自分を表現したいと初めて思った
社会人2年目の夏、このコロナ禍の中
勤めていた会社の業績悪化に伴い退職をした。
ただでさえ状況が悪いのなら悩んだってしょうがないから良い機会だと思うことにした。
本当に自分がやりたいことは何だろうかと、もう一度じっくり考えてみよう。
1年とちょっと、社会人として働いてみて"自分"というものが明確にくっきりと見えるようになった気がする。
自分が好きなもの、嫌いなもの、生きる上で大事だと思う信念…
今まで生きてきた中で自分のことをそれなりにはわかっていて、向き合ってもきたと思う。
でも、そのぼんやりと"わかっていた"事をはっきりと言語化して認識できるようになった。
そうすると不思議なことに、「自分を表現したい!」という気持ちがふつふつと湧いてきた。
私は今まで、"自分"を表現したいなんて一度も、これっぽっちも思ったことがなかった。
絵という手段で表現をしている友人、歌という手段で表現をしている友人
そんな友人たちを見ていて、「そんなにも表現をしたいという思いや自己があるなんてすごいな…」と少し距離を取って眺めているだけだった。むしろ少し引いていたのかもしれない。
でもそれはきっと、私に表現するほどの"自分"が無かっただけだったのだ。
無いということはないけれど、少なくとも私は自覚できていなかった。こんなにも、色んなことを考えて思って感じる自分を、表現できるほどきちんと見れていなかった。
うーーーん、それも違うな。私が感じて考えていることなんて平凡だ、と思っていたのかな。
とにかく、自分が感じた物事一つ一つを丁寧に見てこなかった。私が感じたことは私にしかわからない、平凡だなんて、他の人と比べて同じか違うかなんて、言うことができないのに。
私が自分を表現する手段としてまず思いついたのが文章を書くことだった。
私は文章を書くことが好きだ。だからこそ今もこうやって書いている。
今、私は自分を表現している。
しかし、これを仕事にしようとすると何か違う。
私には誰かのために(役立つような)文章を書きたいという崇高な思いが欠如している。
私は自分のために、自分を表現するために文章を書きたい。
やっぱり、こんな自己満足的な動機で文章を書いてお金をいただこうなんて考えは子供じみた我儘なもののように思える。
"やりたいこと"は文章を書くことだけれど、お金をいただく仕事となると難しい。
こうやってnoteに好き勝手に書いて自己表現を垂れ流していくしかないのかな、それで十分な気もするな、
とか言いつつ、それでも何かの形にできれば、なんて欲を捨てきれずにいる。
お金をいただくって難しいな〜〜
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