言葉の力で価値を創り出す

言葉の力で価値を創り出す

さまざまなモノがデジタル化された時代。
必要なものが何でも手に入る時代。
良いものが溢れている時代。
今はそんな時代。

仕事やビジネスではデータが重視されていて数値やデータが溢れている時代。
数値を見るだけだと頭は働かない。
もちろん思考が働かないと良い仕事ができない。

「商品Aの売り上げは昨対〇〇%。昨対を▲▲%までアップしよう!」

これを聞いてもどういう行動をしたらいいかはわからない。
自分で一歩進もうとしないと思考が巡らない。
でも、言葉なら違う!

「商品Aを特設売り場で2週間ほど売り込もう!販売目標は1日30個!手書きのポップをつけて訴求しよう!」


こちらの方は自然と思考が巡る。そして、具体的な行動まで聞いてるのでアイデアは湧きやすい!
・特設売り場はレジから近いからお客さんに話しかけて勧めてみよう
・商品のことが詳しくわかるように、資料を作って欲しい人に配ろう
・手書きポップだけでなく、飾りつけをして目立たせよう
などなど

売り込むやり方を少し言葉で添えてあるだけで色々なアイデアが湧きやすくなるのです。
そして、
自分で考え出したアイデアは実行したくなります。
言葉をつけて自然と考えてもらうことで自分から動いてくれる可能性がかなりアップします。
言葉の力はすごいですね!

さらにすごいのは、「価値を創り出す」ことです。

言葉がよくないと良いものも価値がなくなる

今みんなに使われているもので素敵な価値があるものは多いです。
例えば、SNSのTwitterを例にあげます。

Twitterはすごい可能性を秘めています。
例えば、いろんな人と知り合えたり、自分の考えを人に伝えられたり、情報収集に使えたり、イベントを開催できたり、自分の作品をみてもらえたり、仕事の依頼をもらえたり、可能性をあげたらきりがありません。

でも言葉がよくないと、この可能性を台無しにします。

<Twitterの説明の悪い例>
Twitterは「いまどうしてる?」って書いてあるところに、今していることとか何かしらを書いてツイートボタンを押します。例えば、「今、お茶飲んでる。」とか「ごはん美味しい」とか。すると、Twitterのタイムラインという場所に「お茶飲んでる」とか「ごはん美味しい」って表示されるんだ。そのタイムラインはフォロワーに見てもらえる場所なんだ。だから、フォロワーがいないと誰にも見てもらえないかもしれない。しかも、フォロワーを増やすのは難しい。

こんな説明をされたらその人の中では、先ほどの素晴らしい可能性が消えてしまいます。価値がなくなってしまいます。

他の例を見てみましょう。


言葉で価値をつける

例えば、万年筆が目の前に100種類あるとします。
見た目はほとんど一緒で、万年筆の知識のない私からすればどれも一緒に見えてしまいます。
何も言葉がないと価値がわかりません。

ですがそこに言葉を足すことで私にも価値がわかるようになります。
例えば、
・万年筆ファンが最も多く使われている種類のもの
・書きごごちナンバーワン
・有名な職人が手作業で作っている
・イタリア製
・限定生産1000本
など、このように書かれていたら価値を感じます。
価値は人が欲しくなるかどうかで決まります。

だから言葉がなかったり、言葉がよくないと価値がなくなってしまうのです。


言葉で価値を創り出す

スターバックスは「すべての人に、家庭と職場以外のリラックスできる第三の場所を提供したい」と言っています。
売り上げなどの情報を数値だけでみていたら、今のスターバックスはありません。
言葉で伝えてきたからこそ、「すべての人に、家庭と職場以外のリラックスできる第三の場所を提供したい」という価値を創り出せたのでしょう。

データの分析はもちろん重要なことです。
でも、数字だけにとらわれたらいけない。
動いて欲しい方向があるのなら、その方向を言葉でちゃんと示さないと価値を創り出すのは難しい。


商品を売るのも同じ。
適当な言葉を伝えるだけでは相手が感じる価値は半減してしまいます。
商品に価値を感じてもらい購入してもらうには、言葉で価値を創り出さないといけません。

目指す地点を決めて、数値ではなく「言葉」で共有することで会社や組織は強くなる。その言葉で働く人々に勇気とやる気を与えられるから。価値を作り出したいのなら、言葉にして共有するのがはじめの一歩だ。
価値を考えるとき
・その価値はどう表現するか?
・どう伝達するか?
・どう理解してもらうか?
この3つの問いについて考えることが価値を創り出すのに役立つ。

数字の限界を言葉は越えていく。
言葉の力があると価値は創り出せる。

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