2022年のごあいさつにかえて
これは、年の瀬のごあいさつを兼ねた、蛇足のようなテキストです。
フリーライターとかいうものになった一年
今年はかつてないほど大冒険な一年でした。勢いで会社を辞め、無職となり、フリーライターという名の無職をやっていたりで、終始「ワオワオ!」と鳴き声を上げながら走っていました。
軽いノリで今年のおしごとをまとめたらこの物量。途中ガス欠気味になるのもまぁ納得な仕事量だったのかもしれねえ。
だけども「つらい」と感じることがなかったので、ほんとによい環境に恵まれたとあらためて感じます。土日深夜も自発的に原稿を書いたりするような働き方をしてるのも、好きなことを仕事にしているからなのかもしれません。
人間にはおそらく"業"と呼べるものが宿っており、それに一生を支配されるいきものなのだと思います。おそらく、自分の"業"とは"書く"であり、20代の鬱屈とした時代に志していた夢が"業"に導かれ、いくつもの幸運の重なりによって顕現したのが2022年なのだと、自己解釈しております。そのきっかけとなった「バーチャル」は、たぶん自分の大きなファクターとして一生涯ついてくることでしょう。
果たして何年続くのかはわかりませんが、いまのところは毎年、「来年も続けられるように」を目標として、精進していきたいと思います。
VRChatで生き始める
そして、今年はとにかくVRChatに"居た"一年でもありました。体感値だけでなく、ランクがTrustedになったこと、チュートリアル(=プレイ時間1000時間)が完了したこと、そしてSteamリプレイのしめすプレイ比率が示しています。
この記事でも書いたのですが、僕がVRChatにハマったのはとある取材がきっかけです。それ以前からワールド巡りはしていたものの、「人と交流する楽しさ」をおぼえた――というより、「人とオンラインで音声ベースで交流するのは怖くない」ことをおぼえたのが大きなきっかけだと思っています。
いくつかのイベントを経て、VRChatは僕にとって「行く場所」から「居る場所」になりました。そして、居ることに目的はありません。だからこそプレイ時間が増えていったのでしょう。おかげで毎日が楽しいですし、VRChatで得られたことの一部は、少なからずライター業へと還元されています。
もちろん、もらいっぱなしはよくない。だからこそ、できるかぎりVRChatで起きていること、生きている人の魅力を伝えられるように活動していきたい、という行動原理はこれからも中心に据えていきたいものです。
出会いも数知れず。大きな出会いもいくつかありました。あまねこさんとは週一でTwitterスペースをする相棒のような間柄になりました。ふとしたご縁で、憧れの「VRChatワールド探索部」にも参加できました。「なにもしないスラム」の住人はいつもにぎやかで、しかしなにかの知見を与えてくれる。いろんな出会いで世界が広がっています。
人と交流することもですが、Twitterスペースとかいう音声メディアを、週一という高スパンでやることになるとも去年は想像だにしていませんでしたね。でも、やってみると楽しかったんですよね。「新しいことに挑む」ことの尊さを、肌身で実感した一年だったとも言えそうです。となれば、次の年は「さらに挑む一年」にしていきたいですね。
とか言ってたら、大晦日のド深夜から明け方に、なぜか「個撮の被写体」を体験するという珍事が巻き起こりました。このお話は別途ふくらませてお伝えするとして、すでに「さらに挑む一年」の片鱗はできているかもしれません。やっていけ。
反省点
もちろん反省点もある一年でした。来年への改善も目指すために、ここに軽く書き出しておきます。
ブログ更新止まってしまった。さすがに本業との兼ね合いムズい。とはいえなんとか折衷案な運用を見出したい……
VTuber方面の追いかけは若干弱くなったかもしれない。VRChatと交わる部分はキャッチできているけど、VTuber界隈内部で盛り上がっていることはじょじょに疎くなっている。キャッチアップの方法を考えたい。
社会制度などに関する理解度がマジで貧弱なので、ちゃんと生きていけるか不安。社会生活うまくなりたい。
完全デスクワーク兼在宅ワーカーになったので、体がなまりになまってきている。でも酒量は減っていない。このままだときっと……死!!
あらためて
ご関係者のみなさまへ。本年は大変お世話になりました。
まだまだこの業種、この業界としてはひよっこもいいところながら、こうして「一年の振り返り」を無事書き記すことができるのも、みなさまとのご縁あってこそだと思います。感謝してもしきれないでしょう。
次の一年は、この一年でいただいたものを何倍にでも大きくしてお返しできるように、さらなる精進をしていきたいと思います。
VRも、VTuberも、メタバースも、いまだ先の長い新しいカルチャーです。一寸先はどうなっているかわからない大波に揺れる航路でもあります。でも、このカルチャーにはまだ誰も見たことのない可能性が宿っています。ぜひ、みなさんといっしょに新たな可能性を見つけられればと思います!
2023年もどうぞよろしくお願いいたします!
(2022.12.31 浅田カズラ)
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