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フィルムで撮録された「スター・ウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け」12/20公開

「スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」-142min(J・J・エイブラムス監督)は、デジタルカメラではなく、それは、前回を引継ぎフィルムで撮影された。今回は、*65mmFilmとIMAX(70mm Film)の混在で、ロケ撮影はヨルダンのワディラム砂漠で行われた。
スタンダードな35mmFilmと相対的に観るとその解像度が把握できる。この65mmフィルムは、従来のIMAX-70mmとほぼ同様だ。(Fig-参照)

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1977年に「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」がアメリカ合衆国で公開されてから、なんと42年も経つ・・・また、2022年には、非公開ながら・・・次期の作品も予定されているという・・

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Fig.1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソードIV-新たなる希望
この「スター・ウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け」は、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に続く三部作の最終章となる。そこには、スカイウォーカー家の物語が描かれている。

本稿で着目したいのは、その「フィルム」という撮影の手段である。

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65ミリフィルムで撮影は、「アラビアのロレンス」「サウンド・オブ・ミュージック」「マイ・フェア・レディ」といった往年の名作と同じロジックだ。
それは、2016以降に、コダックの現像体制(UK)が整ったことにより、35ミリから、65ミリとIMAXでの撮影が可能になった。
それには、利点があるからだ。
デジタルで撮影した映画は、その後も、「その時代に使われていた技術」の最高分解能が限界域だ。
デジタルで、1080p、2K、4K、6Kで撮録されたものはずっとその解像度であり、ディスプレイが向上するにつれて見た目にも違和感を感じるだろう、アップ・コンヴァージョンをしてもだ。
フィルム(ハロゲン化銀)ならば、しっかりと安定した保管されている限り、将来のリマスターによって最初のリリース時より大幅に画質を上げることができる。
そして、人の目は、通常4K程度と言われるが、デジタルでの8Kは、人の目が認識できる上限である、今回は、6K映像で公開される。今後の映画館は、4Kから6Kへ設備の変更がされていくといわれている。
映画は、まず、コンテンツだが、より高い解像度は、感情移入については効果的だ。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」予告篇 


(註)*65mmFilmの部分は、「スター・ウォーズ9」の当初予定されていたトレヴォロウ監督が企画し、その後、降板した後も、その時の撮影技術構成は継続されている。トレヴォロウ監督のジュラシック・ワールド(2015年)では、35mmフィルムと65mmフィルムを組み合わせて使っていた。

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