【クラブハウス攻略】音声をよりよく伝える方法

クラブハウスなどの音声コンテンツが流行ってきた

音声コンテンツはこれから流行ってくると言われているジャンルです。
これまでだとブログやツイッター、Facebookなどの文章でのコンテンツがメインでした。

文章から音声に切り替わります。
音声コンテンツをより攻略するためには音声の伝え方を習得する必要があります。
ブログで書いていた文章をそのまま音声にしても伝わりません。
たとえYouTubeでも映像があるのでそのまま伝えたとしても、伝わりにくい可能性が高いです。

このブログでは、「音声をよりよく伝える方法」をお伝えします。

グライスの協調の4原則

人間が無意識または意識的に行なっている原理を定義したものです。
これは言葉の表現が果たす役割を説明したもので、適切な会話のための指針となる原則です。

ポール・グライスの協調原則

・量(Quantity)
求められているだけの情報をもつ会話をせよ
求められている以上に情報をもつ会話をするな

・質(Quality)
ウソだと感じていることを言うな
十分な証拠がらないことを言うな

・関係(Relation)
お互いの信頼、関係性を築け
関係のない会話をするな

・様態(Manner)
曖昧な表現を避けよ
複数の意味、複数の解釈をもつ言い回しを避けよ
簡潔に。同じことを伝えるとしても、もっと簡潔な言い回しがあるはず
順序立てて会話せよ

人と人との会話であれば、多少会話の内容がずれたり、曖昧な表現をしても、質問したりできるので修正されていきます。
ですが、音声コンテンツだとそれができません。
そして相手との信頼関係も築けていないことがほとんどです。
ポール・グライスの協調原則をもとに、話す内容や表現を工夫する必要があります。

言葉だけでは7%しか伝わらない

テレワークが広まり「伝えたいことが伝わりにくい」と感じたことのある方は多いでしょう。
たとえ、zoomなどの映像と音声を共有するテレビ会議だとしても、なかなか伝わりにくいのです。

メラビアンの法則

コミュニケーションにおいて人間は言葉以外のものからも物事を感じ取っている。
その割合を示したのがメラビアンの法則です。

言語(内容、言葉の意味) 7%
聴覚(声の質、大きさ、速さ、口調) 38%
視覚(見た目、しぐさ、表情、服装) 55%

音声コンテンツはこれを踏まえて提供するコンテンツを考えなければいけません

たとえば、
「言葉だけでは誤解が生じる可能性の考慮」
「会話以上に意図的に感情を言葉にする」
「言葉にしなくても伝わると思うことをハッキリ言葉で補足する」
など。

音声に関する記憶

人には短期記憶と長期記憶があります。
音声コンテンツでは、操作中、利用中は音声に集中するためほかの事柄を覚えておくことができません。
例えば、「1〜5の中で当てはまるものを選んで下さい。1、〇〇、2、〇〇・・・・」など。
これはよほどワーキングらメモリ(脳の作業場)が多いかたでないと覚えていられません。
なのでこのような言い回しはしてはいけません。

長い質問や同時に複数の質問をされると、最初のほうの内容を忘れてしまいます。
最小限の記憶でユーザーを導くことが大事です。

「間」を制御しよう

人間の脳は、「間」が0.3秒までであれば、会話を聞くことに集中しています。
「間」を0.45秒を超えると、その会話の分析や解釈、整理を始めてしまいます。

なので、間を適度に入れながらコンテンツを進めていかないと、内容を解釈してもらえません。

また、聞き手が予想通りの言葉が返ってきた場合と、違う場合ではその理解にかかる時間も異なります。

これを踏まえてコンテンツ設計をする必要があるのです。

聴きやすい文章の共通点

・主語と述語が近い位置にあり、それぞれの関係性を把握しやすくなっている
・文書の最後に重要な要素がある。文章を聞いた後に思い出しやすい。
・ひとつひとつの文章が短い。
・ひとつの文章で伝えたい事柄は1つ
・理解するために、覚えておかなければいけない事柄がない。または、少ししかない。
・最後まで聞かないと結論がわからない語順を選ばない。まずは結論を言ってしまう。
・聞き間違えにくい言葉を使う。
・聞き取るための適切な速さ、適切な間、考える間がある。
・相手が聞く準備をする言葉にを文頭に置く「まず初めに〜」など

音声UX

この本はスマートスピーカーのことについて書いていますが、音声コンテンツにも活かせる内容がたくさん含まれています。

より音声コンテンツを楽しみたい方、クラブハウスを攻略したい方は是非!!


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