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「灰とダイヤモンド」のフルバージョンから考える。

「灰とダイヤモンド」のフルバージョンから考える。
原題:POPIOL I DIAMENT(ASHES AND DIAMONDS)-Andrzej Wajda
監督:アンジェイ・ワイダ(1957年-ポーランド)

アンジェイ・ワイダ(Andrzej Wajda,1926 - 2016/ポーランドの映画監督)
原作は、イェジ・アンジェイエフスキ(Jerzy Andrzejewski,1909-1983/ポーランドの作家)の同名の小説。-1948年刊。  

Ashes and Diamonds/Popiól i diament (1958) by Andrzej Wajda with English Subtitle (Full version-103min)

(註)設定から、日本語字幕にできます。

これは、ポーランドの地方都市の1945年5月の4日間のストーリーである。

第二次世界大戦後期、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで起こった武装蜂起であるワルシャワ蜂起。そこでは、ワルシャワの街は、ほぼ破壊され、レジスタンス(抵抗)した15-25万人程もの市民が虐殺された・・
その後、ポーランドを占領していたナチス・ドイツが連合軍に降伏し、ポーランドは自由へと解放される。
しかし・・・
次には、スターリン体制下のソビエト連邦共産党の侵略により、ソビエト連邦共産党体制下に置かれた。
スターリン体制下のソビエト連邦共産党の政治介入を許した東欧諸国で、唯一、ポーランドには、その社会主義(ポーランド共産党/ポーランド労働者党)から、内戦により、自由主義政府を願うグループが存在していた。

「灰とダイヤモンド」が制作された1950年代前半は、ソビエト連邦共産党支配下にあるスターリン体制下であり、出版物や映像表現に厳しい検閲のあるポーランドであるということだ。
その共産主義体制下で、何故、このような映画が公開できたのか?
その検閲の通過は、視点を変えれば、主人公はだれだ、ということだ。
マチェク、シチューカのそれに対して、この映画の評価は変わる。
シチューカは、新生ポーランドにソビエトの協力を得たいとした。
マチェクは、ポーランド共産党員の暗殺、そして、その後の改革により、自由なポーランド体制への方向性の一端だろう・・・

(私見)自由なポーランド体制≒民主主義は修正が効く、それは大きなことだろう。
ラストシーン、そして、サウンドがなんとも迫り来る・・

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