写真家 Walker Evans - ドキュメンタリーの先人

ウォーカー・エバンス(Walker Evans -1903～1975 US）
合衆国ミズーリ州セントルイス出身の写真家。ウィリアムズ大学を中退し、パリに渡ってソルボンヌ大学でも聴講した。当時、アジェの作品にも、触発されたといわれる。
アメリカ大不況下の1935 - 37年にかけてエヴァンスは、農業安定局（FSA）の写真家の仕事もしている。
ライターのJames Ageeとコンビで、アラバマの小作人達の様子等を取材している。これが、1941年にエヴァンスとエイジーの共同製作による写真集「Let Us Now Praise Famous Men」（名高き人びとをほめたたえん）として発刊された。このドキュメンタリー写真から、いわゆるストレートフォトグラフィ写真家と言われる。

1945年から65年にかけて「フォーチュン」誌で約40回、カラー写真を中心にフォト・エッセイ（記録）を掲載した。
エヴァンスは1965年にエール大学のグラフィックデザインの教授となり、1972年に定年で退職し、1975年4月10日エール大学のあるコネチカット州New Haven（ニューヘイブン）にて死去。
その業績は、ウィリアム・エグルストンにも、大きな影響を与えたといわれる。ドキュメンタリー写真の先人だ。