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脚の太さの違いに驚いた経験から

体操教室の日常

あるくん歩行体操教室では、側弯症の生徒さんがほとんどです。
上は、80代の生徒さんもいらっしゃるので、脚長差も年季が入っています。

あるくんボードを使う前に、姿勢全体のチェックをします。背骨の弯曲も確認しますが、脚も触らせていただきます。
その時に、「こんなに、左右で太さが変わる⁉」と、教室を始めたころは驚いて言葉に詰まりました。

最近では、耐性もできて「左右で太さ違っていますね。膝裏も、チェックさせてください」と、あるあるとして受け止められるようになっています。
当たり前に、ずけずけ指摘するので、生徒さんを傷つけていないか反省することもしばしばです。

「これは太さが、すごく違うぞ!」と感じた時に、心配になるのと同時に、なぜそこまで違いが出るかを、考えずにはいられません。

そんな、日々で、側弯のタイプで、脚の太さの違い脚長差が生まれやすいと感じる2タイプをあげさせていただきます。

脚長差を気にしている方へ

脚長差を、気にしている人にとっては、なんて軽い紹介の仕方だ!と、思われるかもしれません。

私は、側弯症が手術でしかなおらないと思っている方が多い現状を、変えたいと思っています。

運動で、側弯症が当たり前になおせると考える時代が来ることを願っています。側弯症に伴って、生じる脚長差についても、運動でなおしましょう!と、言ってもらえる日が来ることを願っています。

私の教室では、生徒さんに求めていただけるなら、どこまででも改善することを願って、対策を練って対応しています。

この記事では、その取り組みで得た情報を、お知らせしたいと思います。なおると信じているからこそ、「気にすることじゃなく、側弯症のあるあるだよ」と発信したいのです!

私の知る脚長差の大きい側弯タイプ

脚長差が大きい側弯タイプ

①側弯症C字カーブ

背骨左凸の方に引っ張られるのを、防ごうとすればするほど、右脚に体重をのせるしかできなくなります。

②股関節から傾くS字Z字

股関節から倒れているため、上半身を持ち直そうとすればするほど、脚に圧をかけてしまいます。

両方の共通点

2つのタイプの共通点は、片脚にかかる圧を、両足に分散できないことです。

①のタイプは、背骨を真っ直ぐしようとすると、余計に右脚を圧迫することになります。

②のタイプは、背骨を真っ直ぐしようとしても、脚長差による傾きで、すぐに崩れてしまいます。

だからって、なおせないとは考えたくないですよね!
問題は、現実として受け止めて、それならどうしようと考えてみました。

脚の太さが違う理由

左右の脚で役目が違う

①②のタイプのように、脚にかかる圧を分散できない時に、脚の左右では、歩幅の小さい右脚と、歩幅が大きい左脚ができます。
歩幅の小さい右側は支える時間がほとんどで、歩幅の大きく出せる方で距離を稼ぐことになります。

脚長差のある脚の筋肉のイメージ

この習慣が、日常で繰り返し起こっているのです。
筋肉の質が左右で違ってきて普通だし、そりゃ脚長差が出て当たり前だと思いませんか?

圧縮された筋肉を蘇らせる

あれこれ難しく考えずに、この頑固に圧縮された硬い筋肉を、動く筋肉にしましょう。
そりゃ、完全には保証できるものじゃないけど、骨は簡単に変形する物じゃないと思うし、筋肉は筋膜リリースさえ上手くできれば、結構変化してくれます。脚長差が改善すれば、膝関節などのズレも改善する可能性が生まれます。やってみて、その上でどこまで戻ってくれるかだけです。

少しでも、左右差が無くなることが、傾きの進行を止めることにもなるし、背骨の弯曲を改善する可能性につながります。

硬い脚の筋肉が、柔らく変わってきた時には、改善の可能性を感じてワクワクとした喜びを感じます。


脚長差改善トレーニングでの変化

60代女性 左に股関節から傾いたタイプ

脚長差改善トレーニングでの姿勢の変化

「コルセットの使用なし」「インソールの使用なし」で、筋肉へのアプローチだけの変化です。
レッスン後の写真を選んでいるのは、レッスン前より姿勢が持ち上がることで、脚長差が良く分かるためです。

レッスン後は、レッスン前に上半身と相殺するように、隠れていた脚長差がはっきりとします。
右脚側面から腰に掛けてのラインに、左に倒れていこうとする力を感じます。それが、左脚を押しつぶす力でもあります。

週1回のレッスンでは、改善が難しいと思いましたが、ご本人がトレーニングの意味を理解して、ご自宅でも努力した結果です。
今後も、胸椎頸椎部分の歪みを含めて、課題はまだまだ多くて楽観はできません。
更に、良い報告ができることを願ってサポートしていきたいと思います。


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