心理学的解説【マジックワード「科学的」について】
本屋さんを歩いていると、「科学的な〜」や「実験に基づく〜」といったフレーズをよく目にする。
確かに、どこかの1人の人間が生み出した方法論より、「実証性がある」という点で我々がこれらのフレーズに目を奪われてしまうことはわかる。
だけれども、この「科学的」という言葉が「非科学的」な我々の行動を前提にしていると思われる。
どういうとかというと、往々にして我々はこの「科学的」という言葉を「盲目的に」信用してしまうことがある。
その結果、「非科学的」なものを自動的に下に見てしまっている。
科学は正しく、非科学は正しくないと自動的に考えてしまうわけだ。
科学は万能ではない。
科学は反証可能性を残しているからだ。
しかし、「科学的」という言葉は我々を強く惹きつける。
我々は常に「正しさ」を追い求めているのだろう。
「正解」だと少なくても自分が信じることができるものがあると安心できるのだろう。
詰まるところ、我々人間は、物事を自分の中で納得させて、安心したい。
自分の意思決定の理由が欲しいのだ。
その理由をかつては神に求めた。
聖書をよりどころにして行動を決めたりした。
その枠が科学に取って代わられたわけだ。
意外と単純な話であり、人類には馴染み深い話題なのかもしれない。。。
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