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(ART:今日の一枚)奴隷市場:ジャン=レオン・ジェローム

The Slave Mark(Le Marché d'esclaves)/ジャン=レオン・ジェローム-1866

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(cc) The Slave Mark - Le Marché d'esclaves -1866

ジャン=レオン・ジェローム(Jean-Léon Gérôme, 1824-1904/仏の画家・彫刻家-歴史シーン・オリエントの描写)
1866年に描いた絵画。中東または北アフリカで、男性が裸の女性奴隷の歯を検査する様子が描かれている。
1867年、サロン・ド・パリ(The Slave Market/フランスの王立絵画彫刻アカデミーが18世紀にパリで開催するようになった公式美術展覧会、1881年以降はフランス芸術家協会が開催)で展示された。
この奴隷市場(Le Marché d'esclaves)は、19世紀のオリエンタリズム美術の代表的な作品の一つである。
追記すると、ジェロームは、1857年に、古代ギリシャ、また、ローマの歴史環境の中のモチーフとして、非常によく似た絵画(Achat d'une esclave)を制作している。

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(cc)  Achat d'une esclave - Le Marché d'esclaves -1857

(註)ジャン=レオン・ジェロームについて
(Jean-Léon Gérôme, 1824-1904/仏の画家・彫刻家-歴史シーン・オリエントの描写)
歴史画、新古典主義(18th中旬-19th初頭にかけて、荘重な様式をもとめた、ギリシアの芸術が模範)、アカデミックアート(欧州の芸術アカデミーの影響下で制作)、そして、オリエンタリズム(Orientalism)の画家だ。
また、ジャン=レオン・ジェロームは、後継に大きな影響力を与えている。

(追記)解放奴隷(Freedman)は、古代ローマとアメリカでの、それを指すことが多いと言われる。古代ローマでは、その後、ローマ市民として扱われるようになった。また、アメリカでは、リンカーンによる奴隷解放宣言(1862年-南北戦争中)だ。(合衆国憲法修正13条)
上野千鶴子先生が、この絵画を見たら、なんとおっしゃるか。
まずは、ピックアップ事態がよくないかとも・・
ジェロームの歴史画のアートコラムです。

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