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ボクの場合。

アトピー性皮膚炎のこと。

 最初にアトピーと診断されたのは20代の後半。
 夏に汗疹が出来てなかなか治らないので皮膚科へ行ったみたんです。するとあっさりアトピーという診断でした。

 アトピー性皮膚炎は原因も症状も個人差があるので「何だかわからない湿疹」と理解しました。

 処方されたのはステロイドの軟膏。使うと一時的に良くなるのですが、少し休むと再発。しかも以前より悪化している様子。やがてステロイドはリバウンドする薬として名を馳せてしまいました。ボクもリバウンドは実感していたため何とか脱ステロイド出来ないかと考えるようになりました。

 試したのは虫刺されなどでよく使われスースー清涼感のあるお馴染みの軟膏。痒くなるので掻くから悪化するという循環を断つため掻かないですむ方法を考えたわけです。
 後で知ったのですが、この軟膏にもステロイドが入っていたようです。
 ステロイドにも強度があり、弱いものが使われているとか。掻かずにすめばステロイドは弱くてもいいのではないかと思うのですが、刺激を与えないためか病院の軟膏は清涼感がないのです。

 しばらくはこの方法が功を奏しました。痒みを感じたら軟膏を使って掻かないようにする。悪循環を断ち切ることが大切です。

 この方法が通用しなくなったのは猛暑の夏が多くなったせいでしょうか。好きだった温泉に行ってもアトピーが悪化するようなので行かなくなってしまいました。
 汗をかけば傷に汗が滲みて痛い。特手足の関節などの汗が乾きにくい所に発症します。

 今年は特に症状がひどく、首回りなどの皮膚が柔軟性を失い突っ張って切れるようになりました。鏡で見ると誰かに首を締められたかのような赤い跡ができていました。

 流石に困ったんですが、病院へ行ってもステロイドを処方されると言うのが恐怖にもなっています。もちろん最近の薬は良くなっていると言うことは知っています。でも、症状が出たら病院通いがやめられなくなると言うのがイヤなんです。

 これは流石にまずいと思って大して飲むわけでもない飲酒をやめました。
 そしてスーパーでたまたま手に取ったのが野菜と果実のミックスジュース。1000mlで108円。藁にもすがる感覚ですね。
 そんなに期待もしていなかったのに変化に気づいたのは翌朝だったのではないかと思います。起きるとアトピーの症状の確認が日課になっているのに痛みも痒みもない。そればかりか傷が改善している様子。ヨーグルトが良いとか納豆がいいとか腸内改善が大切と思い出来ることは試してきましたが、こんな感覚は初めてです。

 しばらく試したら悪くないようなので気を良くしてちょっと高いものに変えてみました。飲みやすくて美味しかったです。ところが、アトピーが再発しました。
 どう言うことかと思って使用されている素材を比較したら最初に手に取った方には「ヨモギとシソの葉」が使用されていました。半信半疑で春に摘んで乾燥してあったヨモギの若葉を刻んで小麦粉に混ぜ、クレープ状にして食べてみたらやっぱり良いみたいです。さらに乾燥してあったスギナと一緒に野草茶にしても良さそうでした。予想外に美味しかったのはヨモギが若葉だったからかも知れません。

 さらにヨモギを効率よく摂取できないかと考えていて思いついたのはヨモギ大福です。スーパーで3個入りのものと5個入りのものがありました。1個40円くらいでしょうか。

 とりあえずこれで苦手な夏場は越えられそうだと思いました。

 そんな時に出会ったのがエゴマです。時々商品として販売されているのは知っていたのに興味もなければ試す機会もありませんでした。

 調べてみるとエゴマには体内で生合成できないα-リノレン酸なる成分が豊富に含まれているとか。驚いたのは「α-リノレン酸が不足すると皮膚に炎症を起こすことがある」と言う記述。逆に言えば、α-リノレン酸は炎症を抑制する可能性があるわけです。

 このエゴマってシソの変種らしいですね。日本でも自生していてかなり古くから利用されてきたとか。また、α-リノレン酸はシソにも含まれているようです。ここでたまたま手に取った最初の野菜と果実ミックスジュースに含まれていたヨモギとシソが整合したことになります。
 試しにエゴマの葉を適当に醤油漬けにして2枚ほど食べてみました。するとヨモギだけではもう一息だったアトピーの改善がパワーアップした感覚です。病院で処方された軟膏や市販の軟膏や服用する薬では感じられなかった皮膚感覚があります。

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 アトピーは肌を清潔にすることが大切と言われますが、修復機能が低下している状態で清潔を保つと言うのはかなり困難なことなんです。ゴシゴシ洗えば薄くなった皮膚を損なってしまいます。ところが今はゴシゴシ洗っても内側から皮膚が修復されている感覚がある。久しく忘れていたような気がします。

 毎日の食事からα-リノレン酸をバランス良く摂取出来ていればここまで悪くならずに済んだのかも知れません。ところが、日々の食事は偏りがちで何が不足していても目に見えない。アトピーが悪化してくれたからこそ気がついたとも言えるかも知れません。

 これからはヨモギとエゴマ(もしくはシソ)を上手に利用することと食事の工夫でしょうか。α-リノレン酸は摂りすぎも良くないようなのでバランスが大切です。

 アトピーは「何だかわからない湿疹」であるが故、個人差があり、原因も症状も違います。けれど、その原因に辿り着くことはもしかすると自分にしか出来ないことかも知れません。ボクもこれまで野草などにも期待して幾つか試して来ましたが、少し光明が見えた気がしています。

 試してみたらやっぱりダメだったと言うこともつきものなのでしばらく様子を見てみる必要があります。まだ試行錯誤の最中なんです。

 このまま寛解するかと思いきや…続編はこちらです。

 言うまでもないことですが、以上は個人の感想です。
 日々アトピーの痒みや痛みと向き合っている方のヒントになれば幸いです。

…頼風…

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