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デジタル庁事務方トップに伊藤穰一氏起用に:そして見送りに・・

政府 デジタル庁事務方トップ (次官級)に伊藤穰一氏起用について - 朝日新聞デジタル 

政府は9月1日に発足するデジタル庁の事務方トップ(次官級)となるデジタル監に、米マサチューセッツ工科大学の研究機関元所長で実業家の伊藤穣一氏を起用する方向で調整に入った。政府関係者が5日明らかにした。
デジタル監は特別職で、平井卓也デジタル改革相は民間人を登用する意向を示していた。
そして、平井デジタル改革相は求める資質として
(1)最先端の技術に知見がある
(2)グローバルな視点を持つ
 を挙げ、「現状を良いと思っている人では絶対できない」と強調。
新設する担当閣僚に関しては「利権大臣がとんでもないことをすることが起きないようにしないといけない」と述べ、法令順守の仕組みを備えることが重要だとの認識を示した。- 朝日新聞デジタル


ただ、この人選はどうだろう?

トップへの起用を予定されている伊藤穰一氏は、2019年8月、少女への性的虐待と児童買春で有罪判決を受けた実業家ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Edward Epstein,1953 - 2019/アメリカの実業家)から、MITメディアラボと伊藤本人が匿名での資金提供を受けていたことを明らかされ、謝罪している。また、その抗議のためにメディアラボとの研究員2名が辞任しているのだ。
伊藤穰一氏は、当初は、謝罪文を書いたが、辞任はしなかった、しかし、2019年9月7日付でメディアラボ所長、MIT教授を辞任したのだが・・・
その後、伊藤穰一氏は、ジェフリー・エプスタインからメディア・ラボのために52万5,000ドルの資金提供を受けており、また、「伊藤は特にエプスタインから個別の寄付を勧誘した」エプスタインが伊藤氏の個人投資ファンドに120万ドルを投資したことを認めたのだ。

スキャンダル:ニューヨーカー誌(米週刊誌)のローナン・ファロー記者の報道によれば、伊藤穰一氏は、米国人金融家であるジェフリー・エプスタイン(2019年8月10日、勾留中に自殺)の過去の性犯罪歴を知りながら、MITメディアラボと伊藤氏自身のファンドへの資金提供を受け入れたといわれる。「伊藤は特にエプスタインから個別の寄付を勧誘した」-The New Yorker

繰り返すが、上記は、伊藤氏本人が認めて辞任しているのだ、1度の過ちで、人は評価は決定づけられないが、まだ、伊藤穰一氏の起用については、今の時点では、早すぎるのかも知れない。

デジタル改革(首相官邸サイト)

その当時(2019)のMITメディアラボ(MIT Media Lab.)については、以前のコラムにもございます。学際という視点で、科学と芸術という文化を育てた、そう言ったラボであり、MITでの、そのメディア・ラボの前身を構成したマービン・ミンスキー氏(Marvin Lee Minsky, 1927-2016/認知科学/AIと哲学)は、何度か、日本でも講演されている、そして、感銘したものだった。いずれにしても、マービン・ミンスキー氏の視点からも、伊藤穰一氏の行動については、極めて残念だろう。そこへ、今回の人事だ・・・

ただ、私には、益々、政治マターには興味も持てないということだ・・

そして、2021/08/18には、その人事は見送りとなった。

ただ、この伊藤氏以前のMITメディアラボの過去は、学際(理系とアートの結合)として、新たな視点であり、国際的なイメージと文化に貢献したことの業績は大きいだろう・・

そして、これだ・・・

現在のサイバー攻撃の最近の動向等について(総務省-データは2020年度となるが)

国益を感得たい事案だろう・・・

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