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夫の駐在についていくか否か、決断に1年かかった話

Asaです。

約7ヶ月前にいわゆる“駐妻“になった私ですが、休職し、ここに来ることを決意するのに1年かかりました。

夫が海外駐在になり、妻がキャリアに迷うというケースは今やあるあるで、私も悩んで、色々なサイトやブログを読み漁っては他の人たちがどう悩んでどう決断したか見て、また悩んで…を繰り返していました。

私の悩みや決断に至るまでの気持ちの変化はきっとよくある話ではありますが、今後noteで「今後仕事に復職するのか?」「仕事を辞めるか?」「子どもはどうするか?」等将来のことを考える過程を記録しておきたいと思った時に備えて、その前段として、当時の気持ちを改めて記録しておきたくなり、記事にしてみました。

帯同を躊躇っていた理由

まず、帯同することを躊躇っていた理由として主に3つ。

①新卒から入社した会社で5年間頑張ってきて、ようやく自分に自信が持てたり、新しい仕事を任されたり、積み重ねてきた結果得た仕事や周りとの人間関係を手放したくなかったから。

②復職する時、または仕事を辞めることになった時、これまでのキャリアでは経験値が浅すぎて、新しい仕事を始めるにしてもどこにも通用しないのではという漠然とした不安があったから。

③単純に仕事をしている日々が好きだったから。毎日忙しくしているのが好きで、仕事がない日々が想像できなかった。(それに、海外駐在で着実にキャリアを積む夫の横で、心穏やかに過ごす自分も想像できず…)

当時はちょうど仕事が色々と忙しく、充実していた時でした。帯同の悩みを現実逃避したい、できることなら、何も考えずに目の前の仕事だけできれば気持ちが楽なのに..と毎日夜な夜な悩んでいました。

悩みに悩んで、帯同を決断した理由

それでも結局、悩みに悩みに悩んで、夫とも何度も話し合って、最後は帯同を決意した理由としては、

①子どもが欲しかったから。夫の駐在に任期はなく、このままズルズルと別居婚生活を送ると、子どものタイミングが遅れて後悔しそうだったから。

②夫から来て欲しいと言われていたから。駐在生活が肉体的・精神的に大変なのと、2人暮らしがしたいという気持ちを日々言われていたから。実際に電話越しに体調を心配していた日々だったので、離れている不安があった。

③会社に休職制度があったから。2年間という制限付きで、もちろん給料は出ないが、復職する選択肢を残して帯同ができた。

ちょうど2人暮らしをしていた賃貸の更新のタイミングになり、私が日本に残るか、引き払うか、選択が迫られていたこともあって、帯同の決意をしました。

決断した後の心境・残ったモヤモヤ

決めてからはスッキリして、休職に入るまで仕事もプライベートも全力で楽しむぞ!という気持ちになりましたが、やっぱりモヤモヤとしていたのは、会社からなんとなく感じた「夫の海外駐在に帯同するのは当然でしょ」という雰囲気でした。

会社の人からは終始、旦那さんに帯同するんだよね?家族は一緒の方がいいもんね?なかなかない海外生活が経験できていいね!と声をかけられ、その度に気持ちがザワザワしていました。悪気がなく言われていたとは思いますが…

また、上司に帯同するか否かの話をしていた時、私が「帯同するとキャリアの断絶になる..」と嘆いたら(ちょうどネガティブモードマックスの時で、泣きながら面談していた時)、「断絶って、そんな言い方しなくても」と笑いながら言われたことが忘れられないです。妻側の悩みの深刻さはなかなか伝わらないものなんだと、現実を思い知らされました。

今回帯同する決意をした一番の理由に子どものタイミングがあったように、女性のキャリアは本当に難しい。女性の方が辛い、と男女で比較したくはないのですが、この時ばかりはなんで私ばかり悩まなくちゃいけないのかと悲しくなることも多々ありました。新卒からひたすらがむしゃらに仕事をしていて、初めて、自分にとって働くとは?どんな仕事をしたいのか?と、良くも悪くも真剣に考える
きっかけになりました。

今の心境

怒涛の仕事の日々から一変、あり余る時間がある中で、ただ目の前のことに一生懸命になるのではなく、自分は何をしたいのか?夫婦でどういう将来にしたいか?等 少し先の未来を考えることが増えました。色々と調べたり、人の話を聞いたり、興味があることをとりあえずやって見たり。

じっくり考えるのは苦手なのですが、いつかは向き合った方が良かったことに向き合うことになったなあ、と思っています。

そして、帯同した選択肢を後悔しないように、ベトナム生活を楽しみつつ、自分のしたいことを改めてじっくり考えて、この先どうなっても柔軟に仕事を選べて、自立できるような将来を想像しながら、そのために今やりたいこと・できることを探しています。

どこかで、あの会社の雰囲気に対抗して、絶対良いベトナム生活を送って、また自分が好きな仕事をする日々を実現してやる!という気持ちもあります。

時間が経つと、当時のモヤモヤや決意も薄れて、なんとなく毎日が過ぎていく生活になりかけるので(楽しく過ごせれば、それはそれで全然いいのですが!)、時々振り返って、またちょっとだけ頑張ろう!という気持ちになれたらいいな、と思いました。

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