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アーユルヴェーダ棚卸

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記事一覧

10月8日:今週のアーユルヴェーダ養生

私が住んでいる関西では、 急に気温が下がって、 寒さを感じるようになりました。 日本各地でも 急な気温の変化があるようです。 アーユルヴェーダでは 季節の変わり目をとても重要視しています。 体や心の動きに影響を与える 3つのドーシャのバランスが 崩れやすいためです。 そもそも季節の変わり目では 自然界のドーシャが揺らぎながら 季節をまたいでいきます。 そのあおりで、 私たちの体内のドーシャも 揺らぎがちになり、 うまく対応できないことが 心や体の不調につながったりし

10月16日:今週のアーユルヴェーダ養生

今週も引き続き季節の変わり目を 意識して過ごすのがよさそうです。 インドの暦では、 秋のナヴァラートリーの期間に入っています。 15日新月を起点としての9日間の祝祭です。 この期間は、 破壊の女神ドゥルガー 豊穣の女神ラクシュミー 叡智の女神サラスヴァティ への祈りを捧げる期間とされています。 ナヴァラートリーは春と秋の 年2回やってきます。 インドでは ヒンドゥー教の宗教儀式として行われるのですが、 丁度季節の変わり目にやってくる ナヴァラートリーは 季節の変わり目

10月23日:今週のアーユルヴェーダ養生

今週は心を落ち着かせること がテーマになりそうです。 23日から25日まで、 月が滞在するナクシャトラは どれも動く性質になります。 秋は自然界で 風のエネルギー・ヴァータが 強くなる季節。 そのエネルギーは 私たちの体や心にも影響して、 体では乾燥を感じるようになったり、 心では落ち着きのなさなどを 感じるようになったりします。 今週はとくに 心の落ち着きのなさへの対策をして 過ごすことをお勧めします。 心の落ち着きのなさの原因には ①自然界のヴァータのエネルギー

10月30日今週のアーユルヴェーダ養生

日本の暦では、 今は秋土用の中間点。 今年は11月7日までが秋土用です。 アーユルヴェーダが 季節の変わり目の過ごし方を 大切にしているように、 日本でもこうした暦の中に 季節の変わり目を 大切に過ごそうとする知恵が隠されています。 土用の期間は土を触らないと言われています。 これは土の神様への敬意を払うため とも言われていますが、 農業従事者が多かった昔、 この時期だけは畑に出るのを控えて 自分の体のことに目を向けるためであった とも言われています。 季節の変わり目に

11月6日:今週のアーユルヴェーダ養生

いくらなんでも。。。 という言葉が出るくらい 今年の秋はおかしな気候になっていますね。 3~5日の連休中も夏のような日差しに びっくりでした。 アーユルヴェーダの古典書の中に記されている 病気の原因のひとつとして「時」があります。 「時」が作り出す様々な状態、環境が 病気の原因になり得るということなのですが、 その中には季節も含まれていて、 季節の異常もそのひとつに挙げられています。 今年のように、11月になっても夏のような暑さが 残るよう状態は、気をつけて過ごさない

11月13日:今週のアーユルヴェーダ養生

1週間前の週末、 テレビでは観光地で かき氷を食べる人々を取材していました。 今週は打って変わって 12月並みの寒さだとか。 私たちの体は 仕様をすぐに切り替えられません。 徐々に慣らしていく必要があるのですが、 今年は夏からストンと冬に入った様な ちょっとすっ飛んだ気候になっていて、 体がついていきませんね。 アーユルヴェーダの養生は 基本的に 自然と体を擦り合わせていくものなので、 体が整うまでに時間が少しかかります。 食べ物を変えたり 日常習慣を変えたりするこ

11月20日:今週のアーユルヴェーダ養生

各地で雪が観測されて、 突然の冬到来に驚かされます。 11月はまだ紅葉のシーズン。 秋と冬との境目あたりのはずですが、 気温の急な変化は冬を強く意識させて 体を縮こまらせます。 アーユルヴェーダでは、 季節ごとに運動の程度について 基準があります。 夏は運動は控えめに、 冬は逆に運動を勧めています。 それは、 夏は、体力がない時期で、 冬は、一年で一番体力がある時期になるからです。 冬はドーシャで言うと カパが強くなる季節。 カパには安定性を求める傾向があり、 停

11月27日:今週のアーユルヴェーダ養生

街中のお店もネットの中も クリスマスグッズやクリスマスプレゼントなどの 情報であふれかえるようになりましたね。 この時期 クリスマス商品にまけず劣らず 食べるものの情報がたくさん飛び交います。 冬に定番の鍋料理もしかり、 体を温めてくれそうな料理の情報に 心惹かれます。 冬は一年の中で体力が一番ある時期だと アーユルヴェーダではとらえています。 この時期には食事をしっかりとり、 運動もしっかりと行って さらに、休息も十分にとることで 免疫力があがるという仕組みです。

12月4日:今週のアーユルヴェーダ養生

12月に入り、 外で食事する機会が増える方も多いと思います。 クリスマスに忘年会など、 この時期、昼・夜問わず、 外食が増えたり、 内輪の集まりでごちそうを食べたりと 予定も胃袋もパンパンになりがちです。 ひとりで過ごすのが好きという方も この時期は、街中においしそうなものが並び いつもは食べないようなものにも手がでて、 食べ過ぎることもあるのではと思います。 食事にスポットライトが当たる この時期ですので、 今週も引き続き食事についてのお話です。 アーユルヴェーダで

12月11日:今週のアーユルヴェーダ養生

年末がどんどん迫ってきましたね。 この時期、忘年会やクリスマス会など 色々な方と集まって食事をする機会が 増える方もいらっしゃると思います。 前々回から食事についてお伝えしていますが、 今週も引き続き アーユルヴェーダが食事について なんと言っているかをお伝えします。 くり返しになりますが、 アーユルヴェーダでは、 何を食べるのかも大切だけれど、 どのように食べるのかを大切にしています。 食材そのものの質や 個人の体質や消化力によって 正しく消化できるかどうかが変わる

12月18日:今週のアーユルヴェーダ養生

急に寒波がやってきましたね。 この週末、日本海側を中心に雪に関する注意報がでていました。 ここ大阪でも早朝の気温が4度。 外にでると、雨の替わりに雪が降っていてびっくりしました。 この寒気は今週いっぱいは続くようです。 冬至 この寒気に加えて、今週は冬至を迎えます。 英語ではWinter Solstice 古代ケルトの暦では、ユールと呼ばれる祝祭にあたります。 一年で一番夜が長く、昼が短くなる冬至は 闇の季節から光の季節へと移り変わるターニングポイントです。 現代のよ

12月25日:今週のアーユルヴェーダ養生

クリスマスから始まる一週間です。 日本ではクリスマスイブのほうに注目が集まり、 25日のクリスマス当日はどちらかというと 普通の一日になりがちですね。 海外のキリスト教が主宗教になっている国々では 25日は休日で、クリスマスのメインはこの日。 家族や友人たちと過ごす穏やかな一日です。 今年もあと一週間になりましたが、 急にやってきた寒波のせいで 体調を崩しいている方も多いかもしれません。 折角の年末年始のお休みを 有意義に過ごすためにも 今週は特に体の声を聞きながら

1月1日:今週のアーユルヴェーダ養生

2024年が始まります。 それも月曜日からのスタート。 新しい年の始まりとなる今週は ぜひとも、 吉兆習慣からはじめていきましょう。 アーユルヴェーダは 伝統医療でありながら、 幸福な人生を手にするための指南書 という顔を持っています。 幸福な人生を生きるためには、 身体だけでなく、 心と精神も健やかであることが 大切であるという考え方です。 アーユルヴェーダの古典書には ここかしこに 幸福な一日を過ごすために あれをするとよい これはしないほうがよいなど 縁起や吉兆

1月8日:今週のアーユルヴェーダ養生

新しい年が明けて1週間。 本日は成人の日になりますね。 元旦と2日、連続して 思いもしない災害と事故を目の当たりにし、 大きなショックとともに 2024年が始まりました。 被災され、今も厳しい環境の中で 耐え忍ばれている多くの方に 心よりお見舞い申し上げます。 実際に被災された方はもちろんのこと ニュースでその状況を知った人達の中にも、 恐怖や不安、悲しみといった感情で 心がいっぱいになってしまった人が いらっしゃると思います。 そうした感情に溺れそうになっている時