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教育系記事まとめ

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教育に関して自分なりの考えや、思ったことを書いていきます。 自分が今の教育に関して正直に思ったことを書きますので、もし、違う意見等ありましたらコメントいただけるとありがたいです。…
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#部活

こんなご時世でも部活を最優先にしてしまう

 昨年度からコロナの影響で部活動改革が進んでいくと思いきや、なかなかコロナで持っても変化しない部活動の現状があります。  それどころか、私の勤務校では部活の時間を確保するために授業時間を1時間短縮するなどの時間割編成が行われたくらいです。  部活に関して基本的な考え方の大きな違いがあると感じました。  それは、「コロナ前の部活はよかった」という主張です。  「部活動なんて必要ない」「教員でなくて地域のクラブチームでやればいい」「家庭が大切で部活動をやっている余裕がない

自分の意見と反対の意見に耳を傾けたい

 自分が”こうあるべきだ”や”こうしたい”と思えば思うほど、その考えに反対の意見に耳を傾けにくくなる。  例えば、教員の働き方改革はまさにそう。  一方はとにかく働き方改革を通して、業務の見直しを行いながら勤務時間を意識した働き方をしたいという人。  もう一方は現実的(生徒の実態や地域の特性など)に不可能、あるいは非常に労力を必要とすることなのだから無理に改革を推し進めることに意欲的でないという人。  学校現場での働き方改革が進まないのはこの二者が完全に対立しているこ

部活再開の笛が鳴らされた

 緊急事態宣言も全国的に解除され、いよいよコロナ禍での変化がどうなっていくかが試される時期になりました。  ここで安易に例年通りに戻してしまっては何も意味がありません。  多くの教員が不満に思ってきた無駄なことに焦点を絞って考えることができたこの時期の変化を大切にしたいものです。  しかし、残念ながら勤務校で部活動は完全再開することになりました。 それもそのはず、   「いつになったら部活が再開できるのか」と真剣に考えている管理職と一部の教員。  「部活動は生徒指

部活動は教育的に必要だ!!

 こんなふうに思っている教員はどのくらいいるのでしょうか。  部活をすることで普段の生活レベルが向上する。  部活を行うことで精神的にも強くなり、忍耐力がつく。  部活を一生懸命行なっていた生徒の方が学力が高い。  部活を一生懸命できないのであれば勉強だってできるはずがない。  部活で学ぶことは普段の学校生活の中で学ぶことができないことばかり。  耳が痛いほど、部活大好きな教員から自分が言われてきたことです。    さらに「部活動を指導したいから」と教員採用試

令和3年度の中体連主催の大会に関して

 令和2年度はコロナウイルスの影響でなくなった大会が非常に多いです。  しかし、令和3年度には例年通りの大会が行われようとしています。  なんのための働き方改革なのか。  なんのための文部科学省の部活動に関する通知なのか。  せっかくコロナの影響で部活動の見直しが図られたのに、コロナ前の例年の活動を踏襲しようという動きが変わらないのはなぜなのか。  会議では確かに大会の縮小が求められていましたが、例えば地方大会が5試合あり、その結果をもとに県の代表校を決めるという過

部活動の改革は内側から

 令和2年度はコロナウイルスのおかげ?で部活動自体が制限されたり、大会も運営することができなく、部活動として「平日の部活指導」と「休日の部活動指導」が主な活動になったと思います。  部活が自粛され、活動できなかったことでどのような弊害が起きたでしょうか。  少なくとも、自分の周りでは「教員が早く帰ることができた」「部活がないと子どもが帰る時間が早いね」「会議この日もできるね」などとポジティブな働き方になっている同僚が多くいた印象です。  子どもたちも「部活ないんだ!イェ

部活動への教員の意識が変わってきたかも…

 ”部活動はいずれなくなる” ”働き方改革はまず部活動から” など部活動のあり方に関して少しずつ教員の中で意識が変わってきたと感じるようになりました。   <<まず自分がやれることをとことんやる>> ・大会の運営側の役割(県大会クラス)もついていたので令和3年度以降大会は開催しないよう決定。 ・平日の部活動は学校がどうしてもやって欲しい・生徒指導上やるとなってしまっている時以外はなるべく削減。←保護者や生徒が不満に思わない程度で徐々に削減。 ・休日は月4回あったのを

土日の勤務について

 先日滋賀県の日野町でおきた、土日の勤務時間を削除するように言われたということがニュースで話題になりました。  部活動や教材研究、公務分掌など土日にやらなくては平日だけでは到底終わらせられる量でない時がよくあります。  そんな時、平日深夜まで毎日やっていては体がもたないので、休日にまとめて来週の分のタスクをこなすということをする場合があります。  そうでもしないと到底終わらないことが多すぎるのです…  またそれに加え、部活動指導があります。  部活動のガイドラインは

時事雑感:部活動の「休日は外部へ」に対する所感。

こんばんは、しめじです。 今夜は、こちらのニュースから。 記事の概要・文科省が、休日の部活を外部委託する仕組みを3年後を目途に施行予定。 ・休日の部活動は「地域部活動」へ移行する予定。 ・退職者などを中心とした人材確保や、保護者の費用負担の軽減策を検討していく。 ・対象は主に中学校だが、高校も同様の方向で進めて行く予定。 1 そもそも、部活動の意義とは。まず、基本的な前提として、学校教育の「部活動」って何を目的に運営されているのかを知っておく必要があります。 部活動は

これからの部活動のあり方について (長沼 豊:学習院大学文学部教授) #子どもたちのためにこれからできること

感染症は今までの学校の在り方に、大きな変化をもたらしました。中学校や高等学校で大きな位置を占めていた部活動も、活動ができず、大会などが軒並み中止となりました。多くの時間と力を注いできた生徒さんや教師の方々の落胆は、如何ほどだったでしょう。一方、これまでずっと続いてきた活動が止まることで、新たな可能性や、これまでの問題点も、見えてきたのではないでしょうか。日本部活動学会の初代会長を務められた長沼豊先生に、これから部活動の目指すべき方向について、お書きいただきました。 新

2020年度 部活動廃止への動き出し

 昨日、ネットのニュースを見ているこのようなニュースが目に飛び込んできた。  豊田市では授業の充実のために、2020年度末で部活動を廃止する方針を固めたそうだ。同じ愛知県では2019年にも同じような内容な方針を立て、「2020年度限りで部活を廃止する」という内容であった。  2018年の段階で、部活動なくなるかもということは出ていたが、実際になくなるとなると、小学校の教員の負担減少に大きくつながる可能性が示唆される。   この記事にも書いてあるが、正直、小学校で部活動画

以前の投稿に関して

 部活動の動向について以前書きました。  正直、中体連が解散に向かっているのは事実ではないでしょうか?  様々な機関が、中体連に対して要請をかけている事実もあります。そしてその要請を受け少しずつ変化していく可能性は大いにあります。実際に一部の地区大会等の統合や廃止等は来年度から行われる予定です。また、本来の部活動のあり方に軌道修正されているような印象もありました。あと数年後には部活動のあり方については大きく変化があると思っています。ぜひ文部科学省が出す答申などに期待したい

”中体連解散”が現実味を帯びてきた話。

わたしは、中体連の専門委員長として昨年度大会の運営に携わってきました。そして、今年度も専門委員長として大会の運営に携わっています。  専門委員長とは、中体連主宰の大会の運営・会計・役員手配・消耗品の購入・会議等の出席・大会登録の取りまとめなどを行います。ようは、あの中体連の大会を企画運営していくということです。わたしは、その部活の顧問でもあり、大会役員として大会前は土日がほとんどなく、大きな負担になっています。    しかし、コロナの影響で今年度の開催は様々な都道府県で

部活動ってやらなきゃだめ?

 コロナの影響で中体連や高体連などの大会を自粛することが決まって、今年は部活に追われることはないかなと思っていました。  でも、「3年生の生徒が最後の大会に出られなくなることはかわいそう」「最後くらい大会などをやってあげたい」という一部の学校の先生のおかげで、中体連や高体連に変わる大会が設定されつつあります。  部活動自体学校でやることはいいのですが、任意にして欲しいなと思います。部活をやりがいに生きてきた教師のたった一言でなぜ、やりたくない教師まで巻き込まれるのでしょう