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一人旅(?)日記 


経緯

突然だが旅、である。今まで受験や高専に関する話ばかり書いてきたが、フォロワーに「旅日記でも書いてみたら?」って言われたので、「…確かに自分の書きたいことかけてないな~」と納得して、書いてみることにする。
もともと小説が本業だし、エッセイは興味がありつつ書いてなかったので、いい機会。初めて書くエッセイなので拙いかもしれないが、読んでくれたら嬉しい。

実は、旅、ってよりか帰国

皆勘違いしてるかもしれないが、旅じゃない。帰国、である。
そもそも私はタイと日本のハーフだ。12歳まで現地に住んでたし、読み書きできないけど日常会話くらいは一応できる。コロナで帰国できなくて、日本の中学でだらだら過ごして高専に入学した。要約するとそんな感じである。
で、この夏に実に3年半ぶりに帰国できるようになったのだ。一人で
妹と母が7月に先に帰国してしまったため、私は必然的に一人で帰国…。小学校は別に早めに休んでも何も言われないもんね、単位も落ちないし期末試験が8月にあるわけじゃないもんね!!(泣)
3週間くらい現地の母たちがいろいろ写真を送ってくるのを悔しく思いながら、(寮の部屋で物理に苦しまれつつ)ひたすらこの日を待ち焦がれてきた…。

まあ前置きが長くなったけどそういうことである。で、ここでは私が羽田であたふたした話をだらだら書いていく。自己満であることを頭に入れておいてほしい。

羽田へ行ってみよう

東京国際空港、通称羽田空港を利用するのは実は初めてである。今まで成田を使っていたので、羽田に見送りに行ったことはあるけど自分が実際に使うことはなかった。ディズニーよりも空港が大好きな人間としてはわくわくものである。
フライトは14日の0時台だったので18時頃のリムジンバスに乗ればいいのだが、観光も兼ねて16時のリムジンバスに乗車した。(もともと朝から行ってほかのターミナルも見学したかったのだが、父に反対されて妥協したのだ)
ところで空港に行くときは電車よりも断然リムジンバスをお勧めする。乗り換えがないから楽だし、大人はだいたい1000円だ。電車よりもはるかに安いし、荷物があってもトランクに乗せてくれる。しかも早い。
私は今回スーツケースではなく、母が昔若かったころに使っていた登山用バックパックを持って行ったが、電車と違って荷物を置くスペースが広いのは実に魅力的だ。
ぼんやりtwitterを見たり、あいみょんを聴いていたらあっという間に羽田についてしまった。管制塔が見えてきたときの興奮は形容しがたい。飛行機が間近で見れて、しかも旅行客がたくさんいる、ここまでえっちな場所があるだろうか、ない!!
とまあ、やや危ない高専生を乗せたリムジンバスは無事国際線の第三ターミナルに到着。降りたあとの第一声は「来たぞー!」…だった。

羽田空港第三ターミナル

実は羽田って観光にも向いてる

上に載せたが、これが羽田空港第三ターミナルである。すごくえっちだ!!やっぱ出発ターミナルが一番いいよね。今から旅行するんだ、っていうわくわく感に溢れている。あちこちで異国の言葉が聞こえ、CAさんやパイロット、グランドスタッフが歩いている。
現在時刻17:30。チェックインはフライトの3時間~4時間前なので私には大量に時間があった。とりあえず、お土産などが売っている4階の江戸小路へ向かってみる。

江戸小路は外国人観光客向けに江戸時代の街並みを再現している。ミニ日本橋もあるし、緋毛氈がかけられた縁台も置いてあって日本人の目から見てもかなり楽しい。特に日本大好き!な人間からしたら大興奮モノだ。観光客向けにお値段高めの食事処やお土産屋さんが多いのであまり入れるお店は無いけど、本を買いたかったのでとある書店に入った。

…小説すっくな。思わず呟いてしまった位本が少ない。そして何、この陳列方法は!?
作者順ですらない、弊校の図書館以上に本の並べ方がおかしかった。作家が偏りすぎるし。twitterでも呟いたが、凪良ゆうさんの「流浪の月」がおいてない。ええ…、あの本屋大賞がおいてないって…「汝、星の如く」すらないぞ…(探したらありましたごめんなさい)
結局そこの閉店時間ぎりぎりまで何を買うか迷ったものの何も買わなかった。この判断を私は後々後悔することになる。

時刻は19:00近い。軽く夕食を食べることにした。おばあちゃんがおにぎりを持たせてくれたので、それを軽く食べた。具はお手製の梅干しと明太子。んまい…。食べ終わったら、少しネットストーカー行為をする。(被害者は先輩です。エゴサしやすい名前にしてくれてありがとう)
出発ロビーに舞い戻るものの、…暇だな…。というのも、大体の見れる場所は回ってしまったからだ。次からはもうちょっと遅くに来よう。旅というのは少し物足りないくらいが次の楽しみが増えて良いというのが私の持論だ。
また土産店をうろつく。なぜ、銀魂のグッズがないんだ…?新撰組すら見当たらなくてがっくり。
気を取り直してずっと行きたかった場所に向かう。

そう、展望デッキ!!!

こんな贅沢な夜景が見れてしまう

やや曇っていたものの、私には大興奮モノだ。やっぱりフライトは夜にするべきである。チケット取ってくれたパピーには感謝しかない。
暑かったのでそう何分もいれなかったが、私は大満足で展望デッキを後にした。

またぶらぶらする。ロボ研の仕事しようかなと考えたけど、面倒だし考え直す。時々、チェックインカウンターが開いたか確認するが、特に何も変わり映えないので、またぶらぶら。てか今回ANAとの共同航空便なのか…(※説明しよう!共同航空便とは1つの便を2社以上でシェアして運航している便のことだ!)

ここで、私の旅スタイルでも紹介しよう。
当日は黒のジーンズに、これまた黒のTシャツ。Tシャツは、セカストで2日前に見つけた象の刺繍が入っていて、背中の部分に「私観光客ですが?」とでも言わんばかりに”Thailand”と書かれている。先に言っとくが観光客ではなくもはや現地人である。
スーツケースは持たずに、マミーが若かりし頃から愛用しているOutdoorの登山用バックパック一つ、肩にはスリコで一目ぼれしたJALとコラボしたキャンパス地のショルダーバッグ。
…おおむねいつもと変わらない。
ところで、飛行機での旅に欠かせないのがパーカーである。夏場でも冬場でも、機内は空気が乾燥しているうえに夏場は冷房が効いている。薄手でコンパクトなパーカーを持っていくと、毛布にもなるし丸めれば枕にもなる。LCCでない限り航空会社から提供はあるが、人生でエコノミークラスにしか乗ったことのない私からしたら、肌触りが悪いものばかりだ(小声)
なので、パーカーは持っていくべきである。UVカットのものは現地でも着れるのでおすすめだ。

チェックインもろもろ

20時30ごろ、ようやくチェックインカウンターが開いたのでとっとと向かう。すでに周りは懐かしいタイ語ばかり。私はかなり早く行ったので、2番目に並ぶことができた。と、ふと思い出す。

…あれ、私チェックイン手続きやったことなくね?

まずい。今までマミーがやってくれていたのを見ただけである。しかも最後は4年前だ。(実際はパピーが去年来日して帰国するときに私が代理でやっていたが、動揺していてもろ忘れしている)
緊張した時の私は一気にコミュ障&IQ3になるので、グーグル先生に聞くということも忘れていた。あと目の前の日本人のおっさん、じろじろ見るのやめてくれ、女子の一人旅なんて今時珍しくないぞ。

あっという間に私の番になる。対応してくれたのはちょっと不愛想なお姉さん。でも、話してみればかなり親切だった。てきぱきと手続きが進み、「いってらっしゃい」(動転して記憶があやふやだが確かそういう事を言ってた気がする)という温かい言葉とともに送り出してくれた。

チェックインも終わった今、もはや出発ロビーに用はない。さよなら。
薄情なのが浅葱という人間だ。
とっとと保安検査場へ向かう。たくさんの家族が別れを告げているのを尻目に一人ですいすいと進む。べ、別に悲しくないもん。
4年ぶりで、「違反物持ってる?」と不安になるものの、特に何もなく手荷物検査を通過。ノートPCも無事。
保安検査場は驚いたことに、ほぼオートマである。便利な世の中になったなぁと感心しつつ通過。30分かかるかなと睨んでいたが、実際は15分ぐらいだった。
さて、目の前には高級ブランド店やラウンジが立ち並ぶ華やかな出国エリア。ブランドに疎い私でも聞き覚えのある店名があちこちに書かれている。
…私が来ていい場所か?ここ。庶民だぞ私(※このエリアは外国人観光客が出国の最後にTAX FREEと財布の中の諭吉をすべて消費するための場所です)

出国エリアであたふた

とりあえず、さっき出発ロビーで調べた本屋に行ってみる。ところが。
…ただのドラッグストアじゃん。本は地球の歩き方しかない。あとは聞いたことすらない作家の小説。だまされた気分で店を後にする。
…飛行機の中で何読もう。……まあいっか!映画あるし!暇極めたら寝ればいいや!とまあやけくそで、そのままボーディングゲートへ向かう。
しかし、…遠い。

先が見えない

なんと端っこである。新手の嫌がらせだろうか。
しかも着いてから気づく。「…まだ時間腐るほどあるじゃん」叫びたくなる気持ちを堪えて疲れた脚を引きずるようにしながら戻る。ここら辺では暇つぶしができない。

きらきらしたブランド店のショウウィンドウを覗きつつ、反対側まで歩くと閉店間際でめちゃ混んでるセブンを見つける。…勝ちだな。
お菓子を買って、店外を出たところでいい時間になったので、またゲートに戻る。途中、ドーナツとお茶(持ってきた水は手荷物検査の時に廃棄)を購入。自販で150円もした、しかもぬるい。…ぼったくりかな?
脚がいよいよ死んできたので、空港での必殺技、動く歩道…!楽。
そしてようやくボーディングゲートに到着する。出発1時間前というのもあって、人は少ない。あ~長かった…。

3年ぶりのタイへ

スマホを充電し、なるべく出したくなかったがPCを取り出してこの記事を書き始める(※今日は9月27日です。何やってるんだ自分)。
ちなみになぜ出したくなかったのかというと、盗まれるからである。
「この治安の良い日本で何言ってるんだwww」って言われるかもしれないが、甘い。12年間、スリ・誘拐に気をつけなさいと親にさんざん言われてきたのだ。しかもPCなんか高値で取引される。3年日本にいるが、そこらへんの意識は全く変わってない。
途中トイレに立ったが、持ち物はすべて持っていく。いくら人目があって、同じタイ人だとしても信頼はしていない。(まあ、日本に飛行機で来るくらいなら裕福な家がほとんどである。そんなことはしないと思うが念のため)
ところで飛行機に乗る前は絶対にトイレに行った方がいい。まあ当たり前のことだが、一人旅だと特に荷物を盗まれたりとかもあるので。それに、飛行機のトイレは狭いし、行ける時間も限られている。離陸時・着陸時は絶対無理だ。
空港のトイレの綺麗さに相変わらず感心しつつ、また戻る。30分ほど時間があるので軽く仮眠…。

はっと目を覚ますと、すでにビジネスクラス、子連れの人たちが呼ばれている。(どうやらファーストクラスはないらしい)
エコノミークラスの搭乗が始まったのでチケット・パスポートを渡して、飛行機に乗り込む。3年ぶりなのでとりあえず大興奮。席を探してみるが…あれ、誰か座ってるぞ??
一旦状況整理のために、適当な列に入る。もう一度チケットを確認するけど、絶対あの席だ。ということは座っている誰かが間違っているのか?
また席に戻り、とりあえず英語で話しかけてみる。日本人だった。
やっぱりお兄さんが間違えていた。
丁寧に謝り、席を移動してくれる…って、通路挟んだ隣かよ。

今回、窓際の二席で通路側の方をパピーは取っていた。窓の方が良かったけどしょうがない。隣の人は、すでに毛布を広げてヘッドホンを付けている。とりあえず、必要最低限の荷物だけ出して、バックパックを席の上の荷物入れに入れようとするものの…重っっ。え?5kgあるよね絶対。

とりあえずいったん下ろす。まだ乗り込んでいる人が多いので、通路にずっと立っていると迷惑だからだ。となりのお兄さんがちらちら見てくるが、無視して思案。ふと、CAのお兄さんを後方に発見。
 駆け寄って話しかける。タイ航空なのでタイ人だ。パピーと電話するとき以外でタイ人と話すのも3年ぶり。色々言葉を忘れてたけど、何とか通じて荷物を上げてもらった。さっきまで日本語を話していた子供が急にタイ語を話し始めたので、隣のお兄さんがちょっと驚いた顔で見てくる。


パーカーを毛布にして、電子機器をすべて機内モードにする。(PCは空港内ですでに設定済み)

いってきま~す

恒例の機内安全ビデオが再生される。3年前と変わってない。このバージョンが一番好き。タイ航空のは結構かわいいのでぜひ観てほしい。(当たり前だがタイ語と英語しかない)
機内安全ビデオは航空会社によって全く違う。Youtubeでも手軽に観れるので、面白いのを探してみるといいだろう。

ところで、私が一番心配しているのは酔うことである。通常なら乗り込んだ時から気持ち悪くなるのだが…あれ、今回大丈夫そうじゃね?念のために酔い止めを持ってきたが大丈夫そうだ。じゃいっか。
3年ぶりの離陸も、いつもは「き‟もち‟わるい‟~」ってなってたけど、今日はなんか楽しい。夜景がめっちゃ綺麗。

 時刻はすでに0時を過ぎているが寝る気はさらさらない。映画でも観ようと思ったが…あ、日本の映画全然ないな。てかディズニーもないわ。
私の愛する新撰組の映画があったのは予想外だったので再生してみる。…うん。音質悪い、画質悪い。土方さんをこれで観るには惜しすぎる。
仕方がないので特に興味もないファーストラブを観ていたら寝落ちしてしまった。いつの間にか朝ごはんの時間である。(※現在時刻4時過ぎ)

ふた開けてるの撮り忘れた


言っとくけどビールじゃなくてリンゴジュースね。前までは機内食は匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなっていたが(つわりか?)、今回は全然食べられる。え、美味しい…こんなおいしいものを何年も食べられてなかったのか、勿体ない…。

食べ終わってからファーストラブを巻き戻すがグダグダ。あんまり好きじゃなかったな…(小声)
気付けばもう離陸時間。離陸するときはアナウンスが腐るほど入ってきてしょっちゅう途切れるので、ウォークマンを出す。Wi-Fiも使わないし、優先イヤホンだから機内でも使える。旅行には欠かせない
音楽をいくつか聴いているうちに、だんだん懐かしのバンコクの夜景が見えてくる。ちょっと信じられない。3年間も帰れてないのに、今タイに着こうとしてるなんて…。
あのいつものお尻がふわっとする感覚、そして車輪が地面にドンとつく衝撃。着陸時も別に体調は変わらない。
今回酔わずに飛行機に乗れたぞ…!

到着!

バックパックを下すのは自分で出来た。少々腰をやってしまったが…。
今回隣だったタイ人のお兄さんはなかなか良いお隣さんだった。トイレに立つこともなく、ひたすら寝ていたので、静かだったし。
旅でよくある、直接お礼は言わないが「なかなか良いお隣でしたぞ」「そちらこそ」という謎の目くばせをして、忘れ物がないかチェックして飛行機を降りる。
タイだ!!!!と真っ先に感じたのが、動く歩道である。e?ってなるかもしれないが、スワナプーム空港の動く歩道の音声はかなり癖があるのだ。

朝4時過ぎ

未だ実感がわかないが、タイ語や無機質な床、冷房が効きすぎている部分に、「帰ってきたなぁ」とだんだん思えてくる。

入国はタイのパスポートを持っているので、他の国籍の人よりも早く手続きが済む。こっちもオートマかよ。(タイ人専用の入国場所があるのだ)
朝方というのもあり、あっという間に済む。

バックパック1つで旅行することの大きな魅力は、荷物を受け取る必要がないということである。荷物を待つ人たちを尻目に、入国ゲートから3年ぶりのタイへ。


お姉さん、ちょっとモザイクかけるぜいっ

ブレブレだがこんな感じ。出国ロビーはもっとすごいぞ。
まあ、こんな感じで短い一人旅は幕を閉じたのである。

あとがき

こんなだらだらした文章にお付き合いくださりありがとうございます()
自分のこと書くの初めてでうまくいったか分からん。
くそ時間かかったし(※8月13~14の出来事)。
タイは良いところだから一度来てね!!

遅れてすまん

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