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被りものして出てきたおちゃめな3女。オペは不要、自力でがんばるからお水をちょーだい。彼女がヘルメットを脱ぎ去るまで。
アサガオとの朝は、毎朝忙しい。
一に水やり、二に観察、三に水やり、四に観察。
私は早起きがそんなに得意ではないので、出勤前のアサガオの水やりと観察の時間をどう作り出すかが悩ましいけれど、結局のところ、自分の朝ご飯タイムからアサガオタイムをしぼり出す。そうしてでも、この、幼少期のアサガオの姿を、あっという間に過ぎ去っていく子供時代を、出来る限り多く見つめていきたいのです。
2人目のアサガオがコンニチハ!
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そして3人目のアサガオもコンニチハ!?
![](https://assets.st-note.com/img/1685037504703-Sjs2wGsr4f.jpg?width=800)
あら!
この子、殻を纏ったままですね!
土の中では、ぜんぶ脱げなかったかぁ…!
まるでヘルメットのよう。
ヘルメットを脱いで、ムキムキっとがんばって双葉を広げるんだよー、とアサガオへ語りかけてみる。
「わかってるよー。ムチャかたいのよ、コレ!」とでも、アサガオは答えただろうか?
それとも、ただ、エヘヘといたずらな反応を示しただろうか?
ヘルメットが少しでも早く脱げるよう、その頭部に集中的に水滴を落とす。
ヘルメットよ、柔らかくなーれ、柔らかくなーれ。
そうアサガオに語りかける。
本日は大学の面接授業を受けに朝から出かけて、夕方までみっちりお勉強。
帰宅して、さあ、あの子のヘルメットはどうなったか?とベランダに駆けつけてみると、まだヘルメットを被ったまんまだった。
けっこう、そのメット、気に入ってんだね!
もしくは、これは、アサガオ的「箱男」遊びなのかな?そのメットの下からどんな世界が見えているのかな?
そんなたわいもないアサガオへの語りかけを行いつつ、
朝に引き続き、夜も、柔らかくなーれ、柔らかくなーれと、そのヘルメットへしつこく水滴を落とす。
しかし、翌朝もまだ、アサガオはヘルメットを脱ぎ捨てておらず装着中だったので、水滴落として、柔らかくなーれ、の語りかけを今日も繰り返す。
そして私は、人差し指と親指で、可能な限り繊細な圧力を、小さなヘルメットにそっと、加えました。
本当に最小限のあと押し、ほぐし、のつもりで。
そして今日も2日目の面接授業に出かけた。
授業中、
あの子、自力でなんとか脱げたかな?
ヘルメット被って出てきて今日が2日目だから、今晩家に帰って、もしまだ被っていたら、今夜はメットを外すオペすべきか?
と、オペ覚悟で家に帰ると、
![](https://assets.st-note.com/img/1685037625484-j6SDwEdYZw.jpg?width=800)
自力でなんとかメットを脱ごうと、殻を破こうとしていました。
このアサガオの姿、こんなにほっそりしているけれど、私にはまるで、胸筋や腹筋や背筋使って、ボタンをぶちぶちっとすっ飛ばしながらシャツを破るかのごとく脱ぐ、筋肉隆々の人、に見えます。
さらに2時間後、メット脱ぎは進み、
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翌朝は、もはやヘルメットではなく、ロイヤルファミリーの上品な帽子のようになり、
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この上品な帽子めがけてお水をぽたぽたっとあげると、30分後にはアサガオはついに、ヘルメットの中に隠していた春キャベツみたいなやわらかい双葉を開きました。
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長かったねぇ!お疲れさま!
これからよろしくね。
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