言葉は最も強い武器になる

言葉は最も強い武器になる

言葉や思想は武器になる。

中学生の頃に僕はいじめを受けていた。
ものすごく辛くて、毎日「死にたい」って考えていた。

死なずに逃げずに何とか耐えた。
不登校になるどころか皆勤賞だった。
学校にいる間は苦痛でしょうがなかった。

中学生の時、毎日、何回も考えていたこと。
「上には上がいる」

辛い。でもこの世界で僕よりも辛い人はいる。
きっとその人も負けずに戦っているんだ。
だったら、その人よりもまだ辛くない僕は負けるわけにはいかない。

毎日、何回もこれを考えていた。
実際には、学校にいない時も頭の中では辛いことを思い出していて心が痛くない時はあまりなかった。


でも、それでも、なんとか耐えられたのは言葉のおかげ。
「上には上がいる」

言葉は人を動かす力がある。
他人そして自分だ。

辛い時に耐えられるようにメンタルを強くしてくれる言葉もあれば、
攻めるべき時にがむしゃらになれる言葉もある。

言葉は最も強い武器になる!


理屈よりも感情で人は動く

実は人は理屈よりも感情に訴えかけた方が動くのです。

理屈を淡々と話され頭では納得する。でもそんな時って気持ちは乗り気じゃないこと多くないですか?


例えば、あなたはスーパーの社員です。
店長から仕事の依頼をされました。

その仕事の依頼は「節分に向けてお客様から恵方巻きの予約をとる。なので残業になってしまうが、閉店後に予約チラシを200枚ほどポスティングしてきてほしい。利益改善のために頑張ってほしい。」というもの。


理性では、
「店の売り上げアップにつながるかもしれない」
「閉店後じゃないと人は足りない。だから残業は仕方ない。」
「社会人だから与えられた仕事をこなすのは当たり前。」
このような考えになると思います。


ですが、感情では、
「なんで急にそんな指示を出すんだ?」
「僕にもプライベートはあるのだから前もっていってほしい」
「どうせチラシをポスティングで配っても効果ないよ」
「本当に利益改善するの?」
「残業したくない」
このような感情を抱くと思います。

頭(理性)ではわかっていても感情はそうもいきません。
こんな状態では、仕事の生産性も悪くなってしまいます。


では感情に訴えかけてみたらどうでしょう?


仕事の依頼は「今度の節分で恵方巻きを売り込もうと思う。最近は、お客さんが以前の活気を失っている。いつも買い物に来るたびに話しかけてくれるおばあちゃんや毎日元気にあいさつをしてくれるおじいちゃんも元気がなくなっていて心配だ。最近では常連さんの来店頻度も少なくなっていて、みんな表情が暗くなっている。だから、ささいなことでいいからみんなを元気付けたいんだ。そこで、恵方巻きの予約のチラシを用意した!私は仕事後に300枚配るから、〇〇さんも200枚手伝ってくれないか?仕事後で残業になってしまうのは本当に申し訳ないけれど、どうか力を貸して欲しい!またみんなの元気な笑顔が見たいんだ!」
というもの。


〇〇さんも店長の言っているおばあちゃんやおじいちゃん、常連さんを知っていて、元気がなくなっているのを知っている。
そこに、店長のお客さんのへの思いが伝わってきたら「僕も何か手伝いたい」って気持ちになりますね。


この時の感情は、
「おばあちゃん達に何かしてあげたい」
「急な残業だけど、そういう理由なら力になりたい」
「ポスティングに効果があるかわからないけれど、頑張ってみたい」
このような感情になると思います。

目的は「残業でチラシ200枚のポスティング」をしてもらうこと。
同じ目的でも頼み方1つで全然成果が変わってきます。

1つ目の仕事の依頼の仕方では、やる気をなくしてしまい生産性を落としかねません。店長という立場でなければ動いてくれないでしょう。

2つ目の仕事の依頼の仕方は、残業をお願いしたにもかかわらず、やる気のアップにつながるかもしれません。残業をこなすだけではなく、日々の仕事の生産性の向上にもつながります。例え、店長という立場でなくても動いてくれる可能性は高いと思います。

1つ目の仕事の依頼は信頼をなくす頼み方で、
2つ目の仕事の依頼は信頼を築く頼み方です。

硬い信頼を築いていれば1つ目の頼み方でも信頼をなくすことはありません。
「店長のことだから、お客さんのことを思ってのことだろう!だったら力になりたい」という感じにイメージを膨らませてくれます。

感情に訴えて信頼を積み上げることにより、人は初めて動いてくれるのです。
仕事だとしても理屈だけでなく、感情にも気を配ることは大切です。

言葉の威力は信頼によって強くなる


数字を言葉にすると世界が広がる

会社で「2月の売り上げを昨対◯◯%アップを目標」と言われると難しい。
実際に何をすればいいかわからないし、変わらない毎日が続く可能性が高い。

この目標を聞いて多くの人は「頑張る」ってしか考えていないことも多い。
日々仕事に追われる中、柔軟な思考を働かせられる人は少ない。
具体的な行動計画までたどり着けないこともある。


それに、一人一人がバラバラに行動計画を立案して行っても成果は少ない。
そこに少しの言葉を足すことでみんなの意識が変わる。

「昨対〇〇%アップのために、こんな変化を起こそう」
「みんなでこんなことを目指そう」

できるだけ具体的な行動を言葉で定義することで、みんなの目指す方向が周知されてより目標達成に近づけます。

世界を広げ、変化を起こすためには言葉が必要不可欠なのです。
僕たちが目指す未来を、僕達が言葉にすることが、

変化を起こすためのスタートライン!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?