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妊娠中の渡米|どんなことを準備した?

アメリカで出産することを決めたはいいけれど、何をどこまで日本で準備しておけば良いの?心配性の私は頭がパンクしそうでした。でも、備えあれば憂いなしで、準備してきたおかげで無事渡米することができ、アメリカでは妊婦検診に通うことができ、産院も決まり、現在は妊娠後期を過ごしています。今回は妊娠関連に特化した渡米前準備について、振り返りたいと思います。


紹介状

当初予定していた渡米時期をずらし、安定期に入ってからアメリカへ移動することにしました。

私は不妊治療クリニックと並行して甲状腺専門の病院にもかかっていました。そのため、不妊治療クリニック卒業後、大きな病院で妊婦検診にかかることにしたのですが、このタイミングで甲状腺に関しても同じ病院へ転院することにしました。このタイミングで、まずは以下紹介状を作成してもらいました。

  • 不妊治療クリニック

    • 日本の病院(婦人科)用に1通

    • アメリカの病院(婦人科)用に1通:英語

  • 甲状腺専門の病院

    • 日本の病院(内分泌科)用に1通

そして大きな病院での婦人科で妊婦検診、内分泌科で甲状腺ホルモンの経過観察診察を受け、渡米前にそれぞれ以下紹介状を作成してもらいました。

  • 婦人科

    • アメリカの病院(婦人科)用に1通:英語

  • 内分泌科

    • アメリカの病院(内分泌科)用に1通:英語

渡米時には、英語版の紹介状計3通を持ち渡米しました。

薬のストック

私は、バイアスピリン・チラージン・葉酸サプリの3種類を服用しており、渡米後妊娠後期の今も継続して服用しています。特にバイアスピリンとチラージンは切らしてしまったら妊娠継続が難しくなってしまうので、薬の残数は心配事のひとつでした。

バイアスピリンとチラージンは病院へ事情を話し、処方できる最大容量を最後の診察時に出してもらいました。葉酸サプリは処方箋なしで購入可能なので、妊娠予定日までの分を購入して日本から持って行きました。ちなみに、英語ではそれぞれの薬名はこのように呼ぶそうです。

  • バイアスピリン:Low Dose Aspirin または Baby Aspirin 

    • 日本では妊娠26週6日までの服用と医師から言われていたのですが(私の場合は)、アメリカの医師に確認すると出産するその日まで服用することと言われました。また、日本では処方箋が必要でしたが、アメリカでは処方箋なしで購入できます。

  • チラージン:Levothroxin

    • バイアスピリンのように、服用期間や処方方法の違いはありませんでした。処方箋が必要で、定期的な血液検査での経過観察がアメリカでも必要です。ただし、内分泌科にかからず婦人科で経過観察や薬の処方をしてもらえています。

  • 葉酸サプリ:Folic Acid

    • 妊婦は「Prenetal」と呼ばれる葉酸を含む妊婦に必要な成分を1つにまとめたサプリをアメリカでは服用することが一般的なようです。こちらもアメリカの医師に勧められたサプリへ渡米後切り替えました。処方箋なしで購入可能です。

尚、渡米時に大量の薬を持ち込んだので、入国審査で引っかからないかが不安でした。そのため、薬について聞かれたとき用に、以下について日本語と英語で書いたメモも一緒に持ち運びました。

  • 妊婦であること、妊娠週数、出産予定日

  • 妊娠継続のために3種類の薬を服用しなければならないこと

  • それぞれの薬を何のために服用しているのか

手荷物検査でも入国審査でも、一切薬に触れられることはありませんでした。ほんと、心配性ですよね・・・

アメリカの保険制度

日本は保険証を持っていれば、どの病院にもかかれるしどの病院でも保険が適応された費用負担の医療費となりますが、アメリカは違います。

全国共通の保険というものが、まず存在しないんです。

保険ごとにネットワークと呼ばれるグループがあり、医師や患者が保険に加入することで、その保険会社のネットワークに所属するというイメージなのです。なので、同じ病院でもこの先生は自分と同じネットワークに所属しているけれど、あの先生は別のネットワークだ、ということも起こり得るのです。

アメリカで病院探しをする際は保険に加入していることを前提として、以下をチェックしたうえで予約されることをお勧めします。というのも、ネットワーク内か外かにより自己負担金額が大きく異なってくるからなのです。

  • 自分の加入している保険会社、ネットワークの名前

  • 自分の加入している保険内容(駐在帯同であれば会社の窓口の方に聞くとパンフレットをもらえたり、確認できるサイトを教えてもらえると思います)

  • 駐在員仲間にどの病院にかかっているか、かかったことがあるか聞く

  • 自分の加入している保険と同じ保険ネットワークに所属している医師を探す

私の場合、加入している保険のホームページがあり、そこから同じ保険ネットワーク内の病院や医師を検索することができるため、新たな病院を探す必要がある際はそのホームページを確認するようにしています。

アメリカの婦人科探し

日本にいる期間に色々ネットで検索しましたが、日本人医師のいる病院はどうやら住まいから通そうでネットワーク外のもよう。英語でのコミュニケーションが不安だったので日本人医師にお世話になりたいと思っていましたが、諦めました。

先に渡米している夫に、駐在員仲間でアメリカで出産された方がいないか、また出産された場合はどの病院にかかられたか調査をお願いしました。すると幸いにもお一人アメリカで出産された経験をお持ちの方がいらしたので、その方がかかられた病院を調べました。

教えていただいた病院は日本でいう大学病院のような大きな病院で、そこにかかるには日本のようにまずは一般的な婦人科にかかり、そこからの紹介状が必要でした。

そのため、大きな病院でお産を担当できる医師の中から、アジア人かつ自分と同じネットワーク内の医師を探し、その方が兼務(?)で勤務されている病院を探しました。アジア人がいいなと思ったのは、体系や体質が少しでも日本人と似ていたほうが体調の変化を理解してもらいやすかったりケアも安心かなと思ったのです。その程度なので、何か重大な根拠があるというわけではないです。

アメリカでは予約なしで突撃することは通用しないことが多いそうなので、渡米後に予約を取ってから初診を受けるイメージを夫と共有しておきました。

尚、現在アメリカで小さな病院の婦人科で妊婦検診、大きな病院で検査(お産もここでする予定)にかかっています。言語の壁ですが、どちらの病院でも「Can I have an interpretation service please? I am Japanese.(通訳サービスをお願いします。私は日本人です。)」と伝えると、電話で通訳さんにつないでもらうことができます。失礼な話ですが、「あ、今回の通訳さん外れだ」と思うことも正直ありますが、無いよりは助かっています。

渡航日の航空サービス

アメリカまでの航空券は夫の会社が手配してくださり、ANAでの移動となりました。渡米前にエアポートサポートサービスを受けたい旨、電話で申し入れておいたおかげで大変助かりました!詳細はANAホームページにてご確認ください。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/reservation/support/international/maternity/

私の時は、日本国内ではチェックインカウンターから飛行機内座席まで付き添ってもらうことができ、その際手荷物のリュックサックを代わりに背負ってくださいました・・・申し訳ないなと思いつつもとても助かりました。

アメリカ到着後は飛行機を降りたところから、税関を抜けた出口ゲートまで付き添ってもらうことができました。この時もリュックサックを案内の方が代わりに背負ってくださり、またターンテーブルのスーツケースも取っていただけました。一番助かったのは、入国審査です。ビザの種類を問われた際にあたふたしていたところ、間に入って通訳してくれました。たまたま日本語をお話しできる方だったので、ANAのサービスというよりはその方のご厚意で助けていただけたのかもしれないです。

他社航空会社でも妊婦向けサービスを用意している場合がありますので、ぜひ活用いただければと思います!

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が、いつかどなたかのお役に立てば幸いです。

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