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2021年9月に読んだ本 #02

【ネタバレ注意】ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎

青柳くんが孤独な状態で逃げている段階では、絶望する未来しか見えず、読むのが辛くなり場面転換する度に本を閉じて別の事をやったりして休み休み読んでいたんですが、少しずつ協力者が現れ始めて、絶望から希望の光が見え始めた辺りからは一気読みでした。

私の場合、第三部を読み終わった時点で「真犯人と真相を知りたい」より「青柳くんは最終的にどうなったのか知りたい」という気持ちに変わっていました。そのおかげか、最終的に真相は謎のまま終わったけど特に気にならず、むしろスッキリとした読後感でした。

【ネタバレ注意】コンビニ人間 村田沙耶香

古倉さんの「普通」と周囲の人たちの「普通」どちらにも共感出来る点があった私は、両方の「普通」を行ったり来たりしながら読むのが楽しかったです。

時々、両方の「普通」の間に突然壁が現れて「普通とは何か」と、問いかけられているような気がして、深く考えさせられました。答えはまだまだ出せそうにありません。

話は変わりますが「縄文時代から何も変わらない」という台詞を見る度にエレカシの『ガストロンジャー』を思い出します。曲は大好きなのに白羽は嫌いなので今後聴く度に白羽を思い出しそうでどうしたものかと困っています。

バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで

名前を知ってるバンド(ユニット・アイドル)のみ読み進めていきました。

90年代後半以降のバンドに関しては直撃世代だったので大体の情報は知りつつも、知らなかった情報もあったりして、読んでて面白かったです。

60年代70年代に関しては知らないバンドが多かったのですが「あ、この人、名前は知ってたけど元々はこのバンドだったの?」という違った発見をする事が出来たのは良かったです。

あと「」の使い方が個性的なライターさんがいて、読む度にちょっと気になりました。

ラスト・ワルツ 柳広司

今回もまた様々な視点で書かれていて、粒揃いな感じで面白かったです。
私は多分「ストーリーの裏で暗躍しているD機関のスパイ」ではなく「思わぬピンチを招きながらもなんとか切り抜けて任務を成功させるD機関のスパイ」が見たいんだなぁと、ここまで読み終えて思いました。

続きは出るのかこれで最後なのかはわかりませんが、この先D機関の面々はどうなっていくのかは気になるので(もう5年以上音沙汰ないようなので期待薄ですが)待ち続けたいです。

【ネタバレ注意】しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 泡坂妻夫

「本を読むようになってまだ5か月程度とはいえ、少しは推理力が備わってきてるのかな」と、そう思ってしまったのは、この人が怪しいなあと予想していた人がズバリ犯人だったからです。

それはそれとして私はもう一つ「"本書冒頭と裏表紙の一文"が物語とどうリンクするのだろう?」と、いう点についても考えながら読み進めていました。

最終的に私は231ページ目で無事リンクする事が出来ました。スッキリした気持ちで本を閉じた後、私はふと、気が付いたのです。

「どうりで私にも犯人の目星がつけられるわけだ…」

【ネタバレ注意】占星術殺人事件 改訂完全版 島田荘司

「読者への挑戦」と目次にあったので頑張って推理しながら読もう!と意気込んでいたのですが、冒頭の手記の時点で情報量が多すぎてギブアップしました。

手記が終わってからは二人の会話が主になり読みやすくはなったものの、途中で今どちらが喋っているのかがわからなくなってしまう始末。

それでも中だるみすることなくラストまでしっかり楽しむ事が出来ました。某お孫さんの事件簿の件は知っていたのですが、運良く失念していました。しかし420ページあたりで何故かふわっと思い出してしまい衝撃は薄れてしまいましたが、それでも面白かったです。

終わりに

以上、9月に読んだ本のまとめでした。本来であれば読書メーターで書ききれなかった事を追記したりするのですが、読んでから時間が経ちすぎたというのもあり、追記したい事があったのかすら忘れてしまったので今回はそのまま載せました。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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