[Decode Art] 映画「π」：「数学」
本件は[Decode Art] 映画「π」三部作の最終章「数学」です。「象徴」「伝説」の記事を通し、この映画は密儀を現代風にアレンジしたものであることをお伝えいたしました。故に、そんな映画で「神の名」と呼ばれる数字が登場するなら、それなりの意味を含んでいると言うこと。
はじめに
本件は数学に特化した記事です。象徴や伝説については上記しました以前の記事を参照ください。では神の名216のDecodeを始めます。
元々の神の名
概念をおさらいしつつ進めましょう。まず「神」とは、万物に浸透しこの世を形作る物理法則の呼び名です。その根本原理は「πとΦ」です。
これが延々と繰り返された結果の一つが銀河系であり太陽系。
セフィロトで考えてみましょう。
根本原理の「πとΦ」の世界は「１・２・３」。我々が住む世界は最下層の「１」の世界。「我々の世界」と「根本原理の世界」の間の世界(4,5,6,7,8,9)は「太陽系の世界」となります。
「我々の世界」から太陽系を超え、遠く離れた「根本原理の世界」までを股にかけるは蛇。これは時間を意味します。「時間」は「始まり」に関係しており、「時間が生じたから」宇宙の胎動が始まったのか、「宇宙の胎動が始まったから」時間が生じたのかは永遠の謎。つまり時間というものは「始まりの点」「最も古き者」に等しい「神聖な事象」なのです。
時間の象徴
象徴は前述しました蛇です。古き神で蛇が巻かれているのは大抵時間を象徴します。これは誰もが知っていることですが、「時間の象徴数」となるとどうでしょう？12時間？24時間？パッと思い浮かぶ数はここら辺だと思いますが、「人類にとって大切な時間の象徴」となると話は別です。ではいつも通り神話から拾いましょう。
・オシリスはセトと72人の邪悪な弟子によって棺桶に入れられ囲まれました。
・ヒラムが建築したソロモン神殿の名にもなっているソロモン王が封じた悪魔の数は72体です。
・七十人訳聖書は、72の訳者が72日間で「律法」（モーセ五書）の翻訳をしたもの。
・ヤハウェイのゲマトリアの合計は「26」ですが、テトラグラマトンに配置した時の合計値は72です。
「72」が大切だと分かりますね。だからこそ「口にしてはいけない神の名」や「封じられた悪魔」などと比喩されます。では人類にとって重要な、72が関わる時間とは？
人類にとって重要な時計
25920年は地球の歳差周期です。その周期を円の数360で割ると「1度」は「72年」になります。この周期の起点は「春分点」が「十二宮」のどこにあるかです。春分点の位置は25920年かけて十二宮を一周し時計の針の役割を果たします。
太陽が一つの宮を抜けるのに要する角度は30度ですから、72年×30度=2160年です。つまり、太陽が一つの宮を抜けるのに要する年数は2160年であるということ。そして、2160年×12宮=25920年となります。
小まとめ
古くから伝わる「時間」を象徴する数は「72」ですが、「216」とも表せるということがご理解いただけましたでしょうか？映画では「神の名は216文字」と申しますが、正確には「地球に住む我々にとっての時間の神の象徴数は216」です。
また、216=666と書き表すと、どうしても「黙示録の獣の数」が頭をよぎると思います。しかしながら、次の事柄を踏まえれば「獣の数」は知恵なき者の解釈であると分かります。そもそも、黙示録のそのページの一説目は「Here is wisdom」。ついでですから獣の数も解いちゃいますね〜♪
６と時間
時間という概念は唯一無二です。では、1から9までの一桁の数で唯一無二の数は何でしょう？それは「６」です。なぜなら完全数だから。それぞれの桁に一つしか存在しない完全数だから。(古代から知られている完全数の４つは、6、28、496、8128)
では時間に関する数を思い出して下さい。60分、12時間、12ヶ月、24時間、86400秒、25920年、72。これ全部「６」で割り切れます。逆に言えば、６を元に出来ているということ。聖書では神は何日間で地上を作り、何日目に休みましたか？そんな特別な数を３乗すると216です。では神の名と獣の数を見てみましょう。
「ヤハウェイ = 72」 「 72 × 3 = 216」
「獣の数 = 666」「6³ = 216」
セフィロトで言うなら、もっとも高い位置にいる「ヤハウェイ」と、最も低い地上にいる「獣」が対になっていることが分かりますね。思い出して下さい。神話で対になっている同名別人を。洗礼者ヨハネと福音史家のヨハネ。賢王ヒラムと棟梁ヒラム。ヤハウェイと獣。「72と666」。では更に重ねましょう。
・カバラ体系の三大経典「形成の書」「光輝の書」「黙示録」です。
・ヨハネの象徴は鷲です。鷲は鳥の中で唯一太陽を直視できると考えられていたため、神の神秘を誰よりも見つめていたヨハネの象徴とされました。
・神を見つめる福音史家の黙示録に描かれた数字は666=216。また、その章の初めの言葉は「Here is wisdom / ここに智慧がある」です。
・獣の数字の章は13章18節です。13 × 18 = 234
27 . 54 . 108 . 216 . 432 . 864
72 × 3 = 216
6 × 6 × 6 = 216
表し方が違うだけで、本質は同じ「時間を示す大切な象徴数」。それは神話に対で配置された「同名別人」の象徴の視点を当てはめる事でより明確になります。そして、そういう数は必ず理に関わっています。時間が関わらなければ何も生まれませんから。
映画「π」の数学的Decode
ここからは前述の知識を使用し映画の数学的な部分をDecodeしてゆきます。ただここからは、監督本人がここまで知っていて組み込んだかどうかは分かりませんのであしからず。でもその智慧は今まで語ったことのない法則のことだから、きっと学びになるわ〜
映画の象徴
この映画は同じシーンが何度も何度も繰り返し挿入され「繰り返し / 周期性」がとても強調されています。また、神話では比喩を用いて隠すような事を、この映画はあえて堂々と語ります。「216」や「フィボナッチ数列」のこと。となると、それらが鍵と言うこと。
そして、結論を先に申し上げますと、「周期性」「216」「フィボナッチ数列」、この三つから導き出せる法則が存在します。
フィボナッチ数列と神の名
まずはフィボナッチ数列と216との繋がりから。フィボナッチ数列も216と繋がっておりますので、この数列の神聖さがより深まることでしょう。
きっと皆さん「〜番目のフィボナッチ数」って覚えていると思います。例えば「7番目のフィボナッチ数は13」のように。では216番目のフィボナッチ数ってご存知かしら？これよ。
216番目 : 619220451666590135228675387863297874269396512
「72×3」「6³」で表される時間の数216は、フィボナッチ数列では216番目の数の総和(216)に現れます。カバリストの視点では、このような事は偶然とは捉えません。逆に「何か法則があるはず」と考えます。
ではその法則についてまいりましょう。以下に0から66番目までのフィボナッチ数列を記載します。
0 : 0
1 : 1
2 : 1
3 : 2
4 : 3
5 : 5
6 : 8
7 : 13
8 : 21
9 : 34
10 : 55
11 : 89
12 : 144
13 : 233
14 : 377
15 : 610
16 : 987
17 : 1597
18 : 2584
19 : 4181
20 : 6765
21 : 10946
22 : 17711
23 : 28657
24 : 46368
25 : 75025
26 : 121393
27 : 196418
28 : 317811
29 : 514229
30 : 832040
31 : 1346269
32 : 2178309
33 : 3524578
34 : 5702887
35 : 9227465
36 : 14930352
37 : 24157817
38 : 39088169
39 : 63245986
40 : 102334155
41 : 165580141
42 : 267914296
43 : 433494437
44 : 701408733
45 : 1134903170
46 : 1836311903
47 : 2971215073
48 : 4807526976
49 : 7778742049
50 : 12586269025
51 : 20365011074
52 : 32951280099
53 : 53316291173
54 : 86267571272
55 : 139583862445
56 : 225851433717
57 : 365435296162
58 : 591286729879
59 : 956722026041
60 : 1548008755920
61 : 2504730781961
62 : 4052739537881
63 : 6557470319842
64 : 10610209857723
65 : 17167680177565
66 : 27777890035288
どれほど桁数が増えようと、一の位の数は「60桁」で延々とループします。以下に一の位だけを抜き出します。60桁目からは再度0,1,1,2,3,5,8と繰り返します。
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 3, 1, 4, 5, 9, 4, 3, 7, 0, 7, 7, 4, 1, 5, 6, 1, 7, 8, 5, 3, 8, 1, 9, 0, 9, 9, 8, 7, 5, 2, 7, 9, 6, 5, 1, 6, 7, 3, 0, 3, 3, 6, 9, 5, 4, 9, 3, 2, 5, 7, 2, 9, 1
これがフィボナッチ数列の周期性です。そして、繰り返すと言うことは最も古き者の姿に当てはめる事ができると言うこと。つまり円に配置できるということ。
Decode
この「フィボナッチ円」の周期性はこの「60」でループする事だけじゃないの。よく考えて。1時間って60分でしょ？この円も60個のフィボナッチ数。では時間と重ねてみましょう。
時計の文字盤とぴったり重なります。更には、12等分した位置の数は「0 , 5 , 5 , 0 , 5 , 5 , 0 , , ,」と繰り返し、セフィロトと重なります。セフィロトは１から10で繰り返すことを覚えておりますか？
この数列の神秘はこれで終わりません。続けましょう。この世は三位一体で形をなしますので「フィボナッチ円」も三位一体にしなければ真の姿は見えません。三位一体の姿を覚えておりますか？
では「フィボナッチ円」を三位一体にします。
数字の「５」の位置で綺麗に重なるんですよ。中心はもちろん「０」。
まだ終わらないんですよ♪今度は「外側の数」と「内側の数」についてです。これに気づいた時は震えました。
「フィボナッチ円」の交点である「５」から「５」の「間の数」を全て足します。上の画像の緑のラインが引いてある部分の数です。計算すると、右が180、左も180、合計360になります。では次です。
こちらも同様に「５」から「５」の「間の数」を全て足します。こちらは「90×4=360」となり、やっぱり360です。
外側の数と内側の数の合計は「360+360=720」です。プラトン立体の四面体の総角度は720度です。四面体が神聖視される意味が分かりましたか？また、テトラグラマトンとも繋がっている事に気づきましたか？
カバリストは０を省きますので「720」は最終的には以下の数となります。
「72」
まとめ
見方を学びなさい。あらゆるものは他のあらゆるものと繋がっている。
「3³ = 27」
「6³ = 216」
「72×3 = 216」
「864÷12 = 72」
「25920÷360 = 72」
「神の名は216文字」と言う比喩の裏に隠された「正確無比な数学的秩序」はいかがでしたでしょうか？密儀というものには多くの真理が詰め込まれております。正しく読めれば真理を理解できますが、寓意で目が曇っておりますと全く理解できません。いつも申し上げますが、数学・天文学・歴史が繋がっていない象徴解釈を垂れ流す輩にご注意くださいまし。今回の三部作をご覧になればお分かりの通り全てが繋がっております。映画やアニメにに登場する象徴を所々を抜き出しあーだこーだ言っていても無意味だということがよくご理解頂けたかと思います。そんな人々の先読みなどたかが知れてます。我々には惑わされている時間はありませんよ。限られた時間で、あなたの見る目を研ぎ澄ましてください。わたくしも出来る限り伝えます。
Do you see What i see / 私が見ているものが見えますか？
おまけ
映画冒頭の円周率ですが、10桁目から間違っているんですよ。これとある事を知らないと「間違い」とスルーしてしまう事柄ですが、結構重要な象徴ですよ。
わざと違う円周率を象徴しているとしたら？
みなさん円周率って唯一無二だと思ってますよね？でもね、本当はもう一つあるんですよ。黄金比から導き出せる円周率というものが存在してまして、きっとそれを象徴してます。んで、その隠された円周率はと言いますと、、、、 これ書けないんですよ〜。なぜならマジで危ないから。
世の中は知らないことだらけ。
己には出来ぬと諦めることなかれ。
己は知っていると驕ることなかれ。
終わりなき探求に心折れることなかれ。
では本件はこれまでといたします。あなた様の心にわたくしの三つの円が届きましたなら、引き続きお付き合いをお願いいたします。
新刊：『Divine Ratio Re:Decode』
本：『As above So below』
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