悲劇のヒロイン週間
今週はさんざんな週だ。久しぶりに買ったワインを一滴も口にすることなく、割ってしまったことが運の尽きだった。
ワイン事件とほぼ同時に僕は喉に違和感を覚えていた。扁桃腺辺りが痛いのだ。
翌日にはその痛みは増していた。熱を計ると37.2℃。平熱が35℃台である僕からすれば、まあまあの熱だ。
「やばいなぁ、アレだったらどうしよう」
夜まで37℃前後の微熱が続いた。喉の痛みも相変わらずだった。
夜。体中が蝕まれているようなイヤ〜な感じに包まれていた。体が痛い。完全に風邪の症状だ。
眠れない。
夜を誤魔化しながら朝を迎えた。微熱は続いた。
そして出勤の月曜日の朝。36.2℃。僕にしては若干高めの体温だが、これで熱があるので休みますとも言えず、出勤した。体温計を持参して。
出勤した昼ころ。37.0℃。微熱。僕は上長に伝え帰宅した。そして今日までの2日半、在宅勤務という名のお休みを頂いた。
しかし、その間にも別の悲劇は起こっていた。
昨日の夜。トイレに行こうと起きた。部屋に戻る間にはひとつのドアがある。僕は横着にも廊下の電気をつけず、手探りで暗闇を進んでいた。
「ここにドアがあるから気をつけなくちゃ」
そう思いながら、両手を前に暗闇を進んだ。
どかんん!!!ぐわぁぁぁはぁぁ!!!!
硬いなにかに顔面を思い切りぶつけた。開けっ放しだったドアに垂直にぶつかってしまったのだ。
この世のものとは思えないくらいの痛さ。頭がクラクラする。ドアがあるから気をつけなきゃと思いながらも、ド衝突してしまった僕の不甲斐なさ。
あぁぁぁ。。。。あぁぁぁ。。。
と悔やみきれないこの状況を誤魔化すように布団に潜る。
「どうにかして寝てやれ」と思うも、痛みが引かない。「いい加減、痛いのはもういいだろう!」と思うも、ずっと痛い。
これはおかしいと思い、鏡をみると右目のまぶたが試合後のボクサーみたく腫れている。
あぁぁぁ。。。。あぁぁぁ。。。
どうしてこんな事になってしまったんだ。いくら悔やんでも悔やみきれない。いや、それどころではなく痛い。
こういう時は冷やすべきだと思い、冷蔵庫から保冷剤を取り出し、右目を冷やす。幾分か痛みが和らぐ。
あれからほぼ1日経つが腫れは引いていない。明日には出社するというのに。
もし今週が悲劇のヒロインウイークであれば、悲劇は週末まで続く可能性もある。明日は念のために出勤前にPCR検査を受けろといわれている。ここでとどめを刺される可能性だってある。
そんなことよりも、とりあえず今はドアがこわくてたまらない。垂直のドアってホント痛いんですから。垂直のドア最強!!
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