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女性作家ジューン・クレスポと作品のマテリアルと身体構造の想起

女性作家ジューン・クレスポと作品のマテリアルと身体構造の想起

ジューン・クレスポ(June Crespo,1982- /スペインのアーティスト)
ジューン・クレスポは、ヴェネツィア・ビエンナーレ2022の招待作家だ。
今回は、ジューン・クレスポをヴェネツィアビエンナーレから、少し離れて考える。

身体とその構造との関係を想起させる言語 - June Crespo

彼女の作品では、彫刻を使用して、身体とその構造(構築)との関係を想起させる「言語(語彙)」を作成している。
穴、通路、限界、循環、残りは、ジューン・クレスポの作品を指すためによく耳にする用語の一部。彼女の彫刻とイメージは、不安定な素材、手段の経済性もあるだろう。ただ、その作品は、それらを行うことの重要性に基づくように構成される。

彼女のマテリアル(素材)は、グラスファイバー、樹脂、セラミック、ブロンズを使用して、要素や素材をカット、分割、拡大、再結合し、視聴者が自分の解釈を探求できる新しい直感的なフォームを作成している。

material
by June Crespo
by June Crespo

略歴とアートワーク- June Crespo

ジューン・クレスポは1982年にパンプローナ(スペイン)で生まれ、
2005年にバスク大学(University of the Basque Country)で美術を学んだ。
その後、 彼女は、サン・セバスティアン(スペイン)で開催されたルパエイマン芸術実践ワークショップに参加している。
2005年、サン・セバスティアンのミュージアムで、翌年、オーストリアのブレゲンツ美術館(Kunsthaus Bregenz)に展示された。
2014年、彼女はストックホルムの The International Artists Studio Program in Stockholm(IASPIS/スウェーデン政府が資金提供する交換プログラム)得る。(ビジュアルアーティスト間の創造的性を促進)
2015-2017年、そのインターナショナルアーティストスタジオプログラムで、アムステルダムの De Ateliers(Ateliers '63 /アムステルダムの美術学校)でトレーニングを行う。

彼女は、リソグラフィー(石版に絵や字を描く)とドローイングのほか、布、コンクリート、グラスファイバー、石膏、ワックスなどの素材を使った彫刻を手がけている。

art work
June Crespo


2013年、ジューン・クレスポは、バスク地方政府(スペイン)のグレアルテア賞の3人の受賞者の1人であり、アーティストのアナ・ラウラ・アラエス(AnaLauraAláez,1964- /バスク人の芸術家)と研究者のアデリナモヤノ(Adelina Moyano)と共に、25,000ユーロの寄付金を授与した。
2018年、ジューン・クレスポは、ラジオ ナシオナルデ エスパーニャ(Radio  Nacionalde España/スペインの国営の公共放送ラジオ放送局)から造形芸術のクリティカルアイ賞(PremiosOjoCrítico)を授与された。
2019年、マルタ・ガルシア・ファジャルド国際芸術賞(2019)(MARÍA JOSÉ JOVEFOUNDATION  International Art Prize-40歳まで若手育成の賞)芸術賞が授与された。
実に多くの実績だ。

コンセプトを、素材から、作り出す、それは、身体とその構造(構築)との関係を想起させる「言語(語彙)」を作成する現代アーティストだ。
これからが、楽しみな、21世紀型の現代アーティストだろう。

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