漢字って、こういうもの。

昨日、漢字の書き取りにて

2年生の子らが
書き取れなかった漢字たち
 ↓
けさ
がんじつ
みずから
花を”いける


小学校では未履修の漢字もなかにはあるが、

いずれも1・2年生で習う漢字、
この子たちにとっては、既に書いたことのある、
知ってる」漢字・熟語の復習であった。







それぞれ


今日の朝、この朝だから、
今朝


一年の最初、元(はじめ)の日だから、
元日


自分のことだから、
自ら


花瓶などに挿して枯れないように生きたままにしておくから、
花を”生ける


である。




漢字は、

やみくもに 覚える ものではなく、

意味を類推して 考える ものである。




だから
知らない・聞いたことがない言葉はもちろん書けないし、
聞いたことがあっても意味を知らない言葉は書けない。




言葉というものは、
聞く → 話す → 読む → 書く

の順に発達、獲得するものである。




ある言葉を漢字で書こうと思ったら、

聞いたことがない言葉は、書けるはずがないし、

話したことがない言葉は、書けるはずがないし、

読んだことがない言葉は、書けるはずがない。





音声情報や文字情報として言葉を
聞いたり見たりしたことがなければ書けないし、

見たり聞いたりした言葉も
意味を理解して発したことがなければ書けない。


漢字って、こういうものである。




だから子どもが

知らなーい」というならば、
聞かせて、見せてあげて「知ってる」にしなくちゃいけないし、

知ってる」というならば、
意味をきちんと理解して「分かってる」にしなくちゃいけない。




漢字学習なんて
記憶に頼ると大変なんてもんじゃない。

小学校で習うだけで1,026字
熟語となるとそれはそれは膨大な組み合わせになる。




記憶に頼らず、漢字を覚えるためには
考えなければ、思考に頼らなければならない。


この漢字はどういう意味を持っているのか?
知って理解して

この熟語はどういう意味の言葉か?
考える


漢字の書き取りって
こうやって学習するものである。




だから
今使っているプリントには、


漢字を書く練習に入る前に
見ると読む、つまり、音読が収録されているし、

熟語を書く練習に入る前に
読んで理解する、その熟語の意味が収録されているよね。




だから私、
漢字の勉強をしている子には、

書く前に読め。
知らなきゃ調べろ。
考えたら分かるやん。

しか言ってないよね。



自分の勉強だから
やるかやらないかは自分次第だけど…

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