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砂漠の街と青の都 韓国・ウズベキスタン旅行2019その5
2019.04.30
5日目 ブハラ-ギジュドゥバン-サマルカンド
早朝、ごはんの前にブハラの中心部を散歩した。天気雨に降られつつ、昨日歩いたところを復習した。一度訪れた場所でも、違う時間帯に再訪すると印象が変わる。砂に埋もれていたところを掘り出されたモスク(マゴキ・アッタリ・モスク)を見つけられて、満足。
ウズベキスタンで訪れた三つの街のうち、いちばん素朴だったけれど、ブハラの光景は今でもいちばん心に残っている。
朝食後、ホテルを通じて手配してもらったミニバンでギジュドウバンへ向かう。
ここには陶器とスザニ(刺繍が施された布)の工房があって、うつくしく緻密な模様の陶器やスザニをたくさん見せてもらえる。
見学ツアーみたいな感じで、工房のひとがそれぞれの部屋の説明をしつつ順序よく案内してくれる。途中、お茶とナッツとパンをふるまわれる休憩タイムもあった。
お仕事をしているロバがいた。名前を聞いたんだけれど、もううろ覚えだなあ……イサク君だったかな?
とにかく陶器もスザニも素敵なものが溢れていて、漠然と欲しいなと思ってもなかなか選びきれず、孔雀が描かれたタイルを買った。
ひととおり見学したあとは、サマルカンドへ。
車窓からメタンやプロパンのガスステーションがよく目についた。車の主な燃料がガソリンではないのかな?
ギジュドゥバンからサマルカンドまでの道のりが結構長く、旅の仲間たちは眠っていたが、私はトイレに行きたくなりそうな気配でヒヤヒヤしていて眠れなかった。
気のせいでありますように……という必死の祈りもむなしく、はっきりと「トイレに行きたい」という切迫感に襲われはじめたころ、旅の仲間たちも目をさまし、誰かがボソッと「トイレ行きたいな」とつぶやいてくれた。私も! 私もです! とここぞとばかりに便乗し、ドライバーさんにトイレに寄ってもらった。レストランなのか大きな民家なのか謎の建物で、屋外に設置された堆肥の上のただの穴というワイルドなトイレだったけれど、ともかく最悪の事態は回避されてほんとうによかった……ありがとうございました……。
トイレ事情については、街中にはあまりないとかいろいろと聞いて身構えていたものの、たしかにそこそこ大変だった。唯一おぼえたウズベク語も「トイレ」を意味する「ホジャットハナ(Xojatxona)」だった……
サマルカンド市街に入ってからも、ホテルまでの道に迷ってなかなかたどり着けない。ドライバーさんが窓を開けて気軽に走っている車に話しかけるのにびっくりしたが、訊かれた人も普通に答えてくれる。
なんとかホテルに着いて(部屋がとても広くて感動)、移動中にガイドブックで見つけたオールド・シティというレストランにごはんを食べに行く。予約が取りにくいレストランという評判で、実際「今夜の予約をしたい」と訪ねて来て「いっぱいだから」と断られている日本人らしき観光客もいたのだが、隙間にうまくとび入ることができた。
プロフはブハラで食べたものと微妙に味が違った。トマト・きゅうり・玉ねぎ・パクチー・ディルのサラダと紫キャベツのサラダがどこでも出てくる。とにかく予約が詰まっているから早く食べてくれ、と急かすわりに給仕はのんびりで、食後のコーヒーまで出してくれる。
帰りにスーパーでお菓子を買った。通りにはウェディング関係のお店が多いように見える。
夜はレギスタン広場のライトアップを見に行った。真っ暗なけもの道みたいなところを通り、着くまでかなり時間がかかったが、そこまでしても見る価値がある景色だったと思う。ほんとうにきれいだった! ファンタジーの世界みたいだった。
帰りは迷わなかったけれど、やはり時間はかかった。ホテルとレギスタン広場の実際の距離が、地図を見て想定していたより離れていたんだよな。
サマルカンドはブハラより圧倒的に都会で、車が多く、信号がわかりにくいうえにすぐ変わってしまうので道を横断するのに苦労した。クラクションをめちゃくちゃ鳴らされるのにいちいちビビっていたが、冷やかしだとわかってきてからは動揺しないことにした。
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