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#読書

毛皮を着たヴィーナスからマゾヒズムについて考える

本編についてタイトル 「毛皮を着たヴィーナス」
作者:L・ザッヘル・マゾッホ

マゾヒズムの語源となった小説です。

今回はこの小説のネタバレを極力避けながら、私が感じ取ったことを抽出して書いていこうと思います。

感想文学として面白かったのですが、MとSの関係性について考えさせられました。

マゾはわがまま

マゾといっても永遠におあずけで良い人っていないと思います。散々屈辱を受け、屈辱に快楽を

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『現代思想入門』について。読書メモ

『現代思想入門』について。読書メモ

 現代思想に精通している訳ではないが、僕自身興味のある分野ではあった。

 だが、難解なものというイメージが先行する。彼ら古代とか近代の理論を前提知識として出してきそうじゃない、、といった認識であった。

 千葉先生の書籍は以前軽く目を遠した経験があり(勉強の哲学)、好きなタイプの文章であったため、今回手に取るに至った。

現代はクリーン化が進んでいる

 冒頭から中々熱い展開だ。現代はコンプラや

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