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2022年4月に読んだ本

まったりそこそこ読みましたが小説は2冊しか読んでない・・・

すべてがFになる 森博嗣

この前森博嗣さんの新書を読んだので、この流れなら次はずっと読みたかったこの本を読もう!という事で読み始めました。

結果的に、この流れで読んで大正解だったと思えるほど、とても面白かったです。このシリーズの世界にもっとどっぷり浸かりたくなったので、しばらくはこのシリーズ、間隔を開けずに読み進めたいと思います。

新書を読んだ後だったというのもあって、犀川助教授や真賀田四季女史の言葉の中にも、新書でも書かれていた森さんの思考が含まれていて、ところどころ共感を覚えました。

その中でも四季女史が語った死についての思想は、私には思いもしなかったものだったので、とても興味深く、読み終わった今も強烈な印象として深く心に刻まれています。

「思考」を育てる100の講義 森博嗣

最初にタイトルを100個決めて、全部決まってから本文を書き始めるというスタイルで書かれたそうで、共感したり、言葉遊びに笑っちゃったり、なるほどな~なんて思わされたり、良くも悪くも100個分のエッセィを十分過ぎるほど堪能させて頂きました。

正直、これだけで結構おなか一杯になりました。他にも100シリーズ何冊かありますが、しばらくは小説の方を楽しませてもらおうと思います。

森さんの創作のネタは自然から得ているというのに驚きました。この辺りはもうちょっと詳しく知りたかったです。他の著作に書かれているならば、それを真っ先に読みたいくらいです。

あとは、ガイドブックに載っている風景とかグルメを目当てに出かける事を「確認作業」という言葉で表現していたのが個人的にツボでした。

ビジネスに効く! 教養として身につけたいテクノロジー 玉城絵美

コンピュータテクノロジーが今後発展していくと、どのような未来が訪れるのかを考察されていて、もし本当にこの本に書かれているような未来がくるなら、法整備などをしっかり考えないといけないような不安要素もあるけど、それ以上に楽しみな要素の方が私にはあるように思いました。

今後は「スペシャリスト」な仕事はAIに取って代わられる可能性があり、「ジェネラリスト」な仕事が残っていく。と、述べられている部分が、印象に残りました。今の私の仕事はどちらだろうかと考えさせられました。

今のうちに未来との差を縮めるための学習を始めなければならないと、考えなおすきっかけになりました。

インドの小学校で教える プログラミングの授業 織田直幸 ジョシ・アシシュ

プログラミング再学習のために、基礎をおさらいしようと思い、読みました。ゼロからスタートするレベルのプログラミング初心者の方であれば、色んな意味で「ゼロ」からプログラムについて学ぶことが出来るので、とても分かりやすい内容だと感じました。

私にとってはちょっと初心者向けすぎたかなと思ってしまいましたが、自分が思ってた以上にプログラミングの基礎はちゃんと頭に入っていたんだなという再確認は出来たので、それはそれで読んで良かったかなと思います。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック

タイトルだけは知っていたものの、今まで読んだ事はありませんでした。冒頭から情調オルガンや共感ボックスといった色々な設定が出てきますが、そんなに難しいものではなく、想像も容易にできたので、すんなりこの世界に入っていけました。

二人目のオペラ歌手とのやり取りが始まった辺りから私の中で物語が加速していきました。この辺りから人間とアンドロイドとの境目が無くなっていき、読んでいる私自身も主人公と同様に混乱してきます。まんまと作者の掌の上で転がされました。

最後の方では哲学的な話になっていき、何となく理解はできたつもりなのですが、今の私ではそれをまだ言語化できそうにないので、何度か再読して、理解を深めていきたい一冊になりそうです。

書く習慣 いしかわゆき

著者のいしかわゆきさんが冒頭からおっしゃっているように、この本は文章を書くためのノウハウやテクニックが学べるというわけではありません。

ただ、その代わりに本書を読み進めていけば、自分の中にある「書くことへのハードル」が、どんどん下がっていくのを実感することができると思います。現に私はかなり下がりました。

今までの私は、飛ぶ前から無理だとわかるほどの高いハードルを飛び越えようとしていたんだなと、気付かされました。今では飛ばなくても跨いでいけるくらいには低くなりました。

かつて忍者たちが、麻を地面に植えて毎日ジャンプの修行をしていたように、私もハードルが低くなった今のうちに、どんどん書く修行をして、無理だと思っていた高いハードルにも、いつの日か挑戦できたらいいなと思います。

世界一やさしい問題解決の授業 渡辺健介

2限目の話で、

バンドメンバーが何故「キノコ」と「なすび」と「ハンペン」なのかが気になったり、
なすびくんはギター担当なのにベース持ってたり、
イラストで出てくる「ソフトクリーム」と「かき氷」は放課後まで生きてられるのか心配になったりと、

どうでもいいところを気にしてしまいましたが、授業そのものはとてもわかりやすく、問題解決するためには、もっと細かく丁寧に分析していく事が大事なのだなと、考えを改めることが出来ました。

とりあえず小さなことからでも、少しずつ練習していきたいと思います。

アップルvs.グーグル フレッド・ボーゲルスタイン

冒頭の、初めてiPhoneを発表した日にジョブズ氏の手にあったiPhoneが実は未完成で動くか動かないかギリギリの状態だったという驚きから始まり、会社の休み時間や通勤途中で少しずつ読み進めていたのですが、読むのに時間がかかり過ぎたせいか、話の全体像をあまり掴みきれませんでした。

時間がある時に再読できたらその時にまた改めて感想を書きたいです。

ゲーム音楽史 岩崎祐之助

ゲーム音楽の「曲」に関する歴史というよりは、ゲーム音楽の「音」に関する歴史がメインになっています。なので「曲」を目的として読んだ人にとっては物足りないかもしれません。逆に詳しすぎても粗が目立つみたいですが…。私はそこまで詳しいわけではなかったので、「なるほどなぁ」と思いながら読めました。

ファミコンから始まり、スーファミ、プレステとメジャーどころだけに留まらず、MSXやX68000といったハードについても触れられているので、ハードが鳴らす音の歴史という意味では、全体的にバランスよくまとまってるのではないかと思います。

個人的には「スーパードンキーコング」や「シヴィライゼーション」といった海外の作曲者に触れられていたので、せっかくならティム・フォリン氏にも触れて欲しかったなぁなんて思ってしまいました。

終わりに

5月からは電子書籍も読むようになる予定なので、読書を精一杯楽しみたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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