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第2話 世界妄想旅行記 中国 客家の福建土楼

前回のイタリアから、中国に飛びまして福建省客家の集合住宅である福建土楼をご紹介します。

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客家は漢民族の一支流の人々で中国の中原(黄河流域)で生活を営んでいました。戦乱が多い時期に戦火を逃れ南下し、広州、福建省に定住しました。定住した民はあくまでも、よそ者としての扱いを受け地元民との争いも絶えませんでした。

そんな中、福建省に定住した山間部の客家によって、築かれたのが福建土楼です。ドーナツ型のものと四角いものとがあり、3〜5階の階層におよそ80世帯程度が住む集合住宅です。構造は、土を突き固めた壁に木構造で骨格を作り、真ん中に中庭を作る形式になります。

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余談ですが、客家の民は優秀な人々も多く中国でもエリート層が多いようです。世界四代移民という言われ方もされていて、固有の領土は持たないが、東アジア、東南アジアの国々で成功を収め、確固たる地位を有しているものも数多くいます。