「実録」凄腕タクシー運転手!

今日は日帰り出張でした。
浜松町から乗ったタクシーの運転手さんが凄腕でした。
間違いなく、史上NO1!
商売の原理原則を教えてもらいました。
乗車早々、
「お客さん、今日はどちらかから戻りになられたんですか」
から始まり、
「日帰りですか?それは大変ですね。疲れって、移動時間じゃなくて移動距離に比例するって言いますよね。今日はゆっくり休んでください」
実に会話のテンポが良いので、付けようとしたイヤホンをカバンに仕舞いまし、会話モードへ。
「ヒースローのパイロットの飲酒の話ですけどね、しょっちゅう飛行機に乗っている人の話によると…」
「バスケット日本代表の売春の話ですけどね、あれは実は…」
飛行機ネタ~不祥事ネタの流れもわかりやすく聞きやすかったです。
会話が面白かったので、僕の方からもいくつか質問をしたんです。
「運転手さん、タクシー何年やられてるんですか?」
「私は働いた会社が潰れてしまったんで、脱サラ。まだ5年です」
毛も少なく、この会話力。道も知っているし、相当のベテランだと思っていたのに…まだ5年とは…びっくりしました。
すると、おもむろに
「私の稼ぎ、手取りで50万あるんですよ」
「えっ、手取りで50万円ですか、かなりいいですね!」
「もう息子2人は大学卒業しているんで、カミさんの口さえ塞いでおけば、そんな贅沢はできないっすけど、十分暮らして行けるんで、この商売悪くないんです」
「もちろん歩合制ですよね?」
「そりゃそうですよ、うちは、完全無事歩合です。いやねー、タクシーの運転手って、頭使ってない人が多すぎるんですよ。
お客さんがどういうところでタクシーに乗りたくなるのか?とか。
例えばですよ、各線の主要駅の終電の時刻とか頭に入ってないとか。
この時間帯はここにお客さんが沢山いそうだとか。
そんなことも意識していない人が多いんです。
とにかくタクシーで大事なことはお客さんを乗せること。
1人で運転していることを最小化することなんです。
だから初乗り410円でもたくさん乗った方が良いんです。
面白いのはね、大江戸線なんですよ。
清澄白河の終電到着時刻が1時5分なんですけどね。
その時間、ぴったりじゃなくて、ちょっとずらすんですよ。
なんでかっていうと、すぐ出てくる人はわりと近く住んでいる可能性が高い。逆に後から出てくる、おそらく酔っ払っていて、車掌さんから起こされてフラフラしてて出てくる、この人が狙い目なんです。
寝過ごしてるから、長距離が出やすいんです。特に大江戸線は、環状線なんで、長距離が出る可能性が高いんです。たまに、八王子ってのも出ますよ。同じ環状線でも、山手線ダメです。激戦なんで。」(←まさに仮説思考!
「いやー、貴重な話有難うございました。勉強になりました。ちなみに、
運転手さん、この後はどちらに向かうんですか?」
と伺いすると、
「うーん、ホテルオークラですかね。今夜はかなり沢山オーキッドバーに客が入ってるって聞いてるんで」
「どうしてそんなこと知ってるんすか?」
ポーターと仲いいんで、情報が入ってきます。オークラは「お金を気にしない人」が多いんで良いですよ。たまにも「お化け」も出ますよ。例えば、「宇都宮行ってくれ」とかね」
最後に精算してレシート受け取った時に初めて運転手さんの顔を見たんですが、凄くスッキリして素敵な顔をされていました。
「あー、この人は仕事出来るわ」
って直感で思いました。
商売はどんなことでも一緒のようですね。考え続けている人が成果を上げる。
限られた時間の中で一番成果を上げる方法は何なのか?
お客様が欲しているものは何か?
そもそもお客さんはどこにいるのか?
どこに行けば競合が少ないのか?
仮説を立てて、行動し続けている。
しっかり情報のネットワークも配備している。
勝つ人は勝つべくして勝っているんですよね。
原理原則の大切さを改めて感じました。
また、是非乗車させて頂きたいものです。
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 中田雅之

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