テクノロジーと人間

<最初はただの自分語り>(読み飛ばしておk)

 所属する研究室を決め、大まかではあるが、学問をこれと言って限定せずに幅広い学問から「テクノロジーと人間について」を方向とした研究するテーマに決めた。大学に入学した頃からその分野に興味を持ったが、その頃の将来はAIが仕事を行うようになったらどう生きていけば良いのだろうという自分の悩み?から考え始めたのだろうと思う。大学生活の中で講義はもちろん色々な好きなアニメや落合さんなどが出演するメディアを視聴し、影響を受けた。

<ここからが本題>

 研究室の課題として主にユヴァル・ノア・ハラリさんやマックス・テグマークさんなどの本を読んだ。特にハラリさんのホモデウスはおすすめしたい。読んでいくと、世界の軸である資本主義社会におけるテクノロジーの一方的な発展に対してハラリさんは懐疑的であることが読み取れた。

 私が注目した文章であるユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 下」という本で「21世紀には私たちは新しい巨大な非労働力階級の誕生を目の当たりにするかもしれない。経済的な価値や政治的価値さらには芸術的価値さえ持たない人々、社会の反映と力と華々しさに何の貢献もしない人々だ」という主張には、私もそのような将来起こり得る問題について考えずにはいられないと感じた。これは科学革命により引き起こされ得る問題ではあるが、歴史的に飢饉、疫病、戦争を解決したテクノロジーの発展による恩恵は理解しており、テクノロジー自体には批判的ではない。

 だが、経済成長を第一とした評価軸でいつでも競争を強いられる社会に対しては批判的であり、成熟しきった自由資本主義の問題点であると考える。このままこのような社会のあり方に関する議論もなく進んでしまえばあらゆる富と権力が一部のエリートに集中してしまい、大部分の人々には悲劇的な物語が突き付けられるかもしれない。

 まだ考えはまとまっていないが、これからも現在のような、多くの日本人は幸福を手にするために日々仕事を行っているが、結果的に自身の人生を犠牲にしてしまっている状況に疑問を持って、それの解決策を考えたい。そして私は今ポスト資本主義にスポットを当て自身の研究に役立てようとしている。今後も機会があればテクノロジーと人間について考えを述べていこうと思います。

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