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手作りに勝るものはない

6月の関東地方梅雨明けは観測史上最も早いそうな。

そして、この猛暑。

気候の変動が激しいですね。

もうここまできたら、何も驚かないのです(笑)


さて、梅雨といえば「梅」です。

みなさん、梅干は漬けましたか?

なぜ「梅雨」というのかというと、これは文字通り「梅」にちなんでいるんですね↓

この時期になると、梅干やらっきょう漬け、赤しそジュース作りなど、忙しくしてる人も多いかと。

我が家も、ここ何年かは奥さんと子供たちと楽しみながら、あらゆる「自家製」のものを作っています。

こうして手作りをしていると、
自然と東城先生のあの言葉を思い出すんです。

手抜きは心抜き

食が大切と気付いた今だからこそ、この言葉の意味を深く感じます。

手作りから学ぶことは本当に多いです。


手作りで得られるもの

「東城先生」とは、自然療法の大家・東城百合子氏のことです。

自然派界隈では超有名人ですね。

◆一家に一冊はほしい、東城先生の名著はこちら↓

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冒頭の言葉は、東城先生の数ある名言の中の1つです。(勝手に僕が抜粋しました、、、笑)

「手抜きは心抜き」

自分で料理をするようになって、
梅干しとか味噌とかを自分で作るようになって、、、
今ならこの言葉の意味がよく分かります。

手作りをしなくなると、自然と食べものに対して感謝の気持ちが薄れてしまうんです。

そんなことない、という風に思う方もいるかもしれませんが。


というか、
手作りをすることで、食への感謝の気持ちが高まる。

こういう表現のほうが適切かもしれません。

料理をすると、その料理の大変さ、面倒さ、ありがたさを感じることができて、自然と作ってくれる人に対して感謝が湧いてきますよね。

そう、食べれるのが当たり前じゃないってことを感じれるんです。


そしてこれは料理だけに限らず、何にでもいえること。

お菓子でも、おもちゃでも、服でも、家具でも、車でも、家でも、、、

作り手の人には、使っている人以上にそのものに対しての思いがあるはずです。

農家さんなんか、まさにそうです。

野菜を育てて、手をかけて時間をかけて大切に大切に、それこそ我が子のように育てている人もいるでしょう。

家庭菜園でも愛着湧きます。


で、ひと昔前、だれもがそれを感じることができたのが「食」だと思うんです。

だって、どこの家庭でも梅干漬けたり、味噌を漬けたり、ぬか漬けを作ったりしていたのですから。

現代はその機会を失いつつある。

インスタントやレトルト食品が多いことも影響していますね。

便利なのはいい。
本当にありがたいことです。

でも、便利さの裏で、次第に心が抜かれていくんです。

それを東城先生は教えてくれたのじゃないでしょうか。


ビックリマンチョコ事件

僕が小学生のとき、「ビックリマンチョコ事件」に遭遇したのを思い出しました。

(勝手に事件と名付けました、、、)

何が起きたかといいますと、
学校帰りに当時人気だった「ビックリマンチョコ」というお菓子が何十個も道に落ちていたんです。

こんなお菓子ですね↓

画像元:ITmediaビジネス

※今も売ってるそうです↓
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1つ2つじゃなくて、10~20個くらい落ちてたもんだから、それはそれは驚きまして。

で、もっと驚いたのは、どれも封が開いてあってお菓子はそのままなんですよ。

チョコの特典としてついている「ビックリマンシール」だけが抜かれて、捨ててあったんです。


ビックリマンチョコ世代の人は分かると思いますが、お菓子がおいしいということ以上に、そのシールを集めるのが流行っていたんですよね。

だから、その事件に遭遇して、僕はすぐに犯人の感情を察しました。

「そうか、、、シールだけが欲しかったのか、、、」


あのとき、子供ながらにも「シールだけのために食べものを粗末にするなんて、、、」という、怒りでもない、悲しみでもない、なんともいえない感覚になったのを今でも覚えています。

もし、
ビックリマンチョコを作った人が遭遇していたら、どう思ったんだろうか。


食糧廃棄と食品ロス

FAO(国連食糧農業機関)の調査によると、世界の食糧廃棄量は年間約13億トン。

厚生労働省によると日本の廃棄量は年間約2800万トンで、この内、食べられるのに捨ててしまうもの、いわゆる「食品ロス」は646万トンです。

646万トンと聞いても、ちょっと想像できないですが、計算すると毎日10tトラック1770台分の食品が捨てられていることになります。

この数字は、世界中で飢餓に苦しむ人を救うための食糧援助量(約320万トン)の約2倍とのこと。


今、食品ロスを解消するために世界中がこの問題に取り組んでいます。

ここ日本でも、政府をはじめさまざまなメディアでその解決法が紹介されています。

「政府広報オンライン」より

食品ロスを減らすためには「買いすぎない、作りすぎない、食べきる」。

確かにその通り。

でも、この問題の根本にはもっと大きな問題があると思うんです。

「大量生産・大量消費」というビジネスモデルのツケがまわってきたとも考えられますね。

そして、この問題の1番奥には、
「食に対する心」これが抜け落ちてしまっていることではないかと思うんです。


食事ができることに感謝する。
作ってくれた人に感謝する。
命を犠牲にしてくれた動物や植物に感謝する。
自然の恵みに感謝する。

、、、キレイごとですね。

キレイごとですけど、
かっこつけたいわけじゃないんですけど、
そうあるべきなんです。

だって、

それを当たり前のようにしてたんですよ。
何百年前からそれが大切だと、忘れちゃいけないと。
だから「いただきます」なんです。

そういうことを次の世代に伝えてゆくことが、本当にいま必要な教育なんじゃないかな。


たとえ、
その食べものがおいしくなくても。
自分の好きなものじゃなくても。
もっというと、体に悪いと分かっているものでも。

食に対する思いを持つ。

心がないと、簡単に捨てちゃうんです。

大切な部分が抜け落ちちゃってるんじゃないかと。

そのことに全人類がお詫びをしなければ、
食品ロスの問題は解決しないような気がして。

(気がするだけです、、、)


ちょっと大袈裟に言ってしまいましたけど、一人一人が食に対する感謝の心を持てば、食品ロスは解決するんだと思うんです。

そして、日頃から食に対する感謝の心を持つには「手作り」が1番学びになると思うんです。


下手でもいい

東城先生の言葉を以前Twitterで紹介したことがあるのですが、共感の言葉と同じくらい反対意見も集まりました。

興味がある方は、リプ欄を覗いてみてください(笑)


いつも言っていますが、人それぞれ考え方も違えば、環境も違うわけです。

ですから、自分の価値観を押しつけるわけじゃないんですけど。

でも、「食は命」なんです。

僕は「手作り」こそが、最高の学びになると思っています。

料理の学びというより、自然を学ぶというか、生き方を学ぶというか。

下手でもいいんです。

太陽と水と風の力、その結晶である食べものを通して、自然の恵みを感じることができる。


学問ではない。
でも、生きる上で大切なことが学べるのが「手作り」です。

ご飯を炊く。
漬物をつくる。
味噌をつくる。
梅干をつくる。

意外と楽しいですよ。

愛着がわきます。

大切にしようと思います。

残さずに食べます。

粗末にされたら、きっと気分が悪くなるはず。


その繰り返しの中に、自然と食への感謝が育まれていくのだと。

手作りから学ぶことは本当に多いです。


さあ、もうすぐ梅の土用干し。



あるとむ



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