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荒れ地の開拓とルサンチマン

娘の幼稚園の園長先生は既に90歳を超えている。それ故、話が色んなところに飛ぶのだが、先日、とある説明会で幼稚園を訪れたところ、園長先生からイスラエルの戦争の話があった。歴史的にいうと、ユダヤ人の方々がイスラエルの荒れ地を開拓していったところから妬みもあり抗争が絶えなかったということがあるとのこと。この話を聞いた時、私は「ルサンチマン」という言葉を思い出した。

「ルサンチマン」はキルケゴールやニーチェの言葉らしく、力を持たない者が力を持つものに対して、妬みや怒りを持つ感情のことを指す。週刊誌の雑誌の見出しやTVのワイドショーはこの気持ちをうまく使って、成功者のアラを探して視聴者や読者の感情を操っているように思う。恐らく、人間の本質として持っている性質なのだと思う。

たた、成功者を貶める事は大きな目線では未来には繋がらないと思う。ファーストクラスやビジネスクラスにお金を払って乗ってくれる成功者がいるおかげで、我々はある程度安価に飛行機に乗れるのだし、政治家という大変な業務を担ってくれる人がいるおかげで、我々は政治の大きな意思決定をせずとも暮らすことができるのだと思う。

目の前のものだけでなく目線を上げて視野を広げてルサンチマンを抑えていくことが、良い世の中を作っていくのだと思うな。子供には、いろんな視点で考える子供に育ってほしい。今は分からなくても、視点を変えて考える話をして、大きくなった時に意味に気付いてくれると良いな。


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