふと風に乗って訪れる濃厚な花の香り。春の夜香木、百合、月桃、梔子。夏のプルメリア