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紙芝居デリバリー・アーカイブ

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世田谷公園の紙芝居おじさんのいつもの紙芝居。コロナでなかなか公園で出来ないし、映像で子供たちに届けることにしました。音楽入りの大迫力の紙芝居ですよ!!
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2020年5月の記事一覧

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」

「紙芝居デリバリー」今回は、宮沢賢治の有名な「セロ弾きのゴーシュ」です。「セロ弾きのゴーシュ」の紙芝居はいろいろあるのですが、「巨匠」諸橋精光のこの紙芝居、表情豊かでいきいきとした、そして美しい絵が続き、宮沢賢治の世界をそのまま紙芝居に再現した、といっていい傑作です。

自身がチェロを弾いた、という宮沢賢治、このお話には、宮沢賢治のチェロへの思いが込められています。畑を耕しながら安物のチェロを弾く

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小川未明「月夜とめがね」紙芝居デリバリー

小川未明「月夜とめがね」紙芝居デリバリー

紙芝居デリバリー、今回は、小川未明「月夜とめがね」。紙芝居の芸術家、諸橋精光の最新作で、小川未明の不思議なファンタジーを余すところなく視覚化しています。諸橋精光の名前をご存知の方は誰もいないと思いますが、もともとお坊さんでお寺で「仏教紙芝居」を始めたことがきっかけで紙芝居作家となり、その迫力ある、そして精細な絵は、「紙芝居芸術家」と呼ぶにふさわしいものです。

迫力ある絵を得意としていた彼の最新作

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アンデルセン「すずの兵隊」紙芝居デリバリー続々登場!!

アンデルセン「すずの兵隊」紙芝居デリバリー続々登場!!

今度の「紙芝居デリバリー」は、アンデルセンの「すずの兵隊」。片足の兵隊さんの純愛と悲劇、もうなんともアンデルセンらしいお話です。子供にはちょっと受けないかな、と思いきや、ちゃんと子供たち、お話についてきてくれて、楽しんで見ています。どれだけ内容についてわかっているのかはわかりませんが、印象に残っているといいな。

音楽は主にショパン。ショパンの初期の華麗でメランコリックな音楽が、この情熱的なお話に

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いわさきちひろの「雪の女王」

いわさきちひろの「雪の女王」

https://youtu.be/uJaYOFPD0c8

「紙芝居デリバリー」今回はアンデルセンの「雪の女王」。子供たちはみんな「アナと雪の女王」は知ってますから、このタイトルにみんな反応します。そのうえで、このお話が「アナと雪の女王」とは全然違うお話だけれど、元になったお話なんだよ、と説明してからお話をはじめます。

いわさきちひろの初期の絵で、いわさきちひろのパステル画は珍しく、貴重なものだ

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「悪魔の子」愛と救済の物語

「悪魔の子」愛と救済の物語

「紙芝居デリバリー」今回は、オリジナルストーリー。カジモド、メフィスト、マルガレーテ、ジークフリート、といった、オペラやミュージカルでおなじみのキャラクターの名前を借りて、「悪魔の子」を孕み、産み落としてしまった女性、「悪魔の子」を育てた男、そして悪魔の子としての葛藤に苦しむ主人公、といったおよそ子供向けの紙芝居とは思えない、重厚な「愛と救済」の物語です。

もともと、ミュージカルとして構想した物

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紙芝居デリバリー「アンデルセンの白鳥」

紙芝居デリバリー「アンデルセンの白鳥」

まだまだやってます「紙芝居デリバリー」今回はアンデルセンの「野の白鳥」をアレンジした作品。絵と音楽はあーちすとウエダのオリジナルです。

アンデルセンの原作から、主人公のエリサと11人のお兄さまたちを「黒人」に、悪いお妃や、王さまの国の人たちを「白人」という設定に変更しています。エリサが理不尽にひどい目に合う原因を「肌の色」にすることによって、ストーリーをわかりやすく、また考えさせるものにしたい、

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