学級目標を決める際に大切にしていること
もう今年の学級目標は作っている方もいるかもしれませんね。
私の勤務する学校はこれから学級目標決めに入ります。(遅いですよね……)
学級目標は不要という意見もありますが、あっていいものではあると思います。
特に何か行事や振り返りをする際に、明確な目標があるとそこに立ち返ることで振り返りの質を高めることができると思うからです。
そのためには学級目標を生徒が決めることが必要になります。
学校での目標はノルマではありませんから、自分たちでどんな自分たちになりたいのかを可視化するために自分たちで考えていかなければなりません。
しかし、中学生でもなかなか目標といっても簡単に出るものではありません。
例えば”みんな仲良く”などという目標になっては満足しませんからね。
そこで私が学級目標を決める際に大切にしているポイントを紹介します。
学級目標について話し合う始めの時間でポイントをおさえ、その後は生徒主導で決めていくと自然と決まっていきます。
生徒主導でも担任が放任していては目指すべき方向がずれてしまいますからね。
この話し合いはこの学級においてとても大切な話し合いであることを話し、意味のある時間にしたいです。
1.どんな姿になりたいのかを明確にイメージする
目標を立てる時に、なぜその目標を立てるのかを全員が理解していなければ、完全に形骸化してしまっています。
それでは、目標を立てる価値はありません。
そのようにならないためにも、目標が自然とできるようにしたいと考えます。
つまり、具体的になりたい姿をイメージすることをおこないます。
私たちも、本を読むことをただ目標にした「1日1冊を1年間続ける」などの目標を立てるとすぐに破綻してしまいます。
しかし「〇〇を学び自分のスキルにしたい」という具体的な目指す自分の姿があれば、「1日1冊読んだほうがいいな」「継続して学ぶためにも1年間かけて本を読んでいこう」といった目標が必然性を持って出てくると思います。
まずは目標を立てる前に、3月の終業式までに”自分はどんな人になっていたいか”と”学級はどんな姿になっていたいのか”を書き出し、イメージします。
そして個人のことは個人の振り返りとして毎学期振り返りを行います。
学級目標はあくまで集団での道標の要素が大きいと感じているので、学級の姿に着目して全員で共有をおこないます。
とにかくたくさんの”なりたい姿”を連想させ、こんな姿になれたら…とワクワクするように楽しく話し合います。
2.その姿にするために必要になりそうなキーワードを挙げる
なりたい姿を共有した後、そのなりたい姿になるためにどんなことをしたらいいのか、キーワードでたくさん意見を挙げます。
「こんなことをすれば、こんな姿になれると思う」とたくさんの意見が出てくると、「〇〇をしていくとなりたい姿になれるかも!」とワクワクが止まらなくなるはずです。
キーワードを出し尽くしたら、そのキーワードでグループ分けしていきます。
「〇〇と▲▲は〜〜という感じにまとめられそう」といった感じに。
大きく方向性がずれていなければまとめかたは自由でいいです。
生徒の言葉でまとめいった方が目標になった時、生徒がしっくりするはずですから。
キーワードを3、4つほどにまとめたらいよいよ目標決めです。
班ごとに仮の学級目標を考え、自分たちの出したキーワードが含まれているか、なりたい姿に迫れるかなどを考慮しながら1つ決めます。
班ごとに意見を出せたら学級で2個に絞り、言葉1つ1つを見ながら改良していきます。
大切なのは、形だけにならないことです。
3.目標を決めた後、具体的な姿まで考える
目標を決めたら「やっと完成した!」と思ってしまいますが、むしろここがスタートなのでその流れで達成するための具体的な姿や学級として大切にしたい姿まで同時に考えていきます。
この時間を後でやってしまうと熱が冷めてしまいますので、なるべく早めに考えた方がいいと思います。
学校ごとに重点を置いている取り組みなどがあると思います。
例えば挨拶や掃除などです。
学校の目指している方向性に少しでも近づけてあげると学校での取り組み(〇〇キャンペーンなど)のときに整合性がとれ、みんなが目的意識を持ち取り組むことができます。
最後にこんな感じでイメージしているという図を載せますので参考にしていただけたらと思います。
2パターンの考え方です。
1枚目は個も集団まとめて考えるものです。
2枚目は個と集団を分け考えるものです。
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