見出し画像

洋楽ばかり聴く時期が人間にはある話

中高生の時に聴いていた音楽の話をした。このプレイリストが現役だった頃は学生だったのと地方在住だったのと遠征費用が用意出来なかったのとで、ライブに行ったのは数える程しかない。その昔、SOFT BALLETの『愛と平和』ツアーのライブをチケットは取ったものの、成績が悪く親に行ってはいけないと言われたのを今でも根に持っていて、それ以降ずっと冷めた目で見るようになってしまった。大人になって記念硬貨の代理購入を頼まれたり、東京の美味しいお菓子などを頼まれて送ってあげるたびに、「あの時の事は一生忘れないからな……」と思ってしまうのは我ながら闇が深すぎませんか。仲は悪くないんだけどね……その後専門に入ってからは、10時間耐久鈍行乗り継ぎ仙台→東京の旅を何度かやったけれど、卒業して上京するというタイミングでは、レギュラーで通うようなバンドはなくなってしまった、あの時「コンサートはいつでも行ける!勉強は今しかできない!」と親に言われたが、ライブはその時しか行けなかったし、たかが数時間余分に勉強したところで何も変わらなかった。中一から人生をやり直したいと常々思っている7割はこのせいだと思う。

中高生プレイリストのその後のプレイリスト。

THE YELLOW MONKEY「花吹雪」
犬の世話のバイトをしていた伯母(良い人の方)はパチンコ大好きで、というか田舎なので娯楽がそれしかなかったので、美容室の営業が終了した後は毎日パチンコに通っていた。私は自分のお金ではやりたいとは全く思わないがそんなに偏見もないタイプなので、その時は連れられて「田舎だから見慣れない若い女の子が来てたら当たるはず」と台に座らされていた。確かにたまに当たることがあって、その時には何でも好きな景品と交換して良いよと言われてCDやゲームソフトと交換していたが、イエモンの過去作をそこで手に入れ、それをきっかけで結構な感じではまっていた。特に吉井さんの短髪時代と文章が好きで、「吉井和哉の(秘)おセンチ日記」には大層感銘を受けた。『SICKS』はリアタイだったが、ちょっと変わった感じのこの曲が特に好きだった。専門学校のイケメン同級生(ロビンを意識しすぎて金髪ロン毛カール毎日柄シャツベルボトムだった)に「ああ〜、その曲好きな女の子なぜかいっぱいいるね」と半笑いで言われた。

Massive Attack「Teardrop」
今考えると、このアルバムは洋楽ラップとの出会いだったのか。深夜のTV番組でMVが流れていて、なんだこれは……と久々に思った曲。当時は知らなかったが、コクトー・ツインズのエリザベス・フレイザーがボーカルをやっていて、最近Jónsiの新譜『Shiver』の「Cannibal」にも参加していた。どうりで何か懐かしい感じがしたわけだ。

Nightwish「stargazers」
女性ボーカルが余り好きでなかったシンフォニック/メロディックデスメタル好きの元カレが、ナイトウィッシュだけは別、と買っていて、聴いている内に自分もほしくなって購入した。元々ソプラノ歌手の人がボーカルというだけあって本格的で聴いていると何となく高尚な気分になれた。というかシンフォニックメタルの人は総じて歌が巧い。

EVANESSENCE「Bring Me To Life」
これも確かラジオで聴いたような。その後映画の主題歌になっていると知った。オルタナ寄りのゴシック・メタルという感じで、そういえばこれもラップパートが入っていたことから個人的にはミクスチャーっぽいイメージ。

Rhapsody「Emerald Sword」
シンフォニック・メタルといえばラプソディー。この曲がテレビの野球コーナーでイントロだけ雑に消費されていくのを「ゴブリンに奪われた伝説の剣をエルフ少女の導きで探しに行く歌だぞ……」と微妙な気持ちで見ていた。クラブチッタ川崎に来日公演を観に行ったが、本当に剣を掲げながらライブをしていて感動した。

Children Of Bodom「Needled 24/7」
個人的にデスメタルのバンドになぜか1曲は好きな曲がある。(In FlamesのSilver Wing的な)半音ずつ上がるのが好きで、これはHookのとこで半音ずつ下がるとこが超格好良い。

Soilwork「Rejection Role」
5枚目の『Figure Number Five』からメロデスから若干ミクスチャーっぽい感じが出て来て一般の人にも聴きやすくなった気がする。(これがエクストリーム・メタルというやつなのか……)できたばっかりのSHIBUYA AXに観に行ったけど、時間にルーズだった元カレがチケットを持ってるのに大遅刻してきたせいでSoilworkにはギリギリ間に合ったけどO.A.のDARK TRANQUILLITYを観れなかった。それ以来、チケットの生殺与奪の権を他人に握らせるな、と思っている。

Zeraphine「Be My Rain」
メタルからゴシックを聴き始めた話で語っているドイツのバンドZERAPHINEの2ndのリード曲。1stが全曲ドイツ語だったのが、2ndは半分が英語に。やっぱりヨーロッパだからイギリス英語なんだなあ……とwaterの発音で思った。この頃は本当にドイツ人によるドイツ語と英語の曲ばかり聴いていたので簡単な英語ならそこそこ聞き取れるようになり、秋葉原の怪しい雑貨屋のヒッピーっぽい外国人店員に、秋葉原なんて日本語でさえ店員と話さない客が多いのにここで本当に商売する気あるのかレベルのスピードで「アメリカ限定のハッピーセットのおもちゃ、ヤフオクとかで買うと倍はするよ。セット購入ならもうちょい安くするよ」と言われ、「This set Includes all collection?」とめちゃくちゃな英語で返したりしていた(通じた)。

Dreadful Shadows「Futility」
ZeraphineのVo.Sven Friedrichがその前にやっていたバンドで、ゴス度とインダストリアル要素が高い。というかポップな要素が皆無だった。
元の盤とリマスター盤を手に入れたり、サインの紙(印刷)や薄っすいライターの入ったよくわからない2枚組セットとか買った。

ELLEGARDEN「Salamander」
青春ハードコア・パンクみたいなのは余り好きじゃないけど、エモと呼ばれる音楽は好きだった。知ってしばらくしたら活動休止してしまった。その後、the HIATUSとNothing's Carved In Stoneに繋がる。

MY CHEMICAL ROMANCE「Helena」
MY CHEMICAL ROMANCE「I'm Not Okay(IPromise)」

洋楽でエモといえばやはりマイケミ。ナードがアメフト部と対決する「I'm Not Okay」とゴスゴスしい喪服「Helena」のMVと顔面攻撃力全盛期(個人的好み)のジェラルド・ウェイ……2ndの来日と3rdの来日には2daysとも観に行って、サイン会も参加した位好きだった。4thアルバムは好みじゃなかったので横アリ来日公演(ガラガラ)はクリマン3Aご招待で行った。

MUSE「Time is Running Out」
人間を分類するとOASISかRADIOHEADのどちらか……みたいなのありませんか?私はどちらかというとRADIOHEADでひいてはMUSEで後にSigur Rosでした。

Panic! At The Disco「I write Sins Not Tragedies」
Panic! At The Disco「Camisado」

「I write Sins Not Tragedies」のMVを観たのがきっかけ。後にMTVで賞を撮っただけあって、若干スチームパンクな列車で巡業するタイプのアングラサーカス臭のする超格好良いMVとドラマティックな展開の曲と猟奇的イケメンことブレンドンの歌唱力……好きにならない理由がない。2ndでビートルズっぽい方向転換しようとも、作曲してたギターとベースに脱退されて、アル中ドラムと二人残されまたエモに回帰した曲を作り、やがてまた脱退されて一人になろうとも、ずっと変わらず好きな珍しいアーティスト。タイミング合わずに来日公演行けたのは一人になってからだったけど、サマソニで半日潰してサイン会並んだ良い思い出(アクションのデカイ普通のイケメンだった)……

これまで聴いてきた曲のプレイリスト作ってると巡礼でもしてるかのような感覚になってくるので何か怖い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?