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自分を少し認められるようになったきっかけと思われる2つのこと

先日、こんなことを書いた。

これまでのわたしは、生きづらさを改善したり、考え方を楽にしたりする方法が書かれている自己啓発本ばかり読んでいたのだけれど、今はこういった本を読みたいと思わなくなったのだ。


なぜ自己啓発本を読みたいと思わなくなったのか、わたしはその理由を「自分を少し認められるようになってきたからかも」と分析した。

そして自分を少し認められるようになったきっかけは何だったのだろうか、それを考えてみたら、「これかもしれないな」と思うことが2つあったので書き記しておきたいと思う。

きっかけ①「1人おしゃべりノート」を書き始めた

1つ目は、「1人おしゃべりノート」を書き始めたこと。

1人おしゃべりノートというのは、日記カウンセラーのすずきそうこさんが著書『毎日がうまく回りだす「1人おしゃべりノート」』で紹介していた日記帳のことだ。

この1人おしゃべりノートは、単なる日記帳ではない。

基本的に1日の終わり(夜)にその日のできごとを振り返りながら書いていくのだけれど、

  • 自分はどう感じたか

  • なぜそう感じたか

  • 感じたことがネガティブな感情だったとき、本当はどうしたかったか

といったように、自分の気持ちも含めて掘り下げていく。

そして、その気持ちをそのまま放っておくのではなく、その気持ちに対して共感し、消化して次へ進めるように対策も書いていく。

自分と対話しながら、自分の気持ちを認めながら書いていくので、不思議と心がじんわり満たされていく。


1人おしゃべりノートは、1日の始まり(朝)に書くバージョンもある。

1日の始まりバージョンでは、

  • 今、自分の体や心はどんな状態か

  • 1日の終わりは、どんな状態でいたいか

  • その状態になるためには、何をしたいか

といったことを書いていく。

そのときの自分の体と心の調子に合った過ごし方を書いていくので、自然と自分のことを優先にした考え方ができるようになる。


これまでわたしが読んできたのは「こういうときは、頑張ってこうしたら良い」とか「ネガティブなことを考えていると、本当にそうなるから考えない方が良い」とか、今抱いている自分の気持ちを無視して、無理してでも頑張って改善していくような方法が書かれている本が多かったかもしれない。

そういった本に書かれていたことをたくさん実践したけれど、どれもうまくいかず…。


だけど、すずきそうこさんの『毎日がうまく回りだす「1人おしゃべりノート」』は違った。

自分の内側にある気持ちを掘り出して、それに共感し、自分に合うやり方で対策を考えていくから、実践していても心地が良い

このような、自分を否定しない1人おしゃべりノートを書き始めたことが、自分を少し認められるようになったきっかけの1つかなと思っている。

きっかけ②カウンセリングに通い始めた

2つ目は、カウンセリングに通い始めたこと。

これまで「自分で何とかしたい」という気持ちが強かったり、「気持ちの持ちようだ」と思うようにしたかったりしてカウンセリングに通うことを躊躇していた。

けれど生きづらさは増すばかりで、このままでは苦しくなるだけだと思い、出費はあるけれど勇気を出して通うことにした。

この決断が良かったと今は思っている。


カウンセリングでは、わたしの場合は、今生きづらさを感じる原因になったかもしれない過去のできごとを振り返り、その当時に感じた気持ちに共感し、本当はどうしたかったのかを話していく。


話す相手はカウンセラー。

当然といえば当然なのだろうけれど、わたしの話すことに共感し、最後まで話を聞いてくれる。「こう考えたら?」というアドバイスは、特にない。

これがわたしにとっては心が軽くなり、自分の本当に気持ちに気づける時間なのだ。


話し相手は、身近では家族がいるのだけれど、カウンセラーではない家族に話しても、「考えすぎじゃない?」とか「そんなこと思う必要はないよ」と言われて終わってしまう。

家族がこういうことを言うのは、わたしを励ましたいからであることは十分に分かる。

けれど、正直にいうと、わたしにとってそういう言葉は否定に聞こえてしまうし、「考え過ぎるのは変なんだ」とか「そんなこと思うのは、おかしいんだ」という気持ちになってしまって、自分の本当の気持ちに蓋をしてしまう。


カウンセリングに通ったことで、自分の気持ちに蓋をすることが減った。「こう思っていいんだ」と自分の気持ちを認めることができるようになった気がする。

自分の気持ちを認めるということは、自分を肯定することにもつながっているのかもしれないとも思っている。

共通点は「自分の気持ちに共感すること」

1人おしゃべりノートもカウンセリングも、どちらも「自分の気持ちに共感すること」が共通しているなと思う。

その気持ちがネガティブであっても、「そうだったんだね」とか「嫌だったんだよね」というように共感する。


これまでのわたしは、自分の気持ちをノートに書いたり、誰かに話したりしてきたけれども、

こんなこと思っていたんだ。なんてネガティブだったのだろう。ダメじゃないか

考え過ぎと言われた。確かにそうだ。それではダメだよな

といったように自分を否定し、共感してこなかった。


これまで自分に共感することがほとんどなかったので、初めは自分に共感することにためらいもあった。

けれど、1人おしゃべりノートやカウンセリングを通して、人はみんな同じではないし、抱える気持ちが違ったっていいじゃない、自分を大切にしてもいいじゃないと思えるようになった気がする


これからも少しずつ、自分に合う方法で、自分を認められるようになっていけたらいいなと思う。

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