黒人差別問題について思うこと


こんにちは。新入社員になったあるぱかです。

この記事を書いてるのは6月4日。黒人差別問題について、私の周りでも非常に関心が高まっているのを感じます。なのでこの話題について私が今思っていることをタイムリーに発信していきたいと思います。

Instagramに黒い背景で投稿をするのって意味ある?

上のように思っている人も中にはいるかと思います。わたしは意味があると思っています。

厳密に言えば、Instagram等で投稿している人が投稿の際に、黒人差別問題について知ろうとすること、考えることに価値があると思います。

投稿が目的になってはいけない。目的は黒人差別にまつわる現状をどうやって変えていけるか、そのために具体的な自分にできることを考えることだと思います。さらに言えば差別をなくすことです。

Instagramで他の人に募金等のアクションを求めるよりも前に、自分が実生活でできることについて考えるのが重要だと私は思っています。募金ももちろん自分ができる手段ではあると思います。しかし、お金を支援団体に渡せば解決する問題ではないと思います。差別問題は社会問題なので、個人の考えをまず少しずつでも変えていかなければならないと思います。

投稿での正しい情報共有は、非常に意味があることだと思っています。誰かが興味を持って、考えるきっかけになるからです。

Black lives matterについて

投稿を見ていくと、”black lives matter “という文言を目にすると思います。団体名だとしても、わたし自身はこれに違和感を感じています。

綺麗事と言われればそれまでですが黒人だけでなく、白人も、アジア人も、すべての人種、全ての個人に平等に意味、価値があります。この問題で考えなければいけないのは、アメリカにおける黒人の差別問題だけではないと思います。きっかけはこの運動かもしれないが、身近なの「差別問題」全般についても考えていく一つの機会ではないだろうか。

日本においても差別は多く存在します。在日外国人や外国人留学生、あらゆるマイノリティに対する差別を無くすためにも、自分の言動に敏感になり、よく考え、間違っていたら修正しながら生きていく必要があると思います。

海外に出れば、自分も被差別対象になりえます。cocid-19が世界に広まり始めた時、アジア人への差別が問題になったのも記憶に新しいと思います。残念ながらこの時にアジア人を守ろうという運動は黒人差別問題ほど盛んではありませんでした。差別問題は決して他人事ではないです、自分にも関係があることです。

差別問題は思考停止から生まれる

皆さんは差別がなかなか無くならない理由ってなんだと思いますか。わたしは「差別のフレームワークがあると、守られる人がいて、それがあったほうが楽な人が存在するから」だと考えています。

同じ社会にいると嫉妬や妬みという感情が生まれることもあると思います。実は、これらの感情は近い人に対して抱きやすいです。例えば、学校の同級生が自分よりいい成績を取っていたら少しジェラシーを感じることもあったのではないでしょうか。でも全国模試一位の人に嫉妬するでしょうか。

あの人は自分とは違うと思うことで、その人たちについて考える必要がなくなる。分断して、考える幅を狭めると生きていく上では非常に楽です。だから、肌の色が違うというわかりやすい異質性で分断することが多く行われてきたのとおもいます。

誰でも自分は優れていると思いたい

また、分断した相手のグループを劣っていると考えることによって、そこに属さない自分は彼らよりも優れていると考えます。それで自尊心を保つ人間もいます。

社会的な立場が強かった白人コミュニティが、自分達とは完全に異なり劣っているとみなした黒人達に無理を強いてきたのが歴史として存在します。彼らをを奴隷として自分達の利益になるように、白人、黒人の差別のフレームワークを利用したわけです。

奴隷問題でもわかるように、完全に異質だと思っている人には案外人間は残酷なことができるものです。奴隷も人間だということを考えようともしないのです。見えないフレームワークで思考を停止してしまうと、平気で人を傷つけているかもしれません。

留学当初は、中国人に間違われるのが嫌でした。それがなぜかと考えていたら、もしかして自分にも差別のフレームワークがあるからなのかとハッとした経験がありました。意外と自分と他人を分断して、優劣をつけていることってあるのかもしれません。

「思考は人生税」

わたしの好きな作家朝井リョウさんが先日、ラジオでこの言葉を紹介していました。この言葉は考えることは人生において納税のような義務だということを指しています。

納税する先が選べるならば、自分だけでなく、社会にも貢献できるところに納税したいものです。

今回の黒人差別問題を機に、黒人問題についてはもちろん日本における差別問題、自分がもしかしたら使ってしまってるかもしれない差別のフレームワークについて今一度考えて人生税を納めませんか。

脱税したらいつか取り立てられるように、思考を先延ばしにすることも将来皺寄せが来ることだと思います。わたし自身もこの機会に、情報収集を始め、自分の行動を鑑みたいと思います。

世界は少しずついい方向に変わってきました。奴隷制度もほぼなくなりました。今がすごいひどい世の中に見えるかもしれませんが、確実に変わってきています。これらの変化は、想像力のある人間が訴えてきたからだと思います。

アメリカ奴隷制も、奴隷問題に関係のある人が文学という形や音楽という形、いろいろな形で訴えてきたから廃止されました。今必要なものは想像力だと思います。

『ファクトフルネス』で言われてるように、人々は劇的な変化を求める傾向があると思います。でも実際の変化は、かなり時間をかけてじわじわと起こっていくものが多いです。社会問題は人々の価値観に根付いているので、尚更ゆっくり変わっていく部類だと思います。

自分のフレームワークを変えたり、もっと幅広く物を見ようとすることは苦労を伴います。まして、自分がそのフレームワークから利益を得ていたら尚更です。真に差別撤廃を願うならば、それらの苦労は避けては通れないことです。

まずは自分から変えて行きませんか。そして実生活で取り組めることから行動してみませんか。しまだまだわたしも黒人差別問題について知らない情報が沢山あります。いいサイト等ありましたら教えてくださると幸いです。

長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございます。まだまだ思考の至らぬ点も沢山あります。それを深めていくためにもご意見、ご感想お待ちしています。

あるぱか