イノベーションを起こす突き抜けた人の哲学

イノベーティブな人との考え方の違い

ビジネスの世界では、「ロジカル・シンキング(論理的思考)」や「クリティカル・シンキング(批判的思考)」がもっとも重視されています。
これは問題を「解決する思考」です。

ですが、イノベーションを起こすイノベーティブな人の考え方は違います。
彼らは「解決する思考」よりも「正しい問い」を思考します。

なぜなら現代社会では、「解決する思考」だけでは解決できない問題が増え続けているのです。

例えば、資本主義自体のあり方や環境破壊、人種差別や民族紛争など、社会が進化し、テクノロジーが発達しても、社会を覆う問題は山積みです。
これはビジネスでも起きている問題でも言えることです。

彼らは、すべては「問い」から始まるのです。

イノベーティブな人

イノベーティブな人は、答えを示すのではなく、問いを発する人です。

これからの時代に求められるのは、答えを引き出す力以上に「正しい問いを立てることができる洞察力とユニークな視点」です。

洞察力とユニークな視点には「常識からの逸脱行為」が必要で、どこか常識を破ったところにあるものです。
論理的に考えると自然と考える幅を狭めてしまいます。
その考える幅を広げるために常識を破る必要があるのです。

私たちは知らず知らずのうちに、常識にとらわれていますが、イノベーティブな人はそれらを軽々と乗り越えていきます。

ビジネスによるイノベーションは、「常識からの逸脱行為」によって、生まれてくるものなのです。


デザイン思考とアート思考

イノベーティブな発想をするビジネスパーソンであれば、アートとの相性はいいはず。

スタンフォード大学教授のデビッド・ケリーらにより、デザイン思考は「デザインを通じて人間の困難な課題を扱うもの」だと言われています。
つまりデザイン思考は、顧客の抱える問題を解決に導くためのもので「自分がどうしたいか」ではなく、「顧客のベネフィットのためにはどうしたらいいか」を考えるものです。

ですが、このように考えるとき、思考はより論理的なものになってしまいます。
論理的であるということは大事なことですが、論理的に考えている限りは、思考や創造には制限がかかってしまう。
イノベーティブな発想は得られないというジレンマに陥ってしまう危険性がるのです。
デザイン思考とは最適解を得るための「課題解決」型の思考


アート思考は「そもそも何が課題なのか」という問題をつくり出し、「何が問題なのか」といった問いから始めるのが特徴です。

自ら「問い」をつくり出す力こそ、作品の創造性やオリジナリティと相関します。


「人が見えていない世界」を先取りする

世界中のイノベーティブな人とたちは、鋭い嗅覚で時代を捉え、思いもよらない発想で表現するのです。

彼らは、世界を疑い、別の見方で社会や世界を捉えようとします。
あなたと社会(環境)の間を疑い、認識を再構築するのです。


アイデアが生まれる前段という状態があり、「何か心を動かされること」それに限りなく執着している状態が続きます。

言葉には収まりきらない、これまでにない思いを表現するためには、どうすべきかを試行錯誤します。その苦悩の中で、ある瞬間、あるアイデアと出会うのです。

今はあらゆる情報伝達に「わかりやすさ」が求められる時代です。
メディアの世界でも、ます「わかりやすさ」が重視されます。
その結果、生まれるのは情報の受け手の思考停止です。

「アート思考」の本質とは、この「わからないもの」に対して、自分なりに粘り強く考え続ける態度のことを指しているのです。


「わかる」という状態にもいろいろあります。
 ・言葉として理解できた
 ・経験してはじめてわかった
 ・答えがいくつもあるということがわかった
 ・ほとんどのことがわからないということがわかった
など、「わかる」という状態自体が、実に多様です。

そして、物事には何事にも深い意味や異なった解釈がたくさんあるものです。


突き抜けた人になる

人間というのは、同じ思考で同じ行為を繰り返す生き物です。
また、そうすることでどんどん思考が固まってしまう傾向を持っています。
私たちの判断を誤らせている要因の多くは、先入観と固定概念です。

わからないから面白いという発想が大事なのです。


毎日の習慣を作る。
例えば、ブログ毎日1記事投稿とか、ツイッターで毎日10ツイート以上とか自分の積み上げているもので習慣を作ります。

それをこなすために「とにかく自分をペースに乗せてしまうこと。」が重要で、決めた目標は何があろうと達成させるのです。


破壊的イノベーションは、マーケティングからではなく「それをやってみたい」「やらずにはいられない」と考える人の内側にある衝撃から生まれてくるのです。


日本企業は高付加価値ビジネスが苦手。
よく聞くビジネスの成長戦略といえば、
・生産ラインの見直し
・業務のマニュアル化
・労務費
・人件費の見直しによるコストカット

クリエイティブでもイノベイティブでもない

本来は、日本のような成熟社会においては、高付加価値のビジネスがいくつも誕生し、収益性の高い産業構造になっていなければなりません。

日本は「革命」よりも「継承」を大事にしているのです。


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