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ARTパフォーマンス「Expend」プルー・スティーブンソン

ARTパフォーマンス「Expend」プルー・スティーブンソン
Performance Art in the Borchardt Library

ボーチャート図書館(メルボルン)のパフォーマンス・アート(壁にアクリル)

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Expend - Prue Stevenson


「Expend」は、テコンドーの蹴り技であるアックスキックで、足でマーキングするプロセスで制作されたヒューマンスケールの大型絵画だ。「Expend」は、テコンドーの蹴り技であるアックスキックで、足でマーキングするプロセスで制作されたヒューマンスケールの大型絵画だ。

プルー・スティーブンソン(Prue Stevenson/オーストラリア):メルボルンを拠点とするアーティストだ。
ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT Royal Melbourne Institute of Technology)で、ファインアートの学士(BA)、修士号(MFA-実践による) を得ている。
自身のASD(自閉症スペクトラム)もアート世界で展開する。また、自閉症コンサルタントであり、歌手(Ice Cream In A Mug)である。
実に多才だ。

そして、彼女は、テコンドーの黒帯(三段)を所持しており、そのパフォーマンス・アートは、彼女の自閉症によって引き起こされる余分なエネルギーを消費する(Expend)のに役立つと語る。
2017年のラ・トローブ大学( La Trobe University)にも、開催された世界自閉症デーのイベントでも”Expend”は行われている。
2018年、2019年、シドニー現代美術館で、そのパフォーマンスは行われている。
このARTパフォーマンス「Expend」は行われる毎に、副産物としてのアートは、異なる形跡を残して形成されている訳だ。
彼女のART-エネルギーの痕跡だろう・・

この「Expend」と言うアートワークは、過剰なエネルギーを消費(Expend)するプロセス、「自己調整」だと言う。そして、大型絵画、それ自体は、このエネルギー消費の副産物と彼女は言う。そこには、反復的で触覚的なプロセス、そして、遊び心もあるのだと・・・その副産物も、実にパワフルなアートだ。

そして、プルー・スティーブンソンは、苦しいはずの自閉症の楽しみ、必需品、文化を探求するアーティストだと本人は述べる。

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そのプルーの作品は、写真、オイル、セラミック、テキスタイル、彫刻、インスタレーション、パフォーマンス等、幅広く扱う。
そのプルーは、自閉症のコミュニティでの、アイデンティティ、エンパワーメント(潜在能力を引き出す)、感覚認識を提唱する。

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Prue Stevenson

21世紀になり、アート・パフォーマンスのエリアや視点は、益々、多様に展開されている。
プルー自身は、自閉症のための自閉症の文化を称賛し、進歩させることを目指していると言うことだ。この流れは、どこかで、もう少し続けたい・・

・プルー・スティーブンソン女史のフォトアート:メルトダウンセルフィーにつづきます。


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