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あさぎ*
2016年3月27日 15:26
痛い。心の中でそう呟いた。それは叩かれた頬だったのか。「いいモノやるよ。」彼はニヤニヤしながら私に近付き、いきなり平手打ちを浴びせた。何の理由もなく、ただ理不尽に。痛みよりも、驚きと言い様のない怒りと悲しみが押し寄せてくる感覚が全身を貫く。痛かったのは頬ではなかった。喋るのが怖かった。人と接することは勇気のいる行動だった。何故なのかは解らない。物心付いた時から自然にそ
2016年3月18日 07:44
夏の夜は寝苦しくてかなわない。こう暑くっちゃ収まるものも収まらない。窓を開けたところでピクリともしないカーテン。かと言ってクーラーをかけたまんまじゃ身体に悪い。扇風機も古いせいか、首を振るたびカタカタと鳴り、一晩中責め立てられているような気分になる。ずっと扇風機に当たっていると、人間は死ぬらしいという話も聞いたことがある。朝になったら文字通り冷たくなっていた、なんてのはシャレにならん。