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不安と魅力- 女性作家Shannon Cartier Lucy

不安と魅力の認識- 女性作家Shannon Cartier Lucy
シャノン・カルティエ・ルーシー(Shannon Cartier Lucy, 1977- / 現代絵画アーティスト)
「道に沿って、人生は引き継がれた」-Shannon Cartier Lucy
芸術制作と個人的な償い(つぐない)、道に迷った道を歩む画家、それが、シャノン・カルティエ・ルーシー
彼女の複雑な過去、曲がりくねったキャリアの軌跡、そして彼女の作品の奇妙なイメージは、なぜか・・・

作品は、逸脱した挑戦的な配置で、そして、比喩的なスタイルで描かれた印象や状況を、認識可能で現実的に見えるように描いている。

「私は統合失調症の親と一緒に育ちました。私の家では、冷凍庫でトースターを見つけたり、食器洗い機で聖書を見つけたりするのが通例でした。おそらく、成長するためには奇妙な環境、「思考と行動の乱れ」を持つ身近な人によって作られた環境。その無秩序な現実は私にとって高揚した言語になりました。それは詩的で陽気でした」-Shannon Cartier Lucy

その描くイメージは、奇妙で、ある意味、暴力的で、不安を感じさせるが、同時に美しく、魅力的で、興味をそそられるだろう・・
そして、この物質的な世界に没頭する、私たち誰しもの人生は、ある時、無秩序と悲しみをもたらすだろうし、ある段階では、私たちは皆、日常生活の「秩序」からの解放を切望していると本人も述べるが、その様相が描かれている。
そういった事は、本人の実体験がないと描けるものではないだろう。
そして、芸術制作と個人的な償いとして、この画家の全体像を垣間見る事はできる。
ただ、ここ空白の期間が10年はあるのだ、その後の作品のロジックは、「シンクの下の女性」以降として、追ってみたい。
ここで、あの人は、ああ言う人だ、と簡潔にアートコラムにできる内容でも、そう言った人生でもないからだ。

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シャノンカルティエルーシー、私たちの新しい家(2017)

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by Shannon Cartier Lucy

略歴とアートワーク-Shannon Cartier Lucy
1977年、テネシー州ナッシュビル生まれ。テネシー州ナッシュビルにて、アートワークの拠点とする。
ニューヨーク大学(ニューヨーク州)BA(学士)
テネシー大学(テネシー州ノックスビル)にてMS(理系修士)
・・・
Exhibitions(展示)
2000年、3人のグループショー(Team Gallery/ニューヨーク)
2006年、I Am a Child、M​​y Heart is Pure Amen、Cynthia Broan Gallery、New York、NY(solo)
2007年、No Dancing、Cynthia Broan Gallery、ニューヨーク、NY(ソロ)
2008年、Bad Thoughts, David Gallery, テネシー州ナッシュビル
2009年、No Applause(拍手なし), Kathleen Cullen Gallery(ニューヨーク)
2019年、NADA Miami with Lubov, Miami, FL
Vernacular Environment, Part 3, Edward Cella Art and Architecture, Los Angeles, CA
2020年、
Galerie Hussenot, Paris, France (solo)
Nothing but (Flowers), Karma, New York, NY
Eigenheim, Soft Opening, London, UK
The Ever-Flashing Strap, Nina Johnson Gallery, Miami, FL (solo)
Woman with a Machete, De Boer Gallery, Los Angeles, CA (solo)
Home is a crossword puzzle I can’t solve, Lubov, New York, NY (solo)

2021年、
Soft Opening, London, UK (solo) (forthcoming-近日公開)
Bodywork: Discomfort and Existence(不快感と存在), Massimo De Carlo, Milano, Italy

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Shannon Cartier Lucy

そして、2019エリザベスグリーンシールド財団助成金を得る。
シャノン・カルティエ・ルーシーは、21世紀型の現代アーティストだろう、ただ、そこには、当初に記述したが、実に苦難の流れがあるのだ。

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お読みいただきありがとうございます。次回は、シンクの下の女性:Shannon Cartier Lucyにつづきます。


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