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お人形作りとさんすう

今日の「感じる算数 さんすうのたね」(小5)ではお人形作りをしました。としくらえみさんえみさん仕込みの、ドイツで親から子へと作られているという手縫いでできる素朴なお人形です。


お人形さんの中身に羊毛をたっぷり使うのですが、糸紡ぎをしているお友達(大地の布 大地の布 すずのねさん)が可愛がっているラテちゃんの羊毛を分けていただきました。

お顔を知っている羊ちゃんの羊毛を使うことができることがとっても嬉しい!

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ありがとうラテちゃん、大切に使うね。


レッスンでは、ふわふわの羊毛をまずは50g取り分けました。


50gってどれくらい? 計ってみよう!

うわー、こんなにたくさん秤に乗せても5gだー


ふわふわだから、50gはとっても秤に一度には乗せられなさそう...どうしよう? 分けて計れば? じゃ何gずつがいいかな? 秤に一度にどれくらいなら乗るかな? 5gずつなら何回になる? 10gずつなら5回だね。

羊毛を計ることだけでも、たくさんの算数のたね。


算数の要素以外に、リアルな羊毛なのでまだカールした毛も残っていますし(こんなにくるくる生えてくるんだね)、毛をふわふわにほぐしたら枯れ草が出てきたり(ラテちゃんのご飯が出てきた!)、部分で毛の手触りが違うんだという体験(これはどこの毛だろうね)と動物学としての羊に興味が湧いたり、羊がいる暮らしに話が及んだり。

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ラテちゃんの体。寒い冬でも、毛の中はほかほかです。





布をハサミで切る。

羊毛を小さく固く丸める、球になるよう大きくする。

布をジグザグ縫う。運針のリズムを感じる。

やればやるほど上手くなるし、正確な仕事は美しい。

そして美しくできれば、子どもだってやっぱりとっても嬉しいんです。



だから布を正確に計りたいし正確に切りたくなる。

それにはどうしたらいいか、一生懸命自分で考え工夫し始めます。

そして自分も美しいものが作れるんだという揺るぎない自信が湧いてきます。お目々をつけるときの真剣な眼差し。できた!と顔をあげたときの瞳が、とっても素敵でした。


今日は、お顔完成まで。たくさんの算数のエッセンスをいただきながら、お人形作りは少しずつ進みます。



同じ作り方や材料なのに、できあがるお人形の表情は実に十人十色。さあどんなお人形たちが生まれるのでしょう。完成が楽しみです。











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