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「手帳の中身」の正体

暇な時、そして無気力で何も出来ない時、インスタを見る。
手帳好きの人をフォローしているアカウントでは、いつも色んな人の「手帳の中身」が公開されている。
手帳の中身は可愛くデコレーションされていたり、文字でびっしりだったり、人によってさまざまだ。

書かれている内容については、一言一句見るわけではない。
なんとなく雰囲気を察して、いいねを押している。
しかし昨日はあまりにも暇だったため、どんなことが書いてあるのかところどころ見ていた。
すると私の手帳とは違う、ということがわかった。

インスタというものの大前提として、明るい内容や映えが大事というのは重々承知している。
だから「手帳の中身」が明るい話題で埋め尽くされているのも不思議ではない。
ネガティブな内容は隠されている。
それはわかっている。

しかし、それにしても。
好きなことやものについてすごい熱量で書いてる人多いな!?
欲しい文房具について、推しについて、手帳の使い方について、などがバァーっと書かれているのを見ると、自分の暗さに嫌気がさしてきてしまう。

私はあんな熱量で楽しいことについて書けない。
まず、思いつかないのだ。
noteでもそうなのだが、明るい話題を探そうと頭の中を掘り返しても何も出てこない。
楽しいことはたしかにあったはずなのに、記憶が歪んでいて思い出せない。
好きなことやものについて語ろう、みたいな気力もない。
どうしたって書くことをはけ口みたいに使ってしまう。
これは長年書いていたブログで染み付いた癖なのだと思う。

あれだけの熱量で好きなことについて書ける人たち。
羨ましい。
すごく羨ましい。
私の「手帳の中身」はいつもどんよりとしていて、開くと暗い気持ちになる。
うつ病だからというのもあるのかもしれないけれど、それ以上にやはり長年の書き癖が影響しているのだろう。
十数年の癖をどう矯正したらいいのか。
途方に暮れている。

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