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家で死ぬ(看取る)その⑤アドバンスケアプランニングその②

今日は研修。

うちの関わった事例の紐解きしてた。

自由診療でギリギリまでいわゆる高濃度ビタミン点滴ってのを行ってて、いざターミナルって段階にはいわゆる標準治療を受けてないからエビデンスに乏しすぎてさ、初めて行った時痛くて痛くてっていう状況。要は紐解きの紐が紐なんか、鉄なんか、こよりなんかわからへんくて正直訪問診療の先生や看護師さんとかと毎日のように話をし、そしてそれを本人や家族に柔らかく伝えたり、時にゆれに付き合ったりしたケースの振り返り。今日の事例検討はある意味グリーフケアの一環でもあり。なかなかオモロイケースやったね。

ほんま自由診療ってな。いわゆる医療的なエビデンスが確立してへんから自由診療やねん。藁をも掴む。しかたないよね。本人達が選んだんやもん。でもね。往々にして、そこに痛みや苦しみが出た時、そこの和らぎって、医療における緩和が必要なのよね。そこにはやっぱり医療的なエビデンスっていうのが確立されとんねん。

本人達が藁をも掴む思いでそういった自由診療だとか民間療法にすがる気持ちもわかんねん。話を聞いてくれる。気持ちの辛さを和らげてくれんねん。でもね。

痛みのコントロールってやっぱり緩和ケアの医療職、そして在宅の医療職の人達ってむっちゃ得意やねん。

自由診療や民間療法にすがるのはかまへん。だけど、痛いのとか苦しいのが嫌ならそこは、インターネットとかの綺麗な言葉だけを信じるんやなくて、藁をも掴む思いで、地域の医療職に繋いでもろて欲しい。

うちら、在宅のチームに会うのがみんなギリギリやねん。うちらは逃げへんから最初から死んでく人達って腹括って時にスピーディーに関わるし、役割分担もするしな。だから初めましてで死ぬって話をする。日本人のガンになる確率1/2やで。うちも異常があり、ガン家系やからほぼなるやろなって思てる。

ガンってな。何ガンか、年齢だったりその治療を受け出す年だったりでめちゃ治療法も変わるねん。去年まで、自費やったのが、保険診療になったり。お金あったらそれこそ、自費診療やったり色んな方法にお世話になるかもしらん。だから、お願いやから地域の医療職に相談してくれへんかなぁ。入院してる人って病院がキャッチしてくれるから医療相談員さんや退院調整の看護師さんが関わってくれる。だけど、ガン患者さんの多くは通院して、ガン治療もやってる人達多いねん。そういう人達って病院はその個人のことなんか把握出来へんねん。でもな、突然通院できなくなるってことも考えといて欲しいねん。

もう一つ前のアドバンスケアプランニングのグラフ見てもろたらわかるけど、ある程度元気な状態を維持してて、いきなりガクッと体調が悪くなる人がほとんどやねん。昨日まで歩けとったのに、食べれてたのに、要介護1やったのにってザラにあんねん。明日から通院出来へんかもしらん。明日からトイレに自分で行かれへんかも。って悲観するわけやなくて思って欲しいねん。治りたい。克服したいって想いもむちゃくちゃ大事やし、それが意欲にもつながるのも分かる。だけど、その反対にもしって欲しい事。もしやないなぁ。良くなることは考えといて欲しいけど悪くなるってことも考えといて欲しいねん。ひとってなみんな死ぬねん。だからいつかは死ぬって事を考えると、生きる事を考えんねん。うちな、利用者さんが、〇〇で死にたいって言うてくれた時って、むっちゃ信頼されてる証拠やし、生き方を決めるって事を本人がしてる瞬間や思てる。その言葉からどうか逃げないで。

酔っ払いの戯言なり

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